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本日は、お日柄もよく

2024年、1冊目に原田マハさんの”本日は、お日柄もよく”を読みました。

結婚式でのスピーチから始まり、主人公がスピーチライターという職業を通して、どんどん言葉の大切さや言葉の魅力にひきこまれていくという話で、そこにスピーチの極意(スピーチの目指すところを明確にすること、エピソードを具体例を盛り込むこと、周りが静かになるのを待って平常心でゆっくり話していくこと、導入は静かに徐々に盛り上げていき感動的にしめくくることなど)が書かれていました。スピーチだけでなく色々なところで活かすことができる極意だと感じました。

CHANGEはちょっと変えるだけでCHANCEになる。GをCに変えるちょっとした勇気を持つこと」という言葉がありました。
CHANCEは日々あるけど、それに気づかないふりをして日々過ごしている自分もいるなぁ~と感じハットさせられました。
どうしても現状維持バイアスがかかって、変えていくことに臆病になっている。リスクもあるけど、ちょっとした勇気とそこに挑むチャレンジ精神を持つことで、自分の生活にメリハリがつくし、主人公のように仕事にもやりがいを感じられるようになるのではないかと思い、今年は色々なことにチャレンジしていく年にしたいな~と思いました。同時に、バラクオバマが繰り返し伝えていた「yes we can」「change」というキーワードはすごい印象的でインパクトのある言葉だと感じました。

言葉を伝えるだけでなく、聞くことも重要でリスニングボランティアの事も描かれています。
何もかも聞いて一言だけ「大変でしたね」「すてきですね」と返答する。「聞くことは、話すことよりもずっとエネルギーがいる。だけどその分、話すための勇気を得られるんだ」と語っている場面があります。
人の話を聞き流さずに、真剣に相手の立場に立って傾聴することがいかに大切で、信頼関係も構築することにつながることを教えてくれています。

また、今すぐまっすぐにという言葉のように、登場人物は1つことを熱意を持って真摯に取り組む姿も描かれています。時には、困難なことがあって涙することがあっても、時間がたてば顔を上げて前を向いて歩きだしている姿を想像して向き合うことが大事だと伝えています。

この本を読み終えて、いかに自分が日々淡々と生活していたことに気づくことができました。前向きな気持ちにもなり、今年1冊目にふさわしい読書となりました。

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