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キス・ミー・グッバイについて考えてみた。

無事に千秋楽も終わり、まもなく舞台映像&舞台裏映像の配信開始ですね!わくわくがとまらない!

Mono-Musica
SFミュージカル
『キス・ミー・グッバイ』
https://www.mono-musica.com/kmg

今回はSFミュージカルってことで、(さいえんすふぃくしょんとは?宇宙的なナニか?)なワタシはどきわくしながら観劇日を迎えた訳ですが、いや~面白かった!
作品オリジナルの設定、用語が色々出てくるんですが、わかりやすく、且つ説明的にならず、自然とキス・ミー・グッバイの世界に誘ってくれるのです。

ネタバレ御法度なのは百も承知ですが、内容を少し覗いてから観たい方(これ普段のワタシ)や全く知らない有料コンテンツを観るのはちょっと勇気がいるわという方がもしいたら、是非ともオススメしたい作品なので!書くだけ書いとこ!な気持ちです!
そして、もう観たよーという方は感動とトキメキをお互いに共有していただけたら喜びます、ワタシが←

※ ここから先は【ネタバレ】がありますのでご注意ください。
※ 毎度のことながら、主観、個人的感想が散りばめられております。



コロニーで暮らそう

舞台はとある星、コロニーです。わー、えすえふー!
ここでは“イニシエーション”と呼ばれる“若返りの病”が蔓延しており、なんとボディーエイジ(身体年齢)が16歳になると死んでしまうのです(ざっくり説明)(詳しくはパンフへGO)
ハタチでもなく十八歳でもなく、16歳っていうのがエモくないですか?え?そうでもない?
ネバーランドというワードも出てきますが、
「老いること」「人に死が訪れること」
皆平等にやってくるその事に今一度、思いを馳せたくなります。

しかーし!生きているということは重たく暗いばかりでなく、当然楽しく面白いことが起きるものです。
コロニーには、愉快でチャーミングで見目麗しい住人たちがいます!彼らが目の前で歌い踊り、時たま笑いかけてくれるのですよ!!なんてったってミュージカルですから!!!(落ち着け)

愛すべき住人たち

● よろず屋KMG(けーえむじー)は“感謝と真心のご奉仕”で、表に裏にと仕事を請け負うコンビ。
所長のディーン(演・みきさん)は言うなれば、明日は明日の風が吹くタイプ。対してしっかり者のユキ(演・まなむさん)とは、互いに足りないものを補い合うナイス凸凹コンビです。相棒萌えってあるよね(ニッコリ)

実は二人には、過去に命を助け助けられたという悲しい因縁があるのですが、きっとその出来事があったからこそ相棒、そして共に生きていく家族になれたのではないかなと想像するワケです。
同時に、人間と生体アンドロイド(!)という異なる部分を思いやりあいながら、けれど本人にしかわからない思いも抱きながら、それでも寄り添って生きていくということが、演者のコンビネーションも相まってさりげなくじんわりと響いてくるんです。ここまで何作も芝居を交わしてきたお二人の力なのかな、なんて。

ディーンを演じるみきさんの愛情深さ。性別や年齢を越えて、人間という存在を愛せる強さが眩しい。でもきっと、孤独や苦悩も心の何処かに抱えているはず。後半、ディーンがマリオンにかける言葉が刺さるんですよ~。
かと思えば!コメディーシーンではジワジワ笑わせてくるので要注意です。ツボ、てか沼。みんなでディーン沼に足を踏み入れよう。ナイストゥミーチュー(詳しくは観てくれ)

ユキを演じるまなむさんは全方位アンテナの人。今回はほぼ全てのツッコミ役を華麗に担っています(一対四)(拍手喝采)
ディーンといる時の弟みと、マリオンといる時のお兄ちゃんみと、両方のまなむさんが楽しめるぞ。こりゃ美味しい(ペロリ)
それからこれは登場人物全員に言えることかも知れないけれど。ずっと死を身近に感じてきたから、命の儚さも知っていて。引き換えに救われた自分の命をしっかり生き抜くべく行動しているような。まなむさんの演じる役は裏がなくて好きなんだなー。そして、くしゃっと笑顔がかわいいわんこでもあります。ときめき。

● さて、紅一点。イニシエーションの治療薬開発を目指すシーラ(演・チャングさん)は、唯一の家族である弟を200光年先の地球に置いてきてまで選んだ現在の道で、志高く生きる研究者。
もうとにかく、台詞が刺さりまくる。
諦めない、困難に立ち向かう、希望を失わない。
演じるチャングさんの説得力がすごい。カッコイイ、はっちゃけるところも含めて。なんというコメディエンヌ。それでいて品を失わない。言葉では上手く説明出来ないので是非観てほしい。

そこへ隕石のようにやってくる弟のマリオン(演・文音さん)がピリッと、いや、ビリビリとスパイスを効かせてくるんです。
結局、あの異質さが彼の正体とも繋がってくるんですが、特別出演の文音さんという立場とも混ざりあってとても興味深かった!
ピュアとクレイジーのバランスが絶妙。『サランドラ』のセト役の面影を残しつつ、モノムジカファンとしては新しい文音さんの姿が観られて面白かったです。まなむさんとの美声共演は必見必聴。
あとマジで美肌。鬼の美肌。二次元なのかな?まじまじと見てしまった(物語に集中しなさい)

● ここまででも作演出・ヤマケイさんの当て書きが今回も冴え渡ってるのがわかると思うんだが、個人的にリピートする度にハマっていくのが、
アイザック(演・マナさん)
なんですわ!こうやってピックアップしちゃうくらいにね!

だって、アイザックの正体を知らないで観るのと知って観るのとじゃ、前半全く違ってくるんですよ!
もう、二度目以降に観るアイザックさんがひたすらにいとおしくて。
シーラとマリオンと亡くなった奥さんへの思いがね、ちょっとマイペースな研究者だから、ね、伝わりづらいけども、滲み出てますよ。
いや、まあ主観だけども!いいんです!観た人の感想は其々なんだもの!でも機会があったらホントのところはどうなのかマナさんに聞きたい!(ヲーイ)

なんにせよ、謎めいた変人具合とチャーミングさと最強のクールビジュアルを同時に表現できるマナさんブラボー。
今回で確信したんだけど、ヤマケイさんがマナさんに当て書くキャラがどうやらワタシのどこかに、心に?癖に?ぶっ刺さるんだわな・・・同士よ、語ろう。

まだまだあるよ、ミュージカルだもの!

音楽もダンスもこれまでのモノムジカにない色があって面白いところが沢山あったのですが、触れられずに終わろうとしています(土下座)

一つだけ言っておきたいことといえば、チャングさん×みきさん×まなむさんでああいう楽曲をやるとは、やられたー(天を仰ぐ)って感じでしたわ。最高でゅわでゅわ。

オープニングからしてダンスかっけー!ってなるし、はっあのダンスシーンにはそういう意味があるのかしらん、なんて考えながらリピートする楽しみもあり。

ちょっと言い出したらキリがないので、このへんにしておきたいと思います。
全ては配信を観たらわかる!楽しい!するめミュージカル!!

【予告PV】
SFミュージカル「キス・ミー・グッバイ」
https://youtu.be/pEE5LlNY1mk

monomusicaCHより

さーて、配信正座待ち(わくわく)


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