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【計算してる?】ブラック企業出身デザイナーの時給。


夢の中で仕事をしていて、起きたらそこはオフトゥンだった。
夢と現実との区別がつかなくなっている何でもデザイナーのshibutyaです。

さて今回は、「実際デザイナーってどれぐらい稼げるの?」という部分をリアルにお伝えしたいと思います。(個人情報に掛かる部分は伏せています)人により、かなり個人差があるかと思いますので、あくまでも「私の実体験」としてお読み頂けると嬉しいです。

正直、私ほど「ブラック企業とご縁がある人はいないだろう」と思い、せっかく経験した事だから生かそうと思い立ち、この記事を執筆しました。また、フリーランスとしてお仕事をしていく中で「時間単価」は切ってもきれない話なので(自分への戒めとして)残しておこうと思います。

これから「デザイナーになりたい!」と思っている駆け出しデザイナーさんは、このページをそっ閉じして頂いた方が心穏やかでいることができるかもしれませんが、勇気のある方、興味本位で見てみたい方はぜひ、読み進めてみて下さいね!

時給計算できるこんなサイトもありますのでぜひ。

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0.新卒デザイナー時代(意匠設計)
時給:1000円
仕事内容:看板デザイン

あれ?バイトした方が良いのでは?と思われたかもしれません。
平均的な時給からすると低いかもしれませんが、この時の「ワンマンで先輩不在」の環境が今の自分を作ったと言っても過言ではありません。

↓こちらからお読み頂けます!

この頃に「自走力」を習慣化できたことで、今の生活にとても役立っています。先輩がいないので、自分で「ググる」、分からないことは「お世話になっている会社のデザイナーさんに電話をかけて聞く」、「自分一人で全部仕事をこなす」などなど、一筋縄でいかない事を沢山しながら少しずつ積み重ねました。

その結果ほぼ何でもできる「何でもデザイナー」の基盤が出来上がりました。
正直、お給料が仕事量に見合っていたかと言われると「なわけ、ないじゃありませんか。」と笑って答えられます。しかし、この経験は「時給3000円ぐらいの価値」があったと今では思います。

ちなみに、この頃は個人商店から大きな病院や老人介護施設など大型施設まで、幅広く看板デザインを行っていました。飲食店の圧倒的なメニュー量に冷や汗を書きながらデザインをしたり、アウトライン化されていないデータが大量に送信されてきて「・-・」な顔になったり、突然のCADデータに読み取りすら方法が分からなかったり。分からないことは最初とても「怖い」ですが、3回ぐらいやれば「慣れます」。まずは「やってみる」の気持ちを忘れないで下さいね。

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1.転職1回目(グラフィックデザイン)
時給:800円〜2000円
仕事内容:販促物デザイン、広報、雑務色々

残業代で稼いでいたと言っても過言ではない働き方でした。
この頃は、大型パネルボードやパッケージ、取材対応、お客様とのコミュニケーションなど幅広く業務を行っていました。仕事で動画編集をかじりだしたのもこの時期です。

体育会系だったため、とにかく「精神力・体力勝負」の毎日。圧倒的スピード感を求められ、デザイン分野以外の仕事では視線の動かし方や物事の伝え方一つまで神経を張り詰めながら仕事を行う事が求められていました。

この頃は沢山の素材に触れる事ができたため、「この素材にはこれが適している」という事を学びました。物に触れながら新しい素材を知る事は楽しいですし、何より「紙」は本当に奥が深いです。広報の仕事では、主に取材準備などを行っていましたが、物を落とさずスムーズに運ぶ能力が高くなり、またパンプスで走り回る速度がめちゃくちゃ早くなりました。有名な方が来られた時は、毎回謎の人だかり(Twitterで情報が拡散されるのか分かりません)ができていたので、それを封じ込める役割もしました。デザインだけではなく、本当の何でも屋さんのイメージですね。

ちなみに、この頃残業時間は100時間を超え、繁忙期は10連勤以上、お昼ご飯は18時に食べるという意味不明な生活をしてしまい、最終的には体を壊してしまいました。もし可能であれば入社前に「正社員さんの表情を見る」、あるいは「会社の評判を見る」事をお勧めします。

割とこちらのサイトはリアルに書かれています!
https://jobtalk.jp/

デザイナーはどうしても納期に追われる事が多く、またお給料もそこまで高くない会社が多いと言われています。そんな状況のため、個々人がしっかりと「譲れないポイント」を持って、お仕事を探した方が良いです。「とりあえず早く就職したい!」と思い、大失敗した私が言うので、これは本当です。

