カフェを起ち上げるための道のり
私は8月からカフェをスタートするために、いま大詰めの準備をしています。
半年以上の月日を経て、この状況までに至った経緯を記録として残すと同時に、今起業を志す学生さんの背中を押すコラムになることを祈っています。
この記録を読んで行動に移す方が増えることを祈ってます!
目標を立て始めた時から順を追って書いていきますね。
・なぜカフェを始めようと思ったのか
私は2019年の8月から、アメリカの大学に交換留学をしていました。
そして、交換留学をする前にそれまで1年以上続けていた居酒屋のバイトをやめました。
辞めるときに、「帰ってきてからも、暇なときに入ってもらえたらいいから残ってよ」って言われましたが、私は「いやアメリカから帰ってきたら起業するのでやめます」って言ってバイトはやめました。
別にもめたりしたわけでもないので円満にやめましたが、言ってしまった以上責任が生じてしまいました(笑)
要するに自分の言った言葉のせいで、逃げ道をなくしたのです(笑)
さあ、アメリカにいた11月くらいに、日頃から過ごしていたアメリカの大学内のカフェの多さにとても快適さを覚えてきました。
そして、逆に私のいる大学には勉強や友達との雑談で気軽に使えるカフェがないことに改めて気が付きました。
もともと、日本に帰ったらなにか新しいことを始めてみたいと思っていたので、何かカフェ的なものをできないかと思って、最初はタピオカのお店を考えていました。
しかし、日本にいる友達と連絡を取ると、タピオカはブームは過ぎていてあまり人気はないということになっていました。
そこで、アメリカのカフェで抹茶系のメニューがあることに驚いて、私が静岡に住んでいるという特質も活かして、抹茶のカフェが出来るんじゃないか?と考え始めました。
アメリカでも人気のある抹茶の良さを、抹茶の名産地でもある静岡でもっと広げたいと考えたのでした。
・カフェを作るためにアメリカで行ったこと
そして、日本に帰ってからできるだけ早く始められるように、日本の友達に物件を見に行ってもらったりすることをお願いしました。
そうしてとりあえずの抹茶のカフェを始めるための抹茶ラテの練習などをアメリカでカフェが好きな友達に教えてもらって、日本に変えるまでは自分の技術の練習を続けていました。
アメリカで店舗の準備をしたり、仕入れの準備をすることは難しかったので、とにかくYouTubeでラテの作り方を見て学んだり、いろいろなカフェを巡ってアメリカの独特の発想を活かしたメニューを楽しむことにしました。
大してできることはなかった分、とにかくアメリカのカフェ文化を見ながら、日本ならどんな形がいいだろうというイメージを膨らませることに終始していました。
アメリカでやっていたことはそんなに多くないので、とにかくいろんな日本人の友達に、自分はカフェを作ると言いふらして更に逃げ道をなくしていっていました。
かなり自分で自分を追い込んでいたという感じですね(笑)
・日本に帰ってきてからの活動
さあ、1月の末に日本に帰ってきた私はまず、もともと知り合いの経営者の方や、友達にこの計画を伝えてアドバイスをもらったり、協力を募ったりしました。
いくら友達を誘ったところで言いだしたのは自分なので、とにかく自分が動かないと話になりません。
そこで、まずはバイト先に遊びに行って、帰ってきた挨拶とともに、改めてカフェを起ち上げることを宣言してきました。
もう逃げ場はありません。(笑)
そして、抹茶のカフェをやろうとしていたので、二つのことを目指しました。
これを始めたのは3月からでした。
まず、抹茶専門やお茶専門のカフェや定食屋さんを回り歩いて、そこの社員さんや店長さんに自分がやろうとしていることを説明して、名刺を配って歩くことでした。
とてもカフェに直接つながるようなことではなかったかもしれませんが、こうやって地道に自分の夢を「伝える」というプロセスに意味があったのだと感じています。
実際、一軒の個人経営のカフェでは、そのカフェに通っていた他のカフェの店員さんにラテアートの練習を無料で教えてもらうことになりました。
また、他の定食屋さんでは、抹茶を作っている若い農家さんの会社を紹介してもらいました。
また、大学の教授も紹介してもらいました。
そこからは、毎週木曜日はカフェの店員さんにラテアートを教えてもらうために、朝5時半に起きて、7時からそのカフェでラテアートを教えてもらいました。
また、紹介してもらった抹茶農家の会社の社長さんに、ホームページのアドレスからメールを送って直接会いに行きました。
その時に話してみて、とても理念に共感してので、そこから抹茶を仕入れることにしました。
また、大学教授には抹茶の基本的な知識や、区分の違いを教えていただきました。(実はお茶の研究をしている方だったので、少し専門ではなかったようですが(笑))
こうして、カフェのために必要な材料はそろいました。
・まずはとにかく行動を起こし続けてみた
材料はそろったので今度は、今まで準備していた作り方をその抹茶で実行して、協力してくれていた友達にふるまいました。
みんな美味しいと言ってくれたので、他の友達を招いて試飲会を開催しました。
また、カフェを開くために、いろんなお店を回っていた中で知り合っていたお店でも試飲会を開催させてもらいました。
