見出し画像

表現

今の僕を見守ってくださったり、日頃から応援、支えてくださる皆さんが実際、僕のことをどのように思ってくださっているのか僕には知りようもない。人によっては「新城市でスポーツを用いてまちづくりとかに携わる人」かもしれないし「単に自転車やトレランといったスポーツが好きな人」かもしれない。はたまた「DA MONDE TRAILを運営する人」かも「ヤングキャッスルのマスター」というのもあるだろう。

画像1

何はともあれ、まぁ、とりあえずはこんなイメージであろうか。ここ最近は髭イメージが強いかもしれない。まぁ、とにかく、上記の言い方はどれも今の自分を表していると思う。もうひとつその姿があるとすれば「SNSの中の人」かもしれない。多分それは毎日ブログを更新しSNSと連結し情報発疹をしているからだろうと思う。Tumblrから始まり、現在のnoteへと、ブログの移行期間として数ヶ月の休止期間があったものの、2017年4月より毎日何かしらを書いてWebの世界へ放り込んでは勝手に皆さんの元へ、仮想空間を通じ届けている。ちなみに現在のnoteに移ってからは平均して毎日約1000字程度の文章を書いている。

▪︎Tumblr/LIFE DA MONDE(note移行前のブログ)

https://life-damonde.tumblr.com/

そもそも「ブログを書いてみるか」と思った背景にはハッチさんこと蜂須賀智也さんの影響を色濃く受けているし、実際に書くことを勧めてくれたのもハッチさんだ。ここ新城での活動の在り方を評価してくださり「記録に(ブログなどで)残さない、発信しないなんてもったいないですよ」と勧めてくれた。そのハッチさんはブログ、情報発信においては先輩というか先生であり近くにいるまさにお手本だ。僕と違い途切れることなくブログを10年にわたり毎日欠かさず更新し、今では更にテーマ別にいくつかのブログやSNSといったプラットフォームを使い分けている。

https://note.com/hatch76

僕自身、元々ハッチさんのブログの一読者から始まり、紆余曲折あり、その活動が繋がり、チームメイトであり、現在では活動の重要なパートナーのひとりでもあるので、ブログを書くとなった時点でそもそもの在り方に影響が色濃くでない方がおかしい。またその表現だけでなく関連するトピックスや内容も活動をともにしている以上ある程度似てきてしまう。週末にイベントがあれば「今週末は平田クリテリウムです」と言った具合だ。もちろん両者が発信すれば相乗効果もあるが、多分僕のブログや活動そのものに期待されている、または面白い、興味があると感じてくれている人は、そうした類似の情報が欲しい訳ではないだろうし、ブログを読んでくださる読者の皆様はSNSなどの繋がりを含め、その多くをハッチさんと共通しているとすれば尚更それが類似している必要はない。そう思うとやはりそれはどこか模倣というか「真似」であり「僕らしい表現や伝えたい内容とはかけ離れているのでは?」という気持ちも芽生えて来るのも当然で、そうしたことからもブログをnoteに移す前は確か3ヶ月ほどだったか、しばらく更新を休止した。もちろんブログ解説当初は手探りなのでこうした近くにある良いお手本をひたすら模倣を繰り返すところからスタートするしかないこともまた真実ではある。

画像6

しかし「続けてるからこそ見えてくることがある」というハッチさんからのアドバイスをもらい改めて休止期間を経てnoteにそのステージを移した。そこからどうしてかはわからないが、移行〜再開してからというもの、特に最近ではほぼ類似のネタをあげることは無くなったように思う。それと同時に僕が使う文体そのものも「ですます」という調子から少し変化してきているようにも思う。あくまでこうしたは変化は意識的なものではない。もしかすると毎日「模倣」や「真似」を繰り返すことで、少しづつ僕自身の表現方法や、視点、「こんな風に表現してみたい」ということが定まってきたのかもしれない。「真似」というとあまり良い風に取ら得られることがないかもしれないが 、基本何かを表現する際、その初期段階で大切なのは「模倣」「模写」「真似」「ふり」だと思う。よくその対象物を見る、そして観察する。自身の美的感覚を揺さぶられた表現を捉え習ってみる。文章を真似する、構図を真似る、それを繰り返し練習する、良いイメージを自分の頭の中に思い浮かべてそれに近づこうとする反復練習的な行為に他ならない。こうした「真似」を繰り返す過程の中に自身のスタイルの土台となる基礎が生まれ、その型のようなものが出来上がるのではないかと思う。

