市役所内定者(面接試験90点/100点)が教える面接試験対策と、実際に話したこと・志望動機等まとめ【市役所面接対策】

市役所の面接試験で90点/100点(得点開示済み)を獲得して内定した筆者が、試験で実際に話したことや志望動機等をまとめた記事です。

市役所等の地方公務員を目指す受験生の教材として、第一志望の市役所に独学で内定した私が、志望動機・面接試験等でどんな準備をしたか、実際にどんなことを話したか、この記事で全て解説します。

私が内定した市役所は、旧帝大を含む難関国公立大や難関私立大の学生らがライバルの大きな市役所でした。そんな中で、大学中退のフリーター、しかも独学、という不利な条件だった私が、面接点90/100点(特典開示)で逆転合格を果たすことができました。

その最大の勝因は、志望動機や面接試験対策の徹底的な準備と、独学で立てた面接試験攻略のための戦略だったと思っています。
この記事で解説するのは、私が面接試験対策に対して行った準備や独学で考えだしたオリジナルの差別化、戦略、攻略法です。


ESや志望動機、面接試験対策の教材として

内定者(私)の実際の志望動機や面接試験での回答例を知ることで、予備校や大学・専門学校で準備している受験生はもちろん、独学でも、既卒フリーター、高卒、大学中退者でも、市役所に合格するチャンスを作りたいと思っています。そして、学歴経歴を問わず、市役所の地方公務員という、楽しくて刺激的で充実した職場に、誰でも挑戦できる教材を提供したい。それが、今回の記事執筆の動機です。
学生だけでなく、中途採用や転職を検討している社会人・フリーターの人にも参考になるはずです。
また、筆者が内定した事務職(行政職)だけではなく、建築や土木、化学など技師(技術職)や、保育士、保健師、現業員(労務職)などの専門職にも、参考になると思います。

・諸注意
この記事は、市役所の採用の裏事情や内部の視点からの攻略法を伝えたりするものでは決してありません。
あくまで、内定した私自身が、受験生のときに行った対策や準備、当時実際に述べた志望動機や質問への回答などを、参考として伝える記事です。
この記事を読んだからと言って必ず合格できるものではありませんが、必ずや、受験生の皆さんの参考になると思います。


それでは、以下より本編です。

【第一章】市役所の"実際の仕事内容"を知ることで、「志望動機」の質を上げる。

市役所を目指すうえで、受験生のモチベーションとして、あるいは、就職後のイメージを掴んでもらうことで、ESや志望動機の解像度をあげるため、市役所の実際の仕事内容について少し紹介します。半分は私の就職体験記として読んでください。また、以下で述べる話の中に、教材となり得るエッセンスが散りばめられています。

市役所の仕事内容の基本は、「政策(事業)の立案・計画・実行」
市役所の中で、市民の方々の目にふれる機会が多い場所は窓口部門です。申請書類の受付や、各種証明書類の発行などをしている姿を想像するかと思います。ですが、市役所の中で窓口業務は全体のごく一部に過ぎません。むしろ、本流は、政策の立案・計画・実行であると、市役所で仕事をし始めてから私は感じるようになりました。

市役所は、地方行政を担う行政組織です。トップに政治家である首長がいて、その首長が構想する政策の方向性に向け、市役所・区役所・町役場・村役場の各担当課が立案や計画、指針、事業を練っていきます。
事業については、担当課がアイデアを出し、首長に適宜調整を図るなどボトムアップで進んでいくものも多いというのが、私の実感です。
市役所で働くということは、単に窓口の業務をこなすにとどまらず、むしろ、首長のビジョンに沿って事業を考えたり、改善したりといった、各担当課の担当者によるボトムアップの立案・実行プロセスを踏むことが非常に多いということです。ここに、地方公務員としてのやりがいがあります。

実は、市役所の仕事は、0から1を生み出したり、1を10に改善したりするクリエイティブな仕事に溢れています。

部署配属について
入庁時に、どこの部署に配属されるかは、本人には予測できません。勿論、それは異動も含めてです。
そして、市役所は、多様な部署が存在します。簡単にイメージがつくもので挙げると

