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【高齢期リハビリ】自分を把握することは健康への近道

「あなたは縄跳びを連続何回飛べますか?」

ちなみに私は35歳のときに、町民運動会の長縄を30回飛び、ぶっ倒れる寸前になりました…。

よく動けてた20代の感覚で「これくらい大丈夫」と思って調子に乗ってしまいました。

その頃は日常、運動する機会もなく、自分がどの程度、動けるのか、わからなかったんです。

つまり、

自己イメージ(自分が思う自分像)

ホントの自分

が一致してなかったんですね。

イラストにすると

自己イメージがこんな感じ↓

「まだまだ私は若いし運動できるぜ!」

しかし、実際の自分自身はこんな感じでした↓

中年太りのおっさん

そして、実際に長縄で30回飛んだだけで貧血で目の前にお星さま。

「自己イメージ」と「ホントの自分」が乖離した高齢者

高齢期リハビリでも同じことがいえます。

実は高齢期リハビリ対象者は、


この「自己イメージ」と「ホントの自分」が乖離されている方が非常に多いのです。

例えば、自己イメージがものすごく悪い方がいらっしゃいます。

「私はなーんもできない。みんなの迷惑になるだけ。」と、一日動かない方が実は、

案外、料理ができたり。

この場合、

自己イメージ=私は何もできない
ホントの自分=料理ができる

になります。

しかし、自己イメージが「私は何もできない」のままでは、自発的な行動はおきません。

ですので、

自己イメージが「私は料理ができる」

になると、自発行動が出る可能性があります。

自己イメージ=「私は料理ができる」

ホントの自分=「料理ができる」

「自己イメージ」と「本当の自分」が一致している状態です。

この一致している状態が健康的といえるかもしれません。

高齢期は身体が老化や疾患で衰えていきます。

何より老化や疾患が急速な方はできることがわからくなってきます。

そんなときは、ご家族や作業療法士・介護職がご利用者と現場で一緒に料理をしてみてください。

「あれ?私って料理できるんだ。」とご利用者。

「あれ?○○さん、料理できるんだ!」と周囲の人。

この「できるんだ!」という気付きの連続が

高齢者の「自己イメージ」と「ホントの自分」を一致に向かわせ、生活に積極性を生みます。

現場で生かすには

レクリエーションで料理をする場合、「楽しみ」という目的だけでなく、

「できる」を積み重ねて、高齢者の「自己イメージ」と「ホントの自分」の一致

も目的としてみてはいかがでしょうか?

今回は料理を例に出しましたが、あらゆる生活活動にも当てはめることができます。

わたしも訪問リハビリでよく使う手法でここから生活をご利用者と一緒に考えていったりしてます。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

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