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計算されたダイバーシティーこそ成果を生む!

 近年、外資系企業でよく聞く言葉の一つに「ダイバーシティー(多様性)」がある。しかしこの「ダイバーシティー」がなにも理解されずにとにかくトレンド的に社会的なアピールとして多様なバックグラウンド・属性の人を採用すればよいと思っている企業も多いと思う。改めて、「ダイバーシティー」を掲げる企業に理解していただきたいのが、何のためのダイバーシティーであるかだと思います。

 理想的なダイバーシティーを実現することによって本来何が生まれるかと言うと簡単に大きく分けて2点です。1点目は、雇う側の企業にとって新しい視点・価値を運んでくれて、今までにないメリットを生み出せることです。その為には、やはり何でもかんでもダイバーシティーと言って多様なバックグラウンド・属性の方を考えずに採用していては単なるまとまりのない集団になり、最終的にマイナス効果となってしまいます。2点目は、逆に雇われる方にとってハッピーなワークライフを送れるという事です。前述したように、ただ単にランダムで多様なバックグラウンド・属性を持つ人たちの集団になっては、個人の特性も生かせずまとまらなくなるだけと言いましたが、理想的なダイバーシティー政策がとられていれば、環境的にも本来の多様性を受け入れ、新しい視点からの付加価値が加わり全体としてより建設的な生産性が生まれるものです。

 この2点のメリットを最大限に生み出していく為にも、企業は単純にランダムな人材を確保するのではなく、意図的にランダムな属性・バックグラウンドから期待されるシナジー効果の仮説を持ち採用すべきなのです。それにより、更に理想的な「ダイバーシティー」に繋がるのです。雇われる側の立場としても、折角多様な価値観・意見を受け止めてくれるような企業でハッピーに働けると思っていたら、それとは真逆でいつまでもお互いに理解しあえない職場の人達と辛い環境で日々過ごすのは避けたいものです。

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