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待遇が悪くても、人が辞めない隠れブラック企業の見分け方のコツ

私の前職は、低賃金で長時間残業が横行していたのに、人が辞めない会社でした。
改めて振り返ると、隠れブラック企業だったと思います。

3年くらい働いたら、すぐに転職するぞ!と新卒の時は意気込んでたのですが、転職するまでダラダラと8年間くらいは過ごしてしまいました。

どうして待遇が悪くても人が辞めない環境だったのか、考えてみました。
答えとしては、ブラック企業の価値観に洗脳されていたからだと思います。

皆さんが私と同じような失敗をしてほしくないので、隠れブラック企業の見分けるコツを伝授します。

「低賃金」「長時間労働」でも辞めない会社が世の中に存在する

ホワイト企業に勤めてる人の感覚からすると、「低賃金」「長時間労働」と聞くと絶対に離職率が高い職場と思うかも知れません。

が、現実はブラックな職場でも離職率はそれほど高くなかったりします。
能力的にはめちゃくちゃ優秀な人もチラホラいましたが、退職する素振りは一切ありませんでした。会話していると現職に不満はほとんどなさそうで、「転職するという選択肢」が一切ないようでした。

仕事では合理的な選択ができても、人生においては非合理的な選択しか出来ていない一種の洗脳を受けていた人がたくさんいたと思います。

隠れブラック企業を見分けるコツ

ブラック企業→ホワイト企業へ転職してから初めて気づいた。
人がブラック企業に洗脳されてしまう環境を紹介したいと思います。

社員のほとんどが新卒採用

中途はほとんど採用せずに、社員の中心が新卒採用でした。
新卒は他の会社で働いた経験がないので、どんなに過酷な環境でも「それが普通だ」と思い込んでしまいます。
つまり、洗脳しやすい人材を中心に採用するために、新卒を利用していました。

人事部の人は10人雇って、3年で5人くらい残ってくれたら御の字という感じでした。
私がいた会社はパワハラこそはなかったですが、長時間労働が常態化していました。みんな夜の22時まで働くのが普通と思っており、20時くらいに会社を出ようとすると、「仕事暇なの?」と上司から言われるような無茶苦茶な環境でした。

当時はなんとも思っていなかったですが、改めて振り返るとヤバイ環境だったと思います。
中途採用の人は入社したらすぐに辞めていきましたが、新卒採用の人は一定の割合でずっと勤めていました。

昇給は毎年必ず、ほんの少しずつ

私が今いる会社は会社の業績、個人の目標の達成具合を考慮してボーナス・昇給が決まっていきます。
そのため、年収が上がるときは100万以上も上がるので、非常にやりがいがあります。

一方で、前職は昇給は毎年必ず、ほんの少しずつでした。会社の業績がどれだけ良くても、利益に一生懸命貢献しても、昇給は毎年必ず一定でした。

給与が増えないよりも増えたほうがいいじゃん!って思うかも知れませんが、毎年数万円しか増えていません。
役職が上がっても年収の差は微々たるものなので、いつまで経っても低年収のままでした。

役職者が無駄に多い

年収が低い代わりの社員の報い方としては、肩書きを与えるという点だったと思います。

役職者がめちゃくちゃ多かったです。
新卒で数年いただけで「チーフ」。さらに数年いると「主任」「係長」「課長補佐」・・・とトントン拍子で出世していきます。

また、部下なしの管理職も大量にいました。
役職だけは高いのですが、マネージャー手当とかは一切出ないので年収は平社員とあんまり変わらない・・・・。

平社員の時よりはボーナスの額がほんの少し大きいだけで、金銭的なインセンティブは微々たるものですが、役職ピラミッドの上の方にいるだけで優越感に浸ってる人が多かったです。

今から振り返ると、役職が上の人ほど会社を辞める素振りがなかったので、人が辞めない仕組みとしてうまく機能していたと思います。

オーナー企業だから、社風が独特

オーナー企業という事もあり、一種独特な宗教の様な雰囲気や考え方が存在しました。

居室に入るときは大きな声で「おはようございます」。新入社員の間は上司の机の上を毎朝拭く。といった上場企業ではあり得ないような事が起きてました。

オーナー企業は社長が神様のような職場。
社長の誕生日・バレンタインデーは女性社員がお祝いするという謎のイベントがあるくらい絶対的な存在でした。
そんな社長の口癖は「腹を括って、会社と心中せよ」でした。
社員のほとんどは、「この会社と心中するんだ」と本気で思っていたと思います。

今思うと非常に気持ち悪いですが、当時は洗脳されていました。

まとめ

待遇が悪くても、人が辞めない隠れブラック企業の見分け方を紹介しました。
以下の特徴に該当する企業は、「辞めようと思わない」社員が多い会社です。

・新卒採用中心
・横並びの年功型賃金
・役職者が無駄に多い。
・オーナー企業

「まさに自分の会社だ」と感じたなら、「転職」という選択肢があることを知ってほしいです。
また、転職しようか悩んでいる企業の口コミを見ると、共通点が多いぞ!と気づいたなら、避けた方が良いブラック企業かも知れません。



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