・総合的な企画や政策、研究に関すること、首長の秘書及び調整や、議会との調整に関わる部署
【=政策当局】
・入札、文書、物品管理、公共施設の管理運営ほか人事や庁内の組織編成、その他総務に関わる部署【=総務当局】
・財政政策に関わる部署【=財政当局】
・防災や生活安全に関わる部署
・建築や道路、交通、駅開発、宅地政策、公園管理などのほか、総合的な都市政策などまちづくりに関わる部署
・市区町村民税に関わる部署
・保険や年金、医療、健康に関わる部署
・経済政策や、企業支援、農業政策に関わる部署
・子ども、障がい者、高齢者等の福祉政策に関わる部署
・環境政策に関わる部署
・上下水道、ごみ処理、河川排水など生活インフラに関わる部署
・文化、芸術、スポーツ、教育や伝統的なまつりに関わる部署
・観光、PR、市政広報に関わる部署
・その他、議会事務局や監査事務局、公立病院事務局、教育委員会、会計管理者など多数

これだけの業務と部署があるのですから、これらのうち、ピンポイントであなたが行きたい部署に行ける可能性はとても低いと思ってください(←ココ重要。)。

ですから、ESや志望動機で「ーーーの事業がやりたいので、志望しました」というのは、現実的ではありません。
特定の仕事や事業にこだわるよりは、むしろ、この子ならどこの部署に配属させても、素直に勉強して伸びてくれる、戦力になる(かもしれない)と、感じさせる事が重要だと受験生当時の私は考えました。(重要ポイント①)

※ この記事の中に、重要ポイントがいくつか出てきます。それらを全て吸い上げ、きれいにまとめると、私が第一志望の市役所で、面接試験得点90点(100点満点中・得点開示済)に辿り着いた志望動機や実際に話した内容の方向性に近づくようになっています。

以上に列挙した部署は全国のどこの市役所でも設置されているものばかりです。
特に、政策当局、総務当局、財政当局は、市区町村の頭脳を担う部門とされている場合が多いです。

どこに配属されるかはわかりませんが、異動を経て、様々な部署で様々な分野の政策に関わり、まちをより豊かにすることをめざす仕事です。

まずは、どんな仕事をする可能性があるのかをイメージするところが、市役所のES・志望動機・面接試験対策になると私は思います。

実際に、私が市役所のES・志望動機・面接試験対策としてまずはじめにやったことが、部署や事業の列挙です。どこの市役所も、事業内容な部署をすべてホームページで公開しており、スマホやPCから誰でも見ることができます。どのような部署があり、どのような仕事をする可能性があるのかを知ることが、最初の第一歩です。

さらに、私の場合は、目指す市区町村がどんな分野の政策を持っているのか、どんな事業をやっているのか、各市区町村の公式サイトや総合計画のパンフレット、ホームページで公開されている施政方針演説文などを参考に可能な限り洗い出しました。また、市の目玉となる観光スポットや公共施設、公園等を把握するため、観光関係の部局が発刊するパンフレットを取り寄せ、事前に勉強しました。

その市区町村の実際の仕事や現状を最低限知っておくことが、志望動機や面接試験対策における最大の教材の一つであり、最初の一歩であり、このことが、面接における回答の質を上げることに繋がります。

【第二章】受かるための面接回答―内定者(筆者)が受験生時代に述べた実例を読み解く

筆者が受験生のときに回答した実際の「志望動機」や、面接官からの質問への回答をまとめてみました。
単なる回答内容の羅列ではなく、なぜそのように回答したのか、その理由を一つずつ詳細に解説していますどこの市役所でも問われる可能性が高いと思われる、汎用的かつ質の高い問いがまとまっています。

回答のアプローチは、確実な正解がありませんから、賛否があるかもしれません。
ですが、実際に、筆者は面接試験において、第一志望の市役所で、得点 90点/100点満点(得点開示)でした。面接試験対策の教材の一つとして参考にしてください。


例1) 民間ではなく、なぜ、市役所(行政)か。

受験生当時の私の回答内容↓

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