【番外編】コロナ禍におけるアパレル業界の今後。
今回は番外編として、私の趣味である服に関連しコロナ禍におけるアパレル業界の今後の動きについて、書かせていただきます。
私は服が趣味で、過去にはモード、ストリート、アメカジなど、様々なジャンル、ブランドの服を着用し、現在はMaison Margiera、Marni、LOEWE、AURALEE、Studio Nicholsonのようなハイファッションによったブランドを好んで着用しています。
そんな大好きなアパレル業界のコロナ禍における今後について、ロジカルシンキングの手法を使いながら、考えてみたいと思います。
まず、以下の通り、アパレル業界の分類を整理してみます。
Product(製品):品質
Price(価格):販売価格
Place(流通):店舗、オンライン
Promotion(販売促進):ブランド力
コロナ依然のアパレル業界では、流通は店舗orオンラインと複数あり、
①高品質高価格高ブランド力のブランド(ハイブランド)
②中品質中価格中ブランド力のブランド(BEAMS、UNITED ARROWSなど大手セレクトショップオリジナルブランド等)
③低品質低価格低ブランド力のブランド(UNIQLO、GUなどファストファッション)
がそれぞれの販路・顧客を確立し、拮抗していたように思います。
しかし、コロナ禍においては、流通はオンラインのみに殆ど限定され、日本経済の停滞の影響を受けて個人平均収入が減った結果、生活必需品として優先度の低い服への出費は大幅に減っている状況と推察されます。
そのような状況下では、顧客は、
(1)服への関心が元々高く、コロナ依然と変わらず買い続ける人
(2)服への関心が元々低く、コロナ禍の収入減は服への出費を抑えることで補う人
に二極化すると想定できます。
その結果、アパレル業界で生き残るのは、
①高品質高価格高ブランド力のブランド
③低品質低価格低ブランド力のブランド
の2つに絞られ、
元々服への関心が低いが、収入に余裕がある時には服への出費を増やしていた人をメインターゲットとしていた
②中品質中価格中ブランド力のブランド
は厳しい状況に置かれると考えられます。
実際に、コロナ禍における①②③の代表格ブランドの業績を見てみると、
①Hermes international
(2020年7〜9月期)
売上高:2億4430万ユーロ(約300億円)
(日本国内、前年同期比+8.1%)
③UNIQLO(ファーストリテイリング)
(2020年9〜11月期)
売上高:6,197億円(前年同期比0.6%減)
営業利益:1,130億円(同23.3%増)
と、①③ともコロナ禍の影響を殆ど受けず、対前年比で業績を伸ばしている一方で、
②UNITED ARROWS
(2020年7〜9月期)
売上高:310億円(前年同期比16.2%減) 経常損益:▲8億円(前年同期+8億円、16億円減)
と②はコロナ禍で大きく業績を落としています。
コロナ禍の収束が見通せない中で、今後この傾向は顕著に表れると想定されることから、
アパレル業界の今後は、
①高価格ながらも高品質で高いブランド力をもったハイファッション
③品質、ブランド力は低いものの、低価格のファストファッション
の二極化が一層進んでいき、両者の中間のポジションにあった②品質、価格、ブランド力全てが平均的なブランドは、①③いずれかの方向にシフトしていく戦略をとらざるを得なくなる
と思います。
私は服が大好きなので、コロナ禍で各ブランド厳しい状況であるというニュースも耳にしますが、、ワクワクできるカッコいい服を多く世に出してほしいと願っています。
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