画像5

僕は若い頃に写真を学業として学び、それを生業にしていた時期がある。写真の腕を磨くというのも全ては「模倣」から始まる。構図、露出、思想やモチーフなど、基本「真似」を繰り返し撮影する中からオリジナリティーを見つけ出す…というより自然と育まれていくそんな学びのプロセスがそこにはあった。スポーツも同じように思う。「かっこいい」「こうしたい」というイメージを見て、感じ、思い描き、そこに自身の体を使い、そうなるように近づけていく。フォームを真似る、スタイルを真似るまさにそういうことだ。「あの人みたいになりたい」そんなモチベーションがあるから穴が開くほどそれを見て、イメージし、真似をする、だから似るのは当然だし、かと言ってそれが同じになることは決してない。不思議なものだ。

画像5

ブログというフォーマットを用いてこのような文章を書いていると、多くの皆さんは「(山田さんは)そもそも文章表現が好きであろう」と考えているかもしれないが、以前の僕は全くもってそんなことをする人ではなかったし、したことものなかった。余談ではあるが、マイクロソフトの「ワード」「エクセル」「パワーポイント」を日常的に使い始めたのは新城市にUターンし、行政内部で働き始めてからだ。それまでの知識といえば「ワード=文章を書く」「エクセル=計算」「パワーポイント=??」みたいな、小学生レベルのものだった。僕はこの三つのツールの中で一番苦手でほとんど使えないのが文章制作の基本アプリの「ワード」である。僕にとってエクセルは表計算アプリではない。同じようにパワーポイントもプレゼンテーションアプリではなく、どちらかといえば表現のためのツールだ。今では日頃の活動を通じ、90分とか2時間みたいな講演の依頼を時々受けたりもするが、こうしたことに初めて挑戦するようになったのも数年前の出来事だし、それまでは「パワーポイント」なんて使ったことなかった。しかしそれは「しなければならない」という状況や必然があってこその学びであり、やるしかないのであれば繰り返し実践するしかなかった。だからいまでも(少しはましになったが)「ワード=文章」でも「エクセル=計算」でもなく、ただ切羽詰まった自分が、表現するのに必要な最適なツールであるなら、それがなんであれその使い方は厭わないということなのだろうと思う。そう考えた時に一番「文章を書く」という大前提に基づきシステムがあるのがワードであるように思えるのは偏見だろうか。それに比べ「エクセル」「パワーポイント」は例えるならディスプレイの中に方眼紙や白い画用紙が広げられ「自由に写真や文章を配置し好きに使って良いよ」と言われている気がするのは僕だけだろうか。この考えが共感を呼ぶかどうかは別とし、そのくらいこだわりがないというのと同じように、僕にとっての文章表現は自身活動をなんとか理解してもらう、誰かに知ってももらう、また届けるのであればそれがより魅力的なものとして、新しい気づきとして誰かに届けたい、届きますように、と願った結果に他ならない。しかし例えるならこのくらい知らないところから僕のこの「表現しよう」という浅はかな欲求は始まっている。そう思えばやはり文章表現も、まずは模倣から始まった僕のブログが時を経て、その内容に葛藤したり、時折は面倒臭いなと思いながらも毎日更新するという実践をひたすら繰り返す中で、少しづつ語彙を重ね、表現にトライ&エラーしながら身に付けた自分のスタイルであるように少しは思えるようになってきたように感じる。

画像6

ここまで書いて約3500字弱くらいだろうか。特に何も考えずに書きたいことを書き始め、出来るだけ読む皆さんが、そのこの文章を読むであろう人たちのことを時折想像したりしながら少しでも伝わるように書けばこうした文字数に自然となっている。こうしたことが気にならないのもやはり毎日続け、基礎を積み上げたからだと信じているし、やはりそれが「楽しい」からに裏付けられていると思いたい。またそこに少しでも文章的な豊さや深さ、またはそこでなんとか伝えようと試みる心情、ニュアンスのようなものが伝わるものであればそんなに嬉しいことはない。しかし文章表現とは難しく、奥が、懐が深い。

画像6

こうした「ですます調」でない文体でこのくらいの長さがある文書だと「(山田さんの)文章が長いし、表現やテーマがなんだか難しい」と言われてしまいがちなところが悩みといえば悩みでであるのだが。さて、こうした日々の積み重ね、それを読んでくださる皆様にはどのように伝わっているのだろうか。雨が続く日々にこうした自身の内側に光を当てようとする表現を楽しんでみるもの悪くない。こうした文書的な表現に気軽に挑戦できるのも個人の視点を大切にし書かれるブログやこのnoteというフォーマットの持つ優れた点なのかもしれないし、紙とペンを持ちこの量の文章と向かい合うことは僕には到底できそうにない。

ここまで長い文章を読んでいただきありがとうございました。

この記事が参加している募集

noteでよかったこと

雨の日をたのしく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?