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海外医学部入試 vol.1 -入試の仕組み-

こんにちは、Jablkoです。帰国してから2週間、いまだに4時寝12時起きの生活をしています。電気代の無駄!!


さて、このシリーズでは実際私が1年前に受けた入試について書いていきたいと思っているのですが、あまりにも書くことが多いので何回かに分けて書きますね。
今回は、入試の仕組みについてざっくり説明します!

と言っても、実は私と違う方法で入学した日本人の知り合いもいるので、この方法が全てではありません!注意!



簡単にいうと、私が入学した方法は "海外大学への留学をサポートしてくれるエージェンシーを利用する" というものです。

そのエージェンシーがこちら。

最近有名になってきているので、ご存知の方もいるかもしれません。


私もこの事務局を知る前までは、普通に日本の国立大学医学部を目指して受験勉強をしていました。

高校3年生の夏休みにアメリカ留学から帰国し、そこから勉強を本格的に開始したためもうほんとに時間との勝負でした。
ダメもとで某北海道の国立大学医学部のAO入試を受けましたが、センター試験を受ける前から不合格は確実と言えるほどの手応え。

そんな頃イギリスの学会から帰国した父親に「海外も考えてみたら?」と言われ、ネットに一番に上がってきたのがハンガリー国立大学医学部のサイトでした。
出張先の大学がとてもよかったようで、ふと出てきたこの一言が私をチェコに導いたのだと勝手に思っています。



と、余談はここまでにして、、、本題に入ります。まず、チェコ/ハンガリー医科大学共に、予備コース本コースというものがあります。


予備コース→医学部を最短7年間で終了するコース。1年間のPremed school を経て大学受験をし、6年間の大学に通うもの

本コース→医学部を最短6年間で卒業するコース。日本の大学に入学するのと同じように、そのまま医学部に通うもの


私が通っているのは本コースの方です。予備コースも考えはしたのですが、7年もある分費用がよりかかることと、弟が2人もいるので、絶対本コースに入るのなら受けていいと両親の承諾をもらい無事受験することができました。

予備コースは、英語で高校の理科科目(生物/化学/物理)、そしてその国の言語を先取りして学ぶことができます。
高校レベルの知識をしっかりつけてから入学したい方、英語で学ぶことが不安な方などには持ってこいだと思います!


こちら、希望するコースによってテストの数が変わってきます。

テストには一次試験二次試験があり、予備コースに入るためには一次試験のみという形です。

一次試験は、基本的に日本語で受験をする試験です。海外の大学入試ということもあり帰国子女の方も多いので、英語での受験も可能です。
科目は生物/化学/物理 から2科目選択の4択問題、英語のテスト、最後に日本語で面接(英会話もあり)があります。

実際の入試内容、試験対策勉強などについては別のnoteを作る予定です!が、一言で言うと、医学部志望であれば落ちる人はそうそういないだろうレベルです。
ただ近年応募人数も増えてきているので(特にハンガリー)、他の人との少しの点数差で落ちてしまうことがあるかもしれません。また面接に関してですが、ALTの先生のような人も面接官としていて、英語能力がどのくらいあるのかを見るための簡単な英会話をします。対策するほどではないと思いますが、もしテストの点数がほとんど同じの人がいた場合、そこで落とされる可能性もなきにしもあらずです。


ここで皆さん、なんでチェコの大学にいるのにハンガリーの話も出てくるんだ?と思っている方もいるかもしれません。

実は、一番最初に見つけたのはチェコではなくハンガリーの方でした。チェコについてはハンガリーの説明会に行った時に渡されたパンフレットで初めて知りました。
ハンガリーの一次試験の時、面接官に「うちチェコもやってるんだけど、そっちも受けてみたらどう?」と言われ、一番最後の日程(4月の頭頃)にぎりぎり滑り込み合格(笑)
そんなこんなでハンガリー4校チェコ3校を全て受験しました。

一次試験は各国内共通試験です。なぜならこれはそれぞれの大学がやっているものではなく、事務局がやっているものだから!!裏を返せば、二次試験は各大学主催のものなので、事務局の裁量は関係ありません。


さて本コース志望の方々のための二次試験ですが、これがまた厄介でして。大学ごとに違うということもありますが、中には面接(もちろん英語で、各大学から来日した教授が試験官)で理系科目に関する口頭試問があるところもあったからです。

簡単に各大学の入試の共通点をまとめるとこんな感じです。

生物/化学/物理(2~3科目) の選択問題、英語での面接(口頭試問があるところも)

一次試験よりはレベルはもちろん高いです。これだけ見ると無謀に感じますが、受験勉強をするにあたって各大学のHPを漁ってみたところ、ほとんどの大学がテストのトピックや問題例、参考教科書などを出していたので、チェックしてみるといいと思います。
どうしても見つけられない人は、言っていただければ私もお手伝いします!

また二次試験に関しては、事務局主催の入試対策講座というものがあります。これは大学の教授を招いて実際に入試に出るトピックを英語で学べるというものです。
私は東京に住んでいなかったこと、さらにお金がかかることもあり自分で勉強しました。生物を選択していなかったためとても大変だったことは覚えていますが、よく考えると入学してからの方が遥かに勉強している気がします。(笑)

注意点としては、二次試験には一時試験にはない出願資格が必要なことです。事務局のHP上には、"TOEFL(iBT で 61 点以上、または PBT で 500 点以上)、英語検定準 1 級程度以上、あるいは同等の英語力"と載っていますが、私はTOEICでも大丈夫でした。ただTOFELや英検の具体的な出願資格ボーダーが載っているので、満たしているのであればそちらの方が確実かと思われます。

またこれは予備コース/本コース両方に言えることなのですが、試験を受けたい場合、まず事務局の大学説明会に行かなければいけません!まあ確かに、日本の大学ですらオープンキャンパスを見て決めることも多いのに、海外の大学!となると受験の前にまずどんな大学かしっかり説明を受けた方がいいというのは頷けます。6月ごろから3月末まで割と定期的にやってはいるのですが、やはり日本の大学入試が終わった後だとたくさんの人が応募するみたいなので、興味がある方は試しに説明会に行ってみるのもありだと思います。あとは資料請求など!

ちなみに私は仙台にんでいたので、チェコ/ハンガリーの説明会、一次試験で仙台-東京間を1ヶ月ほどで4往復、、クラスメイトが日本の前期/後期試験の真っ最中に東京に行って、ついでに東京タワーとか登っちゃいました(小声)今だから言えること...


エージェンシーを利用する方法での入試はざっくりとこんな流れです。実際、事務局を通さずに入学している他の学部生もいるので、そちらについては聞いてみますね。(ちなみに第一医学部の日本人はみんな事務局経由でチェコに来ています)

事務局を通して受験する利点はたくさんあるのですが、そのことについては別のnoteを作りたいと思います。まあ一番の利点は、日本の友達に説明する時に「私事務局通してプラハ来てるんだよね〜」とあたかもアイドル事務所に所属しているかのような自慢(?)ができることですね。




こんなにだらだら長く書いてしまいましたが、なんとなくは伝わったでしょうか!!各事務局のHPにも募集要項は載っているので、そちらも合わせて確認していただけると確実かと思います。もし何かわからないことがあれば、なんでも質問してくださいね〜

それでは、また。Čau!


Jablko


※この内容は2019年の入試試験を元にしています。現在の詳しい入試内容については、変更されている可能性があります。

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