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女性事業をやりたくて参画した私が、女性事業じゃなくなっても働き続ける理由

はじめに

はじめまして。
株式会社LiBにて、リモートワーク可能な案件に特化した【LIBZ エキスパート】にてキャリアパートナーをしております濱田と申します。

LiBでは創業前から関わらせていただきあっという間の8年。
2014年の創業以来、「女性活躍推進や女性のライフキャリア支援事業」を展開してきた自社で、ひたすら「働き続けたい女性のために、多様な選択肢をご提供したい」という想いであらゆる業務に邁進してきました。

そんな中、今年度からLiBは「コーポレートアイデンティを刷新し『ワークシフト』支援企業へ」という大きな改革を実施。

「LiB=女性キャリアだけに特化した会社」では無くなったのです。

「女性領域はやめたの?」「女性支援はどうなったの?」というご質問も多くいただくので、今回の新しい一歩に向けて、社内でも一番といっていいほど、「女性事業の継続」にこだわっていたであろう私が感じていることをお話させていただければと思います。

自己紹介

簡単な自己紹介をさせていただきます。
熊本県出身、40歳。
プライベートでは中学生と小学生の2人の子どもと、大規模MMORPG(ゲーム)で出会ったパートナーとメダカと暮らしています👨‍👨‍👦‍👦
新卒ではEMC領域のエンジニア担当のチームでのキャリアアドバイザーを経験し、妊娠出産での離職期間を経たのち、LiBには創業期から参画。
カスタマーサポートからスタートして、キャリアアドバイザーや法人営業、PRの補助、経理や労務、総務など、様々な職種を経験してきました。

私がLiBに入社した理由

LiBに入社した経緯は、自分自身の原体験にあります。
前職を妊娠出産で退職し、復帰を目指すも、「仕事がないから保育園が見つからない、保育園が決まらないから働けない。」という壁にぶつかりました。
※当時は待機児童問題のピークで、都内の待機児童は9000人弱という状況でした。

見かねて仕事を紹介してくれた先輩からの
どうなってる?こちらは話を通して待ってるんだけど。本当にやりたいと思ってる?」という電話に、
本当に働きたいんです。ただ、申し訳ありません、まだ入園できる保育園が見つかりません。」と何度も電話で謝りながら、なんでこんなに働くハードルが高いんだと頭を抱えていました。
働きたい気持ちを持ちながらも、これ以上迷惑を掛けられないと辞退の連絡をした後は無力感で泣きました。

いざ他の求人を探そうにも、
女性が子育てしながら働くには、子ども度外視でマッチョに働くか、独身時代の経験や職種を継続することをあきらめるか」のような究極の二択しかなく、さらに離職期間を経た自分の選択肢の狭さに絶望しながらも、
何かをあきらめたり、我慢したり、妥協したり、そういう人生を送るのはこんなにもストレスなのか」とやり場のない怒りを抱えながら、毎日いろんな感情を飲み込みながら過ごしていました。

そんな時、代表の松本から、「働き続けたい女性のためのキャリア支援事業」を立ち上げるという話を聞いたときには、まさにLiBは「私自身」だと鳥肌が立ちました。それで、『自分と同じようなことで悩み、同じようなことで困っている人たちの力になりたい』と創業に関わらせていただくことになりました。
※これらのエピソードは別のインタビューでもお話させていただいてますのでよかったらご覧ください。

自分と同じような想いをしている人のために

創業当時、「女性の社会進出」に対して、国を挙げて社会を変えていこうという潮流は確実にあったと今でも思います。
女性活躍推進法などをはじめとし、具体的な「ポジティブ・アクション」に向けて時代が動いている手ごたえを感じながら、会社は拡大していきました。
そんな時代の後押しもあり、LiBのサービスを通じて、それぞれの希望を実現する形で転職を叶えた会員様から喜びの声をいただいたときは震えるほどにうれしく、「もっと事業を大きくして、まだ私たちのサービスを知らずに悩んでいる女性に届けたい」と心の底から思っていました。
もちろん大変なこともさまざまありましたが、それを上回るほどの充実感と使命感の中で働いていたように思います。

当時オフィスに遊びに来ていた息子たちももう中学生です。

「絶対に引けない戦い」と思っていたあの頃

順調に一歩一歩階段を登ってきた状況から、一気に組織が拡大していく中で、会社は踊り場状態に突入し、山あり山ありさらに山という時期に入ります。
もちろんこれは事業領域だけの課題ではありません。
様々な要因がありながらも、一緒に働いているチームの皆さんのコンディションが明らかに悪くなっているのを感じながらも、私は当時、「なんでもやるから、絶対に女性領域から撤退しないでほしい」と懇願し続けていました。
柔軟な働き方の実現を目指してきたLiBが「女性のキャリア支援」という旗を降ろすことで、「女性の柔軟な働き方はやっぱり無理なんだ。」と会員様や社会にネガティブな発信をすることになってしまうのではないか?という思い込みや不安でがんじがらめになっていたように思います。

