見出し画像

あなたの過去は記憶ちがい

人は曖昧に記憶することで本質を記憶します
脳科学による記憶の仕組みです。

詳細を一つ一つ記憶すると、シナプスの機能をむしろ損ない、記憶が定着しないようです。
おおざっぱに記憶することで、睡眠中に起きていた時の記憶をなぞり、より刻むように憶えるようになる研究結果です。

光遺伝学では、記憶痕跡細胞に遺伝子操作をして光で活性化する技術が進んでます。
この技術で、自由に記憶を操作することが考えられます。
だから幼少期の体験を書き換えることができるようになり、インナーチャイルドもトラウマも書き換えることができる理屈が科学的には成り立つようになります。

脳科学的にも過去を書き換えることができます。

過去も未来も自由に思い描くと書きました。
脳の活動は、過去を思い出すのと未来を思い描くのは同じ機能だと研究されてます。
過去の視点も未来の視点も、それは今見てる
脳機能からも、現在過去未来が同時に起こっていると考えることもできます。

イーロン・マスクのNeuralink脳内チップだって、過去を変える心療医療を期待されているようです。
以下記事は先んじてますが、現段階でも脳波から心療する目的なので、トラウマ記憶に及ぶ考慮は試行されてます。


道徳的には過去から学ぶとされたりします。
「失敗で学ぶ」としますが、失敗を忘れると上達する脳科学の結果もあります。
失敗の過去を書き換えた方が学びになるとは、実に記憶は不思議です。


また別の側面です。
心理学の実験で、会話の誘導で簡単に偽りの記憶になったりします。
構成的想起と呼びます。
これを悪用するのが警察の尋問です。警察の質問の仕方で、目撃証言が変化してしまいます。犯人でないのに自分が犯行を実行したと証言させる誘導もあります。
それぐらい記憶とは、前後の出来事が相互に干渉していて変化してしまうのです。

その心理学では、記憶に大きな影響与えるのが感情です。
だから想起させた記憶に、別の感情与えると別の記憶になったりするのです。
悲しかった出来事の記憶は、よかった側面を感情に加えることで、新しい記憶に書き換えるられたりします。


これだけ記憶とは曖昧で、かつ過去の事実もフワフワした曖昧なものです。
事実なんてものが1番曖昧なモノで、その事実をもとに自分が作られているなんて考え方が、そもそも勝手な思い込みかもしれません。
自由に記憶を変えられるように、自由に事実も変えられるのでしょう。

人は過去の事実から作られているものとするならば、その過去の事実を自由に変えられるから、今の自分を自由に変えられると考えられます。

過去を変えられるように、現在も変えられる。
現在を変えられるように、未来も変えられる。
未来を変えられるように、過去も変えられる。

変えられないと思う自分を、変えられるんです。


私は変えたいと思う過去はありません。
これは、変えたい過去がないのか、変えたい過去を変えてしまったからそう思うのかは、わかりません。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?