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2.転職2回目(広報)
時給:2000円
仕事内容:広報、SNSの運用、お客様との折衝、時々デザイン

施設設備がしっかり整っている会社に入ったのは、このターンが初めてでした。
初めてがっつりSNSを運用することになり、マーケティング専門の同僚と数値を見ながら次の方針を決め、プランを立てて実行するを繰り返していました。

がっつりデザインからは離れていたのですが、「お客様とのコミュニケーション能力」を磨くには「もってこい」の環境でした。電話対応の量が多く、またfacebook、Twitter、Instagramなどでそれぞれのプラットフォームに合わせたコンテンツ分けをして、ほぼ毎日投稿する。日頃のネタ集めや情報アンテナをはる事が求められていました。

この頃は「定時あたりで帰宅する」という事を初めて経験し、大変感動した記憶があります。周りの方は仕事が抜群にできる方が多く、頭の切れる方ばかりでした。その様子を見ていると、とにかく「PDCAサイクル」のスピード感が半端ではなく、また思い立ったらすぐ「Do」。業務時間内に仕事をし、プライベートとは完全に切り離している方が多かったです。その風習もあったせいか「残業する=仕事ができない人」という目に見えないルールのような雰囲気が漂っていました。

そんなサイクルを効率よく回せない私は、基本的に「Do」はせめて早くしようと考え、できる限り「言われたらすぐ実行する」という習慣を身につけました。最初から仕事を早くしようという意味ではなく、「言われたらまずはすぐやってみる」という事ですね。

駆け出しデザイナーさんの中には、「自分の力量の範囲外の仕事を振られたらどうしよう」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。でも、大丈夫。大抵はGoogle先生が教えてくれますし、先輩や同僚がいる環境であれば、「この仕事をこのように進めたいがこの方法が正しいのか / この問題を解決したい」と伝えると、きっと力になってくれるかと思います。

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2.転職3回目(デザイナー)
時給:1000円
仕事内容:DTPデザイン、商品開発、広報、動画編集(web担当も追加予定)

業務範囲がグッと増えたため、「効率よく仕事を行う」能力がさらに求められました。またそれぞれの人にお仕事を振る業務もあったため「ディレクション能力」を伸ばすことに繋がりました。

ただ仕事を丸投げするのではなく、「仕事を細分化してターン毎にチェックを入れる→スケジュール的に厳しい場合は、自分が引き取り納期に間に合わせる」、「間に合いそうになかった場合は、次回からはどこを改善するか」を相談し今後生かしていくという方針を作りました。

今年でデザイナー歴5年になるため、「デザイナーとして行き詰まりそうなところ」をあらかじめ把握し、リスクヘッジするように心がけています。自分が過去にやってしまった失敗は、二度と起きないようにあらかじめ「このデザインの際はこういうミスを犯しやすいから気をつけてね」と伝えるようにしています。

まずは「6割でも良いから、誰かに見てもらう!」という点が大事です!

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4.正直、時給はそんなに高くない。それでもデザイナーとして生きる理由。


やはり、「自分の作ったものが世に出ていき、それが評価される」のが、私の一番のやりがいです。私が駆け出しデザイナーの頃は、それは目も充てられないほどのクオリティの仕事を世に排出していました。(今から見ると、なんでこれでOKやと思ったんや自分…というデザインが沢山あります)

でも、「何もやらなければ何も生まれない」ので、とにかく「手を動かす」事をお勧めします。会社に入ってに限らず、フリーランスとしてスタートしてみる、形はなんでも良いです。「思い立ったら行動!」「失敗したら次!」の気持ちが駆け出しデザイナーをプロのデザイナーのレベルに引き上げます。
私は今でも自分の作ったものに対して沢山「ダサい」「美しくない」と言われます。それでも、少しでも改善しようとしてきたことにより、「デザイン作成のスピード」は格段的に早くなり、それに伴い早期納品が可能になりました。

アドバイスを真摯に受け止め、悔し涙を流しながらも前進すると変わります。
一番よくないのは「仕事に前向きでない人たちで形成された、ぬるま湯の環境」です。どうせやるなら全力な人たちとやると、とても楽しいですし充実感があります。


…と偉そうに書きましたが、私も日々、奮闘していきます。
全国の「駆け出しデザイナー」さん、一緒にやっていきましょう!


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