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宮崎県西都市に移住した霜出侑希さんのLOCAL MATCH STORY~移住を決めたのは宮崎県への一目惚れ~

移住を経験し、地域で活躍されている人を紹介する「LOCAL MATCH STORY」。
今回は、宮崎県西都市に移住された現役地域おこし協力隊の霜出侑希さんをご紹介します。
そして、この記事は霜出さんご本人に執筆いただきました。

自己紹介

霜出侑希(しもいでゆうき) 32歳
鹿児島県鹿児島市出身
宮崎県西都市役所総合政策課 (地域おこし協力隊)
大学進学を機に上京し、ヨガインストラクターや不動産の営業、物流会社を経験。
その後、2020年10月に宮崎県西都市の地域おこし協力隊として移住しました。
現在は移住案内や空き家管理業務を主に行っています。同時に、地域の活性化のために何が出来るか模索しています。

私が移住した地域はこんなところ

宮崎県西都市(さいとし)は、人口約2万8千人の街で、全体の面積は438.79㎢と広大ですが、商業地などが中心地に集約されているのでコンパクトシティで暮らしやすい街です。
特に子育て支援策や子育て世代の定住促進に力を入れており、満足度調査では30代の88.2%の方に西都市は住みやすいと評価していただいています。
農産物では、ピーマン、ニラ、マンゴー、スイートコーンが有名で、就農支援にも力を入れております。観光地では西都原(さいとばる)古墳群や四季折々の花々、車を少し走らせると海、川、山など広大な自然が待っています。
一年を通して温暖な気候で積雪日数はゼロ日、過ごしやすく住民のみなさんもとても温かいです。

四季折々の花が楽しめます

写真:四季折々の花が楽しめます。(西都市)

なぜ移住しようと考えたのか

コロナで自粛生活が続き、仕事が減っていく中で、この先自分は会社がなくなったら生きていけるのか不安になり、将来をよく考えるようになりました。
年齢的に子供を考える時期になので、子育ては昔から生まれ育った土地で行いたいと思っていたことなど、いろんなことを考えるタイミングが重なったことがきっかけです。

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移住するまでこんなことありました

実は去年結婚したばかりの、世間的には「新婚」と言われる時期に移住を勝手に決めたので、夫本人にはもちろん反対され、家族や友人にはとても心配されました。

移住後のライフスタイル

西都市の地域おこし協力隊は副業可なので、物流会社の仕事もリモートで携わっています。
平日は、起床後、ランニングorヨガ、朝食のスムージー作り、1時間くらい副業。地域おこし協力隊の活動10:00~17:00 買い物、夕飯後、弓道教室に行くか副業の続きを行っています。
休日はもともと趣味であるゴルフやサーフィンをします。また、周りの方に聞いた西都市近郊のおすすめスポットを訪れたり、ピーマン農家さんでアルバイトをしたりしています。都会のピーマンより大きくて新鮮で毎回驚きます。でも西都市の方にはこれが普通みたいです。

西都産のピーマン

写真:西都市産のピーマン

移住してわかった地方暮らしの魅力

以前は通勤に2時間弱かかっていましたが、今は自転車で5分です。「通勤にこれだけ体力を使っていたのか、よく頑張った自分!」と褒めてあげたい気持ちになりました。
また運転が苦手なので道路の広さには助かっています。飲食店に待たずに入店できる有難さも、ここに来て初めて気付きました。

移住先での住まいについて

ホームページが整った不動産は1件しかないと役所の方に紹介されたので、そこで探しました。
よくある「古民家」には私は住めないので(人生経験から虫と湿気が苦手であり、DIYも得意ではない)一般的な賃貸住宅を探しました。
家族向けの2、3LDKは豊富にありましたが、一人暮らし用は少なかったのですぐ決まりました。手当で家賃が半分出るので、新築に心地よく暮らしています。

移住先でのお金事情について

地域おこし協力隊の給料が17万円弱プラス家賃手当です。私にとっては全然足りないので副業の収入でまかなっています。田舎といっても、家賃と野菜以外は都心の価格となにも変わりません。

移住先の暮らしで困ったこと

とにもかくにも孤独で友達がいないことです。地元の鹿児島が近いと言っても、各々忙しいので頻繁に会うことはできません。
気の置けない女友達とお喋りすることがストレス発散になるので、そういう友達が欲しいです。
また、東京に住んでいた頃はほとんど燃えるゴミとして出していたのに、こちらはゴミ袋を専用のものを購入する必要があり、分別方法もとても細かいです。

