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好きな人の心の中に住みつく

会いたい、会いたいなぁ。

お気に入りのマグカップにドリップコーヒーをセットしてお湯を回しかける。
大好きなコーヒーの香りに包まれて、好きな人に想いを馳せる。

このコロナの時期、無条件に一緒にいられる奥さんが羨ましいな。
例えマスクをしていたって隣にいられるんだもの。

確かこの前、有名アーティストが不倫しててLINE400通、送ったって報道あったっけ。
あれってまさか1日に400通じゃないよね?
有名すぎる音楽活動のさなか、そんなにLINEに時間割けないと思うんだけど。
不倫の事実よりもLINE数でまず驚いちゃいました。


熱いコーヒーを一口すすりながら、考える。
不倫するならそれ相応の覚悟が必要だと思うの。
初めから不倫ってわかってて恋愛が始まるんだから。
純粋な恋愛じゃないかもしれないけど。

こんなアタシの為に時間を割いてくれる。
車を飛ばしてやって来る。
新幹線かもしれないけど。

そんな風に考えるだけでもドキドキするだろうな。
尊い時間に感謝するだろうな。

たった5分でも顔が見れればいい。
最初はそう思うのに月日を重ねるともっともっとってなるのかな?
まだ帰りたくない、まだ帰らないでって。


柔らかなコーヒーの香りが漂っている。
ちなみにアタシは珈琲と書く方が好き。
その方が趣があると言うか、なんと言うか。

ひっそりとした古民家カフェで隣り合って珈琲が飲みたいといつも思う。
綺麗な指先でカップを持つ綺麗な横顔をそっと眺めていたいと思う。

出来るならお砂糖もミルクも入れずにブラックで飲んで欲しい。
どこどこの珈琲だね、なんてウンチクはいらないから。
むしろ言わずに。
この珈琲美味しいねって飛びっきりの笑顔が見たいだけ。

不倫願望があるわけじゃない。
ただ奥さんがいるってだけのこと。
もしかしたらアタシの方が先に知り合ってたのかもしれない。
選ばれなかったけど。

最後の一口を飲み干す。
不倫ごっこは男性の方が先に飽きるのかもしれない。
有名人の不倫告発はだいたい女性からだもの。
それまで自分も散々甘い蜜を吸っておきながら、その男性が別の花にと飛び立ったからと言って告発する意味がわからない。
もともとハイリスクから始まってるんだから。

アタシなら絶対誰にも言わない。
墓場まで持っていく。
それが最後の愛情だと思うから。
そして何より相手の心の中に素敵な女性のままで住みついていたいから。


#私のコーヒー時間

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