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お別れ

先日、親しかった友人が亡くなりました。
病気でした。
日本に住む方だったので、結局会えないままになってしまいました。

はじめて病気の報せを受けたとき。
わたしよりもずっと若い彼女が、まさかそんな重たい病気と向き合っているとは思わず、本当に驚きました。
そして、一体どんな言葉をかけたらよいのかわからず、黙ってしまいました。

既に十分頑張って病と闘っている人に向かって、「頑張れ」も違う気がします。
気分転換になるような話題も、彼女が話したければいいのですが、わたしから 投げかけるのもしっくりきませんでした。

しばらく悩ましく思っていたのですが、ひとつ、わたしの中で大切にしようと心に決めたことがあります。
それは、彼女との連絡を絶やさないこと、です。

体調も日によって違い、それによって気分も随分違う様子でした。
すぐに返事がない時もあります。
それでも、わたしからの連絡は一週間以上の間をあけないように、いつも連絡をしていました。

病気を抱えた友人とのかかわり方は、お互いの状況や考え方で、それぞれ異なると思います。
わたしの場合は、「あなたのことをいつも思っているよ」というメッセージを出し続けたいと思いましたし、それが彼女に伝わっていたらいいなと思います。
自己満足です。

彼女が亡くなった報せを受けたとき、とても悲しく、結局会えなかったことが悔やまれ、もっとしてあげられることがあったんじゃないかと後悔の念も押し寄せました。
一方で、ずっとずっと頑張り続けた友人は、やっと安らかに、痛みとは無縁の世界に行けたのだとも思います。

(我慢できず)家族の前で大泣きしていた私に対して、長女がこんなことを言いました。

「きっとまたどこかで会えるし、そしたらまたお友達になればいいよー」

そのさっぱりあっさりした物言いに、思わずクスっと笑ってしまいました。

ちなみに次女は、おしゃぶりを貸してくれました。笑

そうだね。
きっとまたどこかで会えるよね。

にこにこ笑顔の友達のことを思いながら、わたしも明るく生きていこうと思います。

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