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ホワイトな中小企業は存在しない【転職するメリットなし】

私は2021年に転職活動を行い、未上場の中小企業から東証一部上場企業から2社から内定をいただきました。
最終的に本業年収は500万⇨850万円にアップしました。

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中小企業で8年間働いて、大企業に転職して感じるのは「中小企業で働くメリットは無い。」という事実です。

私が見てきた、大企業から中小企業にやってきて絶望する人たち

大企業で働いた方が、サラリーマンにとってメリットしかありません。

・高い収入が得られる
・キャリアに箔が付く
・転職活動に有利
・福利厚生がよい
・教育制度が充実している
・異動や転勤が有利にはたらく

中小企業は大企業と比べて待遇面が悪いだけではなく、「独裁オーナー」の社風が独特であることが多いです。

これは本当に中小企業あるある。の1つです。
「今は大企業にいるけど、出世は出来なさそう。中小企業の良いポジションで転職できそうだけど、どうしよう」
って人は絶対に転職するのはオススメしません。


私の前職である中小企業でも、大企業から転職してくる人は多数いました。
いずれも課長、部長、取締役などの良いポジションで採用されては1年以内に退職していく人をたくさん見ました。
そして、短期間で転職を繰り返しては、どんどんブラック企業の沼にハマっていきます。

大企業から中小企業へ転職してしまうと、大企業に出戻りできる可能性は非常に低いです。

ホワイト企業と呼べる中小企業は存在しない

ホワイト企業ってどんな会社を思い浮かべますか?

ホワイトアカデミーの調査によると、三菱地所・グーグル・味の素などが評価が高いようです。

1位は、3年連続で「三菱地所」(93.4ポイント)となった。2位から5位は、「グーグル」(同92.4)、「三井物産」(同92.0)、「三菱商事」(同90.8)、「味の素」(同88.0)。2位の「グーグル」は、社員からの評価が非常に高かったという。

2021年卒、新卒で入りたい一流ホワイト企業ランキングTOP100

TOP100を全部見ても、全部大手。
中小企業でホワイト企業は世の中にほぼ存在せず、ブラック企業ばかりのようです。
どうして中小企業にはブラック企業ばかりなのでしょうか。

その答えは、規模が小さい中小企業は全然儲からないビジネスしか出来ないので、労働環境が必然的にブラックになりがち。という事実です。
逆に、儲かるビジネスをするには、会社の規模が大きい事が何よりも大切です。

厚生労働省の調査(新規学卒就職者の離職状況(平成29年3月卒業者の状況))で、新卒3年以内の離職率のデータが会社の規模別に公開されています。
事業規模に応じて離職率は全然違います!
大企業は離職率25%程度に対して零細企業は離職率50%以上です。
「ベンチャーで圧倒的に成長だ!」と入社してみたけど、圧倒的なブラックな職場で絶望して転職していくのが実体でしょうか。

そもそもブラック企業って何?

ブラック企業ってどんな会社であるか、目線合わせをしましょう。

厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。

厚生労働省

社員をめちゃくちゃ働かせるのに、社員をタダ働きさせる会社。
しかも、それができない社員はガンガン首を切る、理不尽な環境がブラック企業と言えますね。

どうして中小企業にブラック企業が多いのかというと、社員が苦労しないと儲からない商売をしてるからですね。
ホワイト企業と同じような待遇で社員を雇うと、一瞬で倒産するような商売をしてるのがほとんどの中小企業です。

商売で大切なのは、事業規模です。

  • 売上はデカければデカいほど、部品の仕入れは安くなります。

  • 生産量が多ければ多いほど、生産性が高いです。

  • 流通が強ければ強いほど、安く仕入れできます。

事業規模がデカいほど、ビジネスモデルが非常に強固なので、仕組みがガンガン稼いでくれます。
そのため、社員の仕事は楽なのに、ガンガン儲かるので、必然的にホワイトな労働環境になっていきます。

逆に事業規模が小さいほど、ビジネスモデルが弱く仕組みで稼ぐことができません。
社員がボロ雑巾のように働いて、ようやく利益が出るようなブラックな労働環境になります。


待遇面の話だけをすれば、中小企業は大企業に見劣りしますね。
ただ、中小企業のメリットとして、若い時から裁量をもっと働けるのでスキルが身につくという点です。

中小企業の方がスキルが身につくって本当?

中小企業は小回りが効きやすく、いろいろなことを経験できるチャンスが転がっている。経営陣との距離が近いことも大きなメリットと言われるが本当でしょうか?

