見出し画像

チェコ医学部大学日記 vol.1

こんにちは、Jablkoです。ずっと更新してなくてすみません。CNSのテストがあって大変で、noteをかける気力が残っていませんでした、、、

まだテストは終わっていないのですが(笑)ちょっと気晴らし程度に書いていきますね。
今回は緊急事態宣言後の授業などの日記みたいな感じで、ゆるーく書いていきたいと思います。




そもそもなんですが、チェコ共和国自体は3月13日に緊急事態宣言を発令しました。13日の金曜日ですね。


実はその3日前、3月10日火曜日の夕方6時からいろいろな制限が発動していたんです。そのニュースが出た時、私は学校近くのジムで友達とランニングマシンをしていたんですが、いきなりスマホの通知が鳴り止まなくなってですね。

みんなそのニュースを見て、"明日のアナトミーの授業ない!!??"と盛り上がっていました。
(私のグループは毎週水曜日8時からアナトミーがあって、毎週テストがあるので大変なんです、、、)

そこから何もかも普段の生活のようには行かなくなり、、、。仲良しのインド人の子は翌日水曜日の朝にインドへ緊急帰国していました。その時はまだことの重大さを私は理解していなかったので、「なんで帰るんか?」と思っていたのですが、それを皮切りに続々とみんな帰っていきました。

まあその波に乗って今私も日本にいるわけです。



最大の懸念は、finalのテストでした。落とすとほとんどの確率で退学。そんなギリギリの世界でずっと生きていたので、ここで日本に帰ったことでfinalを落としたらどうしよう、という気持ちが大きく、帰国を決断できないままいました。

結局帰国したのは3/31でした。5月までは確実に大学は再開しないだろうという噂とニュースの元帰ってきたわけですが、なんと4/27から実は再開しています。だいぶ制限はありますが。

肝心のfinalですが、なんとかonlineですることができるよう、大学内そしてチェコ共和国での法律改正はされたそうです。まだ全ての教科がonline examをすると確実に決まったわけではありませんが、ほとんどの人が帰国している以上onlineせざるをえないと思っています。というかそうじゃないと困る。




ここ最近ですが、何個かの科目はオンラインで授業を行っています。

元々大学で microsoft のsystem を使っていて生徒一人一人が大学アカウントを持っていたこともあり、microsoft teams での授業ができました。しかし大学がそんなのをすぐにセットアップできるわけもなく、、、第一医学部の学生団体、MEDSOCというのがあるのですが、彼らがすぐにonlineで少しでも遅れをなくせるように全てをセットアップしてくれました。MEDSOC様様です。

現在onlineでやっているのは、Anatomy(解剖学)、Genetics(遺伝子学)、チェコ語です。

チェコ語はなんと、私は好きなので毎回参加しているのですが、みんなサボるのでほぼマンツーマンか2,3人の授業になってて笑える。笑 まあもう途中からみんないなくなって、私が出ないと教授がひとりになるのかわいそうだったというのが大きいですが、、、笑


Anatomy のテストはいつもどおり行われています。

onlineのいいところはですね、録画ができることです。どれだけちゃんと普段の講義に行ってても、やっぱり1回じゃ理解できないんですよね。何回も聴けるのはほんとにいいです。これからも録画とかしてアップロードしてほしいなあ。

今やっているのはCentral Nervous System(CNS)、中枢神経系ですかね。アナトミーはとりあえず暗記してその先に clinical 的な話ができるので、ほぼ記憶ゲーです。空間で認知して、それを説明できるように絵にかける能力を求められます。絵が得意な方が得です。

実際私は、教科書をまず読んで、動画の教材をsubscribeしているので(Kenhub というのを使っています)それを見て、自分で絵を書いて。それを終えたらあとはテストの日までひたすらフラッシュカードみたいなのを解いています。

今やってる内容の絵はこんな感じです。

画像1

いちばん左の絵、brainstem(脳幹?)なんですが、、、笑 私たち日本人学生の中では"たれちち"と呼ばれてます。たぶん数人ですが呼んでるのは。笑 もうそれにしか見えん

A4のコピー用紙が大好きなので、基本的にそれにまとめてでっかいファイルにしまっています。こんな感じ。

画像2

めっちゃ便利。もっと欲しい。



finalの時期も近づいてきたので、finalの口頭試験のための答えを作る作業もしています。こんな感じで、大きい教科はfinalの口頭試問で出るトピックがあります。
試験の際には、トピックが3,4個まとめて書かれているカードを自分で引いて、その内容について知っていることをひたすら説明する、みたいな感じです。(簡単にいうと)大体100~150トピックくらい。

画像3


これもA4コピー用紙にまとめて、あとは自分で説明する練習をします。テスト直前の話ですが。

本来ならば、アナトミーは、"スライドテスト→ダイセクションテスト→口頭試問" の三段階だったんですが、onlineになったので、最後の口頭試問だけを行うそうです。他のテストがない分受かる基準も高いんだろうなあ、、、

ちなみにスライドテストは、私たちが毎週やっているテストと同じ形式です。
30枚のスライドを30秒/1枚の速さで見せられて、それぞれの写真や図が指しているストラクチャーの名前を書いていくというものです。
毎週やっているのはテスト範囲が本当に狭いのでまだマシなのですが(それでも結構みんな落ちる)、finalは範囲が全部なのでやばいそうです。セニアの学生に聞いたところ、スライドテストで落ちる人が一番多いらしいです。なくてよかった、、、。

ダイセクションは、実際に自分たちが解剖したキャダブラ(検体)とともに、教授が言ったストラクチャーを指で指したり、それに関わるclinical的な内容を答えるものです。ほとんど口頭試問と同じ。冬のダイセクションでもやったのですが、めっちゃ緊張した、、、。



もう一つの大きな科目、ヒストロジー(組織学)はオンラインでの授業を私たちの教授はしてくれないんですが、代わりに毎週宿題があって、ほぼ自習みたいになっています。こっちもひたすら教科書を読んで、送られてきた教授の授業スライドを見て勉強しています。


学校の仕組みや勉強している教科などを説明する前にだらだら書いてしまいましたが、今はこんな感じで毎日家にこもって勉強しています。
そろそろジョギングにでも行こうかな、、、と思っています。

この状況がいつまで続くのか(onlineだから日本に入れることは変わりませんが、勉強するならたまにはカフェとかでやりたい、、、)、このままの勉強でfinalが受かるのか、2年生になれるのかなど不安ばかりですが、今できることをやるしかないですよね。頑張ります。

まずは来週のCNS受かるぞ!!ということで応援してください(笑)

それでは、また。


Jablko

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?