電車の中から「会社に行けません。」と泣きながら連絡をくれる社員や、育児と仕事のバランスを崩し家族に反対されて退職する社員などと日々対峙しながら、自分が目指す社会と、足元のギャップに戸惑い、会社では毎月多くの新しいメンバーを笑顔でお迎えして、夜は毎晩キャッシュアウトする夢を見て泣きながら起きるという日々が続きました。

自分と同じく母親でもある育児中の社員が、「私は上長に、道子さんみたいになってほしいと言われました。でも、すいません。私は、道子さんにはなれません。」と、真っ青な顔をして退職日に伝えてくれたときには、頭を鈍器で殴られたような衝撃でした。
私の在り方がどんなに彼女を傷つけてしまったのだろう、私は何と戦っているんだろうと。
必死でやってきて、それで人や組織を傷つけて、何をどうしたいのだろう。でもそれでも私は、このサービスを待ってくれているお客様のために、これまで何者でもない私たちを応援してくれてきた株主さんたちのためにも、引けない。引くなんて許されない。本気でそう思っていました。

このあたりの混沌は松本のブログでもお話させていただいておりますが、
私は社長の判断を阻害した抵抗勢力のひとつだったと思います。
それについては今でも色々な方に心から申し訳なく思っています。

私が目指したかったもの

そんな混沌期にLiBを大きく変化させることがおきます。現役員の近藤の参画です。
近藤は、私たちがこれまで直視できていなかったことに徹底的に向き合わせてくれました。そして私たちやお客様の声に徹底的に向き合ってくれました。

その構造改革の過程を経ることで、そもそも私が目指してきたものは、
「女性のキャリア」に限定したものではなく、「性別、既婚、未婚、子育てや仕事をしているしていないに関わらず、あらゆる人に『その人にあった社会との関わりあい方』の選択肢を増やしたい。」ということであり、
そもそもLiBで松本が創業前から掲げていた「性別、居住地などにかかわらない、すべての人に多様な選択肢を」というテーマであったという根本に立ち返らせてくれました。

今私たちが取り組みはじめた 個人と企業のワークシフトで「新しい仕事のカタチ」を実現する ということこそが、私の目指していたものだったのです。

答えはいつもお客様の中にある

私は今、ワークシフト支援事業の一環として、≪LIBZ エキスパート≫サービスに取り組んでいます。

・(フルリモート/短時間勤務などの)柔軟な働き方
・安定的な収入、安心のサポート体制
・オンライン時代に引き合いの強い職種スキルを手に入れる
そんな、新しい働き方のご提案を通じて、企業・個人双方の多様なニーズに触れながら、とてもやりがいを持って働いています。

今、企業様側の状況もbeforeコロナとは大きく変化しており、
変化に柔軟に適応した企業様は人気が高まり、優秀な人材が集まっていると感じています。

私達のサービスは、画一的な求人票の募集要項に個人の希望を寄せていっていただくような、従前の転職活動とは異なります。

あらゆるご事情や属性の方、極端に言えばご事情がない方であっても、ご自身の目指す生き方を叶えたいというご理由でご利用をいただいています。
「私、育児中とかそういう事情全くないんですけど利用していいのでしょうか・・・?」というお言葉をいただくこともありますが、全く問題ありません。
皆様から頂戴した多様なご相談を学びに、私達も無意識にバイアスをかけてしまわないように心がけながら、お話をお伺いしています。

あくまでもご自身の目指す働き方、生き方を起点にした活動を通じて、新しい働き方の選択肢を得ていただき、「いろんな選択肢の中から自分で選んだ」という過程を経て納得感のあるポジティブな人生を送っていただくためのサポートを目指し、その結果、世の中に「新しい仕事のカタチ」を発信できていることを嬉しく思います。
※詳しい事例は佐藤のnoteを是非ご覧ください。

先日「同社初のフルリモート社員として登用された会員様からのお声」

苦しかった時期を超え、私達の事業は大きく入れ替わりました。
私達のサービスも皆様からの大きなニーズをいただきながら堅調に成長し、メンバーやチームもとても健全な雰囲気のなか働いています。

お客様が得たい未来に向けて一緒に、同じ方向を向いて走っている実感を持ちながらサポートできる毎日に、感謝の気持ちでいっぱいです。

私達はこれからもお客様のご事情やお悩みに真摯に耳を傾けながら、ニューノーマル時代の新しい働き方のご提案に取り組んでいきます。

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ご一読ありがとうございました。