見出し画像

「ティール組織」における経営者の役割とは?


はじめに

今日は、書籍「ティール組織」及び、原著者であるフレデリック・ラルーが2018年に公開したビデオシリーズより、新しい組織におけるリーダーの役割として紹介されている内容についてまとめたものを書きます。

書籍に書かれている内容をまとめてみた

書籍「ティール組織」の該当箇所を私が整理したもの

ビデオシリーズで紹介されている内容

原著が出版されたのが2014年であり、そこから4年経ってリリースされたのがビデオシリーズなのですが、その中では書籍よりもさらに洗練された内容が書かれていました。

こちらの動画の日本語字幕を図に整理したもの

フレデリックラルーは、「ティール組織」の原著を出版した後でソースプリンシプルに出会いました。ビデオシリーズでは、このパートでソースプリンシプルが出てきます。(2)の「感じ取る(センシング)」という役割の補足で登場していました。

また、新しく生まれる役割のうち(3)(4)については「自主経営」の実行において重要なテーマである「自己修正システム」が大きく関係しています。また、消えていく役割の(1)(2)が消えることができるのも、この「自己修正システム」があればこその話となります。以前書いたこちらの記事をご覧ください。

今回のテーマについて紹介されているビデオシリーズの動画はこちら。(日本語字幕選べます)

さいごに

上記のビデオで紹介されているソースプリンシプルは、誤った理解で語られていると言われているそうです。

思うにそれは、Creative authority (創造的な権威)と呼ばれるある種の階層について触れられておらず、あくまでソースも他の人と対等だというニュアンスが強い点に表れているのではないでしょうか。

もちろん、すべての人は自分の人生のソースであるため、その観点においては対等なのですが、特定のイニシアチブ(分かりやすく言えば組織)にはグローバルソースと呼ばれる役割の人がいて、その人はCreative authority (創造的な権威)を持っていうという点で特別な存在と言えるのです。

これ自体を否定することは不健全なことと言えます。昨日書いた記事でいう「ソース否定派」と言えるかもしれません。

実際に、フレデリック・ラルーがソースプリンシプル提唱者のピーターカーニックに直接会った際にこのあたりのテーマについて問いかけられ、話したという海外のインタビュー記事がありました。

そちらの内容もとても興味深かったので、別の機会にでも紹介したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?