【高齢期リハビリ】90代のリハビリ②
こんにちは、作業療法士(訪問リハビリ)のあさです。
今回は以前に書きました90代のリハビリについて、もう少し書いてみます。
前回の「90代のリハビリ」はよろしければ、こちらから。
家族の想い
「おばあちゃんは、一日テレビの前から動かない。なんとか動いてほしい。活動してほしいんやけど、なんぼ言ってもあかん。」
という風のセリフをご家族からよく聞きます。
なぜ活動しないのか?
動かない、活動しないのは
「家族が手伝うから」(環境因子)
「活動しやすい環境でないから」(環境因子)
「気力がない」(心理因子)
「体力や筋力が落ちた」(身体因子)
様々です。
それら因子が絡み合ってそうなってるかもしれませんし。
ただ、90代、強烈に好きなこと、興味が惹かれることがないとセルフケアや最低限の家事以外は動かれないことが多くなってくると思います。
そういう年代なんだと臨床で感じます。
無理に動かないでいいと思いますし、動かさないでいいとは思うんですが、動かないと弱るのも、さもありなんです。
90代の方が能動的になるとき
そんな中、90代の方が能動的になる瞬間を多々見てきました。
それは
「おばあちゃん(おじいちゃん)の知恵袋」を開けている瞬間です。
次代に知恵を伝える、これこそが90代の方が能動的になることだと考えます。
能動的と言いましても、キッチンに立って料理をするだとかそんなことではなく、「知恵を伝える」ことだけです。
おそらくそれだけでも気持ちは動きます。
気持ちが動けば、行動もつながるかもしれません。
90代、無理しなくていいんです。最低限、身体を保てる生活があれば。
気持ちを動かす方に重点を置くことも大切ですよね。
余談ですが訪問リハビリでは、こんな説明をしながらこのようなやりとりが生活に入っていくようにアドバイスしたりします。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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