私自身の経験から言うと、スキルは身に付くことに事は事実ですが、転職市場で高く評価されることはありません。

と言うのも、レベルの低い事は色々経験できますが、レベルの高く専門性の高い経験が一切詰めない事がほとんどです。
その結果、キャリアとしてオワコンになるリスクと隣り合わせです。

多くの中小企業は、大企業と比べると、設備投資・研究開発費がしょぼいので、必然的に平成から続く付加価値の低い仕事ばかり。
そんな仕事を長い期間続けたとしても、転職市場で期待されるような高度な専門性は身につきません。

一方で、大企業では数年スパンで複数部署を経験することが可能です。
複数部署を経験することに、部署の上流〜下流まで経験することで、どこの企業でも役に立つスペシャリストになりやすいです。
大企業で身につけたノウハウは、どの企業も欲しいノウハウであることが多く、転職市場でも評価を受けやすいです。

このように大企業・中小企業で大きな環境の差があるため、中小企業で働く意味を見出せません。

特に労働集約型の商売であれば環境の差は数倍程度かもしれませんが、資本集約型の商売であれば数十倍の差があります。

私自身は食品メーカーでの技術職ですが、中小企業と相性が本当に悪いと感じています。
大企業に入社して感じるのは設備投資の金額が一桁・二桁も違うと言うこと。大企業にいると数千万円の機械がポンポン決済してもらえますが、中小企業にいたときは数百万円の機械でさえ購入するまで数年かかりました。

資本力が全然違うため、大企業にいないと経験できない仕事はたくさんあり、成長できる環境が用意されていると感じています。

転職で評価されるのはスキルではなく、結局「大手の看板」

転職活動を通して感じるのは、評価されるのはスキルではなく、大手の看板と言うことです。

どうしてこんなことを言うのかというと、転職で大逆転できた私ですが、実は一番苦労したのは、「職務経歴書」でした。
書類選考のコツを掴むまでは全然通らず、20連敗くらいしました・・・・。
知名度のない会社に勤めていたせいで、書類選考が全然通らないんです。

未上場の中小企業へ新卒で入社した私のような人間からすると、最初の職歴は最終学歴的な所あるので、なるべく格が高い所に行くのが選択肢を広げるんだよなぁ〜〜〜〜。って当時は思いました。

やはり、聞いたことのない中小企業に勤めていると、何ができる人材なのか?と言うのが採用担当者は理解できないんです。
一方で、知名度がある大手企業であれば、何ができる人材なのか?と言うのがわかりやすいです。
そのため、スキルよりも大手の看板が大事です。

また、転職するときの年収は、あなたの専門性を起点にするのではなく、現職の年収を起点にします。
だからこそ、転職市場では中小企業でどれだけスキルを身につけても、大企業のスキル0の人材よりも年収が低くなるという事態にもなりがちです。

本当に大企業出身というだけで得をすることが非常に多いので、中小企業で働くメリットを私はあまり感じません。

ホワイト企業を探すにはどうすればいいの?

ホワイト企業を探すには、企業規模にこだわりましょう。
ホワイト中小企業は(ほぼ)存在しません。

みんなに知られていないホワイト企業が、中小企業にあるのでは?と必死になって聖杯を探す人もよくいます。クチコミサイトの隅から隅まで見ても、絶対に見つかりません。

そんな良い会社があったら一瞬で有名になって、転職者が殺到しています。
当たり前ですが、ホワイト企業に入社したいなら、大量のライバルに勝たないといけません。

ただ、正統法でホワイト企業に入社するのは誰もが出来ることではありません。最初に紹介した「三菱地所・グーグル・味の素」のような人気のあるホワイト企業は誰もが転職できるわけではないですが、今よりも条件の良い環境を求めて転職するのは容易でしょう。

良い環境を選ぶ企業コツは、今よりも規模が大きい会社を選択することです。

  • 同業他社に転職するなら、業界No.1を目指す

  • 地方の会社よりも、全国展開してる企業を目指す

  • 業界の川下よりも川上を目指す

    といった具合です。
    注意が必要なのは、労働集約型のビジネスをしている会社は企業が大きくても、一人当たりの売り上げが大きいわけではないのでお勧めしません。
    企業規模が大きくても、社員数も馬鹿みたいにいるので、利益の分け前が少ないです。
    労働集約型ではなく、資本集約型のビジネスをしていて、規模がよりデカい会社を目指してください。

資本集約型とは、労働力より設備機械などの固定資本への依存度が高い産業のことで、装置産業とほぼ同義です。事業活動の主要な部分を資本に頼っていて、売上高に対する固定資産の比率が高くなる産業であり、売上を増やすためには、その分の設備投資が必要になります。例えば、機械化が進んだ製造業、電気やガス、通信、エネルギー、鉄道や、大型商業施設なども含まれます。

M&Aで企業買収前に押さえるべき企業特性②/「労働集約型」と「資本集約型」の特徴の違い

資本集約型とは、大手メーカー、インフラ、通信キャリアなどの機械・モノが働いてくれる産業です。
これらの産業の中から、できるだけデカい会社に入りましょう。


まとめ

中小企業→大企業へ転職した経験から、中小企業で働き続けるメリットは、なにひとつない。と感じています。
終身雇用や年功序列は崩壊し、国や企業が守ってくれる時代では無くなってきている。と言いますが、中小企業よりも大企業の中で自身を成長させた方が合理的です。

そのため、中小企業で現役で働いてる人は、大手を目指すべきだと私は思います。
また、大手から中小へ転職しようと思ってる人は、絶対に辞めておきましょう。

最後に、私の中小企業→大企業へ転職し年収300万以上した転職ノウハウも参考にどうぞ。

また、転職するノウハウもこちらのマガジンでまとめているので参考にして下さい。




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