リカ

観劇感想/好きなものを好きなように愛でる

リカ

観劇感想/好きなものを好きなように愛でる

最近の記事

一度だけの、月の博物館

※ネタバレや記憶違いがあると思います。 初めはおとぎ話のような作品なのかと思った。 いや、ヤマケイさんがそれだけで終わらせる訳なかった。 と思うと同時に、理詰めで、これがこうだからあれがこうで、と考えなくてもいいかもな、と思わせてくれる作品だった気がする。 もっとふわふわと、感じたままに漂って、ただ、(あ、キラキラしてる)とか(わかるな)とか(悲しいな)とか(素敵だな)とか、そういう自分の中に瞬間瞬間わき出てきた気持ちを大切に取っておく。それだけでも良いような気もしてきてし

    • 『常若ノ国』感想あれこれ

      ※とりとめのない感想。ちょいとネタバレ。順不同。 ・紗弓さんは「希望」と仰っていたけど、私にとっての常若ノ国のラストは「解放」だと感じた。苦しみからの解放。何かに縛られながら生き、死を以て解放される。現ディーテだけでなく、前王ディーテの、メルキオールの、カイルの、そしてエヴァのそれぞれの願いが叶う時、心は解き放たれる。救済に近い感じ。 追記:エヴァにとってはあのラストは希望なのかもしれない。 ・GOD席は文字通り神の視点。壇上に椅子があるのも目線の高さが変わって面白かった

      • 光と影のデスパレートパレード

        デスパレートはやけくそじゃない、 ━━━━━ 死に物狂いのパレードなんだ。 ハロウィンのおどろおどろしく           華やかな行列の陰に、 ━━━━━ 怪物(フリークス)たち        ひとりひとりの生き様がある。 私がモノムジカファンになってから二度目の本公演。前の本公演からなんと四年振り!? 時が経つのは早いなーと目を細めつつ、第12回本公演のときはまだファンになりたてだったので、今となって観る本公演に期待は高まり。そしてそれをしっかり越えてきてくださいまし

        • ハロパレ感想レポツイートまとめ

        一度だけの、月の博物館

          アッサンブラージュ観てきたよの巻

           朗読とダンス・アクトで舞台を作る団体 armaさんの『アッサンブラージュ』を観てきました!面白かった!  三部構成で、一話ごとにガラリと世界が変わっていきます。一人が一人称で朗読を展開し、ダンスアクターの二人が語りとBGM・SEに合わせて彩る形式。  2回観劇したのですが、座り位置によって受け取るものがかなり変わってくる印象でした。 『メッタ刺しの女』  語る女・紗弓さんと、女の分身のような雪乃さん、女の夫・まなむさんの三名で紡ぐ物語。  はたから見れば罪ともとれるその

          アッサンブラージュ観てきたよの巻

          キス・ミー・グッバイについて考えてみた。

          無事に千秋楽も終わり、まもなく舞台映像&舞台裏映像の配信開始ですね!わくわくがとまらない! 今回はSFミュージカルってことで、(さいえんすふぃくしょんとは?宇宙的なナニか?)なワタシはどきわくしながら観劇日を迎えた訳ですが、いや~面白かった! 作品オリジナルの設定、用語が色々出てくるんですが、わかりやすく、且つ説明的にならず、自然とキス・ミー・グッバイの世界に誘ってくれるのです。 ネタバレ御法度なのは百も承知ですが、内容を少し覗いてから観たい方(これ普段のワタシ)や全く知

          キス・ミー・グッバイについて考えてみた。

          パノプティコンって知ってますか?

          改めまして、リカです。 いやー、またも面白い作品に出会ってしまいました。 独白劇×ミュージカル『パノプティコンの女王蜂』 困難な現状の中、対策バッチリ・私語禁止・客席数限定で上演されているミュージカルグループ 【Mono-Musica】さん。 (実際、めちゃんこ静かです劇場内) こういった外側(運営)の素晴らしさはもちろん、 何より中身が素晴らしいので、 ファンなりにこの『パノプティコンの女王蜂』の素晴らしさをお伝えすべく、 出来るだけ客観的に、いや、ちょっとはモノムジ

          パノプティコンって知ってますか?

          潜入!狼の巣

          【イベント感想】ひたすら主観/割りと記憶がザル 11/3開催『壁の花』ハロウィンパーティーのお楽しみコーナー。どの回も個性爆発、笑いとときめきに溢れていて楽しかったなぁ。てことで、おぼえがき。 密談劇『壁の花ーWallflowerー』 (2020年12月11日~13日)https://www.mono-musica.com/wallflower Mono-Musica https://www.mono-musica.com/ ━━━ハロウィンパーティーの会場、ここは東

          潜入!狼の巣

          名探偵は今日もどこかに

          【観劇感想】全力のネタバレ/ひたすら主観/割りと記憶がザル 光があれば影が出来る。第一作『名探偵アンドリュー氏の優雅な一日』で見たアンドリューさんは光の側面だったと、今、思う。ところが続編である今作『名探偵アンドリュー氏と黄昏の家』でのアンドリューさんはそう一筋縄ではいかない。振り回されがちな助手くんの気持ちがわかります、はい。 Mono-Musica 音楽劇『名探偵アンドリュー氏と黄昏の家』 (2020年3月20日~22日) https://www.mono-music

          名探偵は今日もどこかに