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Educational Design×保育園|保育園の社会的価値を見つめなおすー課題発見プロジェクトVol.1【ドキュメンテーター宮田】

自己紹介

Learningin in Context(Lic)ドキュメンテーターの宮田です。ドキュメンテーターとして対話や人の心の動きそこに至るまでの背景を可視化し、変化や気づきが見えるようにします。そこから新たな文脈を共創し成果や知識、強みに繋げていきます。人生をより豊かにする為にこうして創り上げた共有知の蓄積をドキュメンテーターとしておこなっていきます。

今回のプロジェクト・得た学びと共有知

2019年10月9日(水)江戸川区にある企業主導型保育園2園の経営者、園長、主任、スタッフと保育園の社会的価値を見つめ直し、これまでの実績と未来を見据えて現場スタッフと共にVisionを創り上げていく為のプロジェクトが始動しました。

プロジェクトの目的を知り、自分たちの現状に気づくことでこのプロジェクトの楽しみ方がわかってきます。その為にまずはベンチマークとして世界の乳幼児教育やこれまでの日本の保育・教育を振り返りました。

世界の乳幼児教育ではイタリアのレッジョ・エミリアや教育のモノサシとして「民主制」が存在するデンマークを紹介しました。教育先進国でも、完璧ではなく保育士不足や労働環境の改善など抱える問題がり日本と共通することろもあることを、メンバー全員が共有しました。そして各国の良いところを日本の文化や見据える未来の姿に合わせて、アプローチの一つとして取り入れていきたいですね、という考えになりました。

日本の保育を振り返る時では、

植竹「これまでの日本の保育のコンセプトって何だと思いますか?」

M「協調性、みんなで一緒に?。。。」

O「そう問われて考えてみると分からない。。。」

植竹「これまでの日本の保育のモノサシってハッキリと決まっていないのかもしれないですね。そしたら次は今のK保育園を見つめていきましょう。k保育園のコンセプト・大切にしている事は何ですか?」

A「関わる人すべてが自分の選択ができる人生を大切に。」

K「個性、自主性、経験、選択、発信すること。」

M「大人も子どももやりたい事が出来る環境をつくる。そして、その為のサポートををすること。自主性と違っていいんだよという自由さ。個々の選択を尊重する。」


O「好きなことを見つける、する。自立と自律(しぐさと感情)。大人も子どもも気持ちよく過ごせる場にすること。」

U「個々の自由、自分の発想が言える(大人も子どもも)こと。違っていいんだよって所を大切にしています。」



そして現状把握のため職員の人数配置や抱えている課題をピックアップしていきました。

課題としては

・パートさんからの意見がもっと活発に出てるくような職場にしたい事

・人数が多い分「誰かがやってくれるだろう」という雰囲気がある事

・人によって子どもの姿の「見ている角度の違い」が保育のズレを生んでいる事

などがありました。

最後に「最近上手くいっていくことは何ですか?」という問いかけに対して

・働くスタッフ間の対人関係が良好で相談し合えるチームメンバーがいたり、尊敬できたりする人がいる事

・中堅やベテランが若手をサポートしてくれていく事

と言う声がありました。

次回の宿題として今が99点だとしたら、残り1点!そこを満たすには何を実践していくか意識しながら保育と向き合ってみて下さいということになりました。

次回は10月18日(金)です。

まとめ

今回のプロジェクトからK保育園では乳幼児時期から「自立と自律」「選択する環境があること」で未来を生き抜く力が育つと考えている事。また、この保育園に関わる全ての人が自信を持って、自分の選択ができる事を大切にしている所として、見えてきました。

また、そのためのサポートをすること、つまり実現に向けての環境を整える・足場かけをつくることも重要な役割だという気づきもありました。

「ベネッセ教育総合研究所 第3回 幼児教育・保育についての基本調査(下図)」でも、約50%の保育園が運営上の課題として「保育者の資質の維持、向上」を挙げ、そのために必要なこととして「保育者同士が学び合う園の風土づくり」を挙げています。私たちLiCは「対話」を通してメンバー自身が「保育園の社会的価値」に気づき、保育士の役割とは何かをそれぞれが学び合うプロジェクトを推進しています。

コメント 2019-10-16 165855

プロジェクト終了後園見学へ行かせていただけることになりなした。そこでは活動を意味づけて「発信」することの大切さが浸透しつつあることを、園内のドキュメンテーションから感じられました。

0~2歳児クラスまでの1園と0~5歳児クラスまでのもう1園。2園がより連携した保育を行うことで、より持続可能な乳幼児教育が実践できるのではないかと考えました。

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