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空腹は危険のサイン!?人生に役立つ雑学・心理学 vol7


皆さんこんにちは。知識の森です。


今日も皆さんの人生においてタメになる情報を発信していきたいと思います。


1.腹が減っていると危険を冒してしまう


我々人間は、体内のエネルギー量が減っているときは、脳のストッパーが緩み、危険を冒す傾向があるそうです。

ある研究によれば、空腹を感じている人は、リスクの高い投資に手を出したり、浮気をする確率が高まったという結果が報告されています。

これは脳の仕組みと古代の生活環境に原因があるとされています。

私達人類はこの数千年間において、信じられないくらいの発展を遂げ、以前とは比較にならない程の生活環境を手に入れました。

お腹がすいたら近所のレストランなり、コンビニなどに行けば、簡単に食べ物を得る事が可能です。

しかし、古代ではそうもいきません。常に周りに食べ物がある訳ではないですし、必要な時は狩猟採集を行い、自らで食糧を調達する必要があったからです。

なぜここで私は現代人と古代人の比較をしたのでしょう?両者の間にはあまり関連がないように見えますが、
それは、脳の構造や仕組みにおいて、現代人と古代人は一緒であるからです。

生活環境こそ大幅に異なるものの、「ヒト」という生物においては同じであるという事ですね。
つまり、私達の脳はいまだに狩猟採集に適しているつくりであると言えます。

三内丸山遺跡の集落

一般的に生物の進化は数十万年~数百万年かかると言われておりますので、
たかが一万年前に農業を始めた人類は、まだまだ歴史が浅すぎるのです。


ここで空腹が危険を冒す事に繋がるという話題に話を戻しましょう。
現代人からすれば、空腹はさほど大きな問題ではないのかもしれませんが、
古代人はどうでしょう。

飢え=死ですので、飢えているのにぼーっとしていたり、食べ物の奪い合いに遠慮しているようでは、到底生き残るのは不可能だったでしょう。

実際に、そのような過酷な食糧戦争を勝ち抜き、種を繋ぐ事に成功したのが、私や皆さんの祖先なのです。

つまり、現代社会において、空腹がイライラを引き起こしたり、危険を冒す傾向が増加する事は、当時の名残であり、本能なのです。


ここで具体的な解決策を提示したいところですが、正直これは我々に備わった本能ですので、どうする事も出来ないというのが正直な答えです。

当時は生き残る上で、必要な反応だったのかもしれませんが、現代人からすれば、これはあまり嬉しい能力とは言えませんよね。

完全に克服する事は無理ですが、弊害を少しでも減らせる方法はあるので、それをいくつか紹介していきたいと思います。

  • こまめな栄養補給を心掛ける(いちいち満腹にする必要はなし)

  • 朝ごはんは必ず食べる

  • 空腹を感じたら、重要な意思決定はしないようにする

  • お菓子ではなく、ナッツ(意志力を高める効果がある)を食べる


基本的には空腹は避けつつ、もし空腹を感じてしまったら、次の
栄養補給のタイミングまで、脳をシャットダウンし、重要な決断を下さなければならない場面になるべく立ち会わないようにしましょう。


今回はこの辺りで終わりにします。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

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参考文献
ケニー・マグゴニガル、『スタンフォードの自分を変える教室』、
大和書房、2015



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