そして3月末時点で、そのお店で4月からポップアップとして販売させてもらうことに取り付けていたところでした。
まさかの緊急事態宣言・・・
そして、そのお店は休業になり、ポップアップも見送りになり、またラテアートを教えてもらっていたカフェも休業になりました。
かなり厳しい状況になってしまっていました。
自分自身も就活などもあり、就活イベントを主催したりしている中で、また新たな経営者の方と出会えるなど、緊急事態宣言中は新たな出会いのある期間になりました。
この期間はとにかくZOOMでイベントを主催して、関わる人が増えたので、これもまた今の状態に生きています。
さあ、こんな感じでイベントを繰り返していたところ、緊急事態宣言も落ち着いて、カフェの方針も変わっていきました。
きっかけは、親友との話し合いでした。
カフェをやる理由を改めて考え直すことにしました。
そして、たどり着いた結論は「大学生同士が夢を語ったり、社会や地域とつながることのできるよなカフェ」を作りたいということでした。
そこでメニューも抹茶に限らず、カフェとして一般的なメニューも取り入れることになりました。
その少し前から、カフェを店舗ではなく、キッチンカーをクラウドファンディングで買う方針を考えていました。
そのために、地方創生起業支援金という制度を利用するために事業計画書を、企画の支援担当の方と一緒に考えていくことにしました。
その企画書もかなり穴だらけだったとは思いますが、まずは行動を起こして相談しに行ったことでかなり事業が明確化した期間でした。
・夢を人に伝えることの必要性を感じたこと
支援金を申請しようとしている期間中の出来事でした。
このような想いや、計画をイベント主催していた時に知り合った経営者の方にも話していたことがあって、そのつながりがまさかの結果をもたらしてくれることとなりました。
7月に入ってしばらくしたころ、その経営者さんから突然の電話が来ます。
そして、その内容は「知り合いの社長さんが、キッチンカーの店舗を6つ作っていろんなお店を入れる予定なんだけど、そのうち一つをチャレンジ枠にしたいらしいんだけど、タカヒコくんのカフェ出してみない?」とのことでした。
まさかこんなところで願ってもない話でした。
そして一気に、そこから話は加速しました。
まず、その社長さんに事業に関する説明をしに行きました。
正直穴だらけの計画書だったとは思いますが、とりあえず面白いねという評価をいただいて、実際に話を進めさせてもらうことになりました。
そこからは出店のために、ドリンクに使うコーヒー豆の種類を選んだり、店舗を設置するための場所を探したりしていました。
最初は、出資してくださる会社の近くで行う予定でしたが、大学生がやるし大学の近くで練習した方がいいと言われ、私自身も大学生に向けて発信したかったのでその方向で進めました。
場所も、もともと自分たちで営業することを目指していた時に連絡を取って使わせてほしいとお願いしていたところに、改めてお願いすることで設置が決まりました。
設置する場所が決定して、キッチンカーを作ってくれるメーカーさんにも挨拶をして、あとは保健所の審査に出すための準備をすることになりました。
その申請準備もかなりの手間がかかります。
いま、私はその申請の準備の相談を終えて後は設置して、保健所の検査に出すという段階まで来ています。
ようやくカフェがオープンできる日が見えてきたのです。
・この経験から学んだこと
とにかく数か月間諦めずに努力を続けた結果ようやくここまでたどり着くことが出来ました。
もちろんオープンすることは、ゴールではなくスタートです。
しかし、一つの目標が達成されることは確かです。
この経験はこれからチャレンジをしようとしている人たちにはぜひ覚えておいてほしいです。
まず、大きな目標を持ったときにそれを口に出して人に伝えたり、紙に書き出したりした方がいいということです。
そして、目標のためにはとにかく遠回りに思えることでも、自分は前進していると信じて突き進み続けることが大事です。
更に、思いついたことはとにかくすぐに実行に活かして、そこで繋がった人とのつながりを決して蔑ろにしないことです。
あなたがもし、行動を起こせば必ず新たなつながりが生まれます。
繋がりこそが、自分の実力の一つ上の世界に連れて行ってくれます。
もちろん、レベルの高い世界に行くことは精神的にもつらい部分はありますが、あきらめず食らいつきましょう。
大丈夫。
目標を持って、その熱意を忘れなければ必ず目標にたどり着くことはできます。
私自身もまだまだスタートラインに立ったばかりですが、ここまでの道のりを改めて振り返ってみるといろいろなことがあり、この経験は他の挑戦しようとしている人の糧になってくれると思ったというより、私自身が立ち返って見直す材料にしたいと思います。
すでに4000字を超えていて、本当に多くの出会いがあったと改めて感じました。
こんな素敵な出会いが生まれるようなカフェを目指してこれから活動していきます。
長文を読んでいただきありがとうございました。
少しでもこのコラムが誰かのためになることを祈っています。。。
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