地域おこし協力隊に応募した理由

海外の方とお仕事することが多かったので、様々な考え方や価値観を受け入れる自信があります。地域の方との考え方を尊重しながら、街を盛り上げることができたら素敵だなと思い応募しました。でも、何より、宮崎県への一目惚れが大きいです。

地域おこし協力隊になるまでにやったこと

元々は地元である鹿児島県にUターンしようと思い、転職活動を進めていましたが、生活する姿があまりイメージできず、どうしようかと悩んでいました。そんな中、ふと、趣味のサーフィンとゴルフと言えば、宮崎!と思いつき、宮崎県も視野に入れて仕事を探し始めました。そこで西都市の地域おこし協力隊の募集を見つけ、面白そうと思い、応募しました。書類選考、オンライン面接の後、2泊3日のお試し滞在をし、役所の方がとてもwelcomeな姿勢でいてくれたのと、温暖な気候が気に入り、移住を決めました。

地域おこし協力隊の活動内容

移住に関わる支援策や補助金の情報発信、案内、移住相談者の対応、移住イベントへの参加、空き家の管理などが主な業務の内容です。今後は地域活性化のためのイベントも企画していく予定です。

地域おこし協力隊の受け入れ体制や関係する人々

移住してきてすぐは市役所内に勤務していました。まずは西都市のことを知るため、政策やこれまでの市民アンケートの集計などを読みました。
また、移住者に向けた支援策や補助金の内容などを役所の方に教えていただきました。

地域の人との関係構築

田舎のいいところでもあり、厄介なところでもありますが、誰かは必ず誰かの知り合いです。
自分のやりたいことをまとめて人に話すと、「それなら誰々さんが知っているよ」と紹介してくれるので、自分の考えを常にまとめておき、とりあえず口にしてみるのは大事だと思います。

地域おこし協力隊の3年計画

1年目 とにかく環境に慣れる、気になるところは全部行ってみる、わからないことは全部聞く、顔を覚えてもらう、臆せず話しかけてみる、を目標にしています。私は朝が好きであり、西都産の野菜や果物に魅力を感じているので、朝市マルシェを行いたかったのですが、地域の方の意見は、「野菜はどこでもあるので、西都の人はわざわざマルシェでは買わない」とのことでした。それならば都心でやってみたり、企業向けに企画したりするのはどうか、など、ほかの視点を持つことが出来たので、今後も色んな方と意見交換していきたいです。2、3年目の具体的な目標は今のところ正直ありません。走りながら自分にできることを探していきたいです。

地域おこし協力隊卒業後にやりたいこと

西都市の地域おこし協力隊1人目なので、「あの人が第一号でよかったね」と言ってもらえるようになりたいです。

地域おこし協力隊の魅力

支援制度が整っているのでお金の負担は通常より少なめで移住に挑戦できること、勤務時間が短いので自分の工夫次第でなんでも挑戦できることだと思います。

地域おこし協力隊の大変なところ

就任したばかりの頃は、他県の協力隊がスーパーヒーローのように「目立つこと」や「すごいこと」をやっているように見えて、自分の不甲斐なさに落胆することが多かったです。
また、その落ち込みにホームシックも加わり、なかなか日々取り組んでいることに自信を持つのが大変でした。体を動かすことで悩みを忘れることもできましたが、この苦労を移住者の悩みの一つとして、今後解決できる方法を模索し、同じような悩みを抱える方の力になれればいいなと考えています。

移住検討している方へメッセージ

自分が働く環境は必ず自分の目で確認し、イメージをつけた方がいいです。
私は就任前のお試し滞在中に、働くオフィス、家、車を購入する店も案内してもらえたので、実際の生活がイメージできました。
私はこれまで都会の割ときれいなオフィスで働いてきたので、
あまり古い、狭いオフィスや家しかない環境は厳しかったと思います。
今後移住を検討される方は、自分の中の「田舎」の基準や「ここだけは譲れないポイント」を決めておくのは大事だと思います。
その後はある程度勢いが大事です。住めば都という言葉のように、どうにかなります。

(終わり) 執筆時期:2020年12月

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