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外国人採用専門スカウトサービスのデザインを担当しました〜コンセプトメイキング編〜

どうもこんにちは。プール大好きレタスです。得意なのは平泳ぎ、ゆるーく延々と泳ぎ続けるのが好きです。

さて、携わっている「jopus scout」というサービスのコンセプトメイキング編です。サブタイは「チームが目指す方針はここだ!...サービスコンセプト決定編」。


方角を定めよ

jopusシリーズの全体像を掴んだところ(前回記事はこちら)で、次は本スカウトサービスの目指す方向を決めていきます。私たちの開発チームはプロマネ1名、そのへんの日本人よりも日本人らしいインド人のエンジニア1名、そしてデザイナーの私という構成です。基本的にこの3名でコンセプトのMTGやらプロトタイピング作成やら実際の開発やらを進めていました。


ちなみにこの時点では「jopus scout」という名称も決まっていないほどサービスの大きな構想以外に関して白紙状態だったのでした...。
糖質プロマネことワタベさんと仕事がしやすいなと感じたのは、このまっさら状態からまず「このサービスがどの方向を向いているのか」を先に決めよう、という姿勢があったこと。作る側としてはその軸が早い段階で決まり、ブレないものであるほどありがたいです。思考や方針の言語化がされているとメンバー同士の共有も容易になりますし、迷ったときに振り返れる軸ができます。コトバの力とは偉大なもので、プロジェクトが進んでから効果を発揮してくれます...コンセプトは決めてから取り掛かるのが吉。


キーワードを洗い出す

とは言いつつ、サービスのコンセプトメイキングも実は初めてだったのでかなり手探りでした。そこでこちらの記事を参考にしつつ、代表交えたMTGをすすめていきました。

コンセプトメイキングのポイントとなる「3K」:
「共有力」
ーそのコンセプトを他人が聞いたときにそこに込められた意味や言いたいことがわかりやすく、明確であること
「期待力」
ーそのコンセプトが実現されることを関係者や生活者が望んでいる、期待させる力
「起点力」
ーコンセプトを聞いて、すぐに商品やサービス、コミュニケーションなどさまざまな領域のアイデアがどんどん湧いてくるかどうか

ほえ〜3Kか〜うまくまとまっているなあ、と感心しつつ、本サービスではそれが何にあたるのか?と代表にヒアリングし、サービスの構想に関わるキーワードをどんどん掘り出していきました。代表含めて開発メンバーみんなで壁打ち。こういう対話型の作業って、思わぬ言葉が発見できるのでとても好きです。

こちらが思い描くサービスのかたちと求職者のニーズが一致するとは限りません。「このサービスをだれがいつ、どのように使う?」の5W1Hで考えてみたり、求職者のニーズから考えてみたり。
開発メンバーのインド人エンジニアは実際に日本で働いている外国人。実際に海外から日本への就職活動をした当事者の視点から、「『日本で働きたい』<『日本で暮らしたい』なんじゃない?」というインサイトを教えてくれたりしました。すごく納得。
他にも、「外国から他国に移住して働くとしたら、わくわく感や期待もあるけどものすごく不安、安心感がほしいよね」という面についても考えてみたり。
結果的にこの図では収まらないくらいキーワードが出たのですが、それらを収束させ、本スカウトサービスの特徴を「3K」に沿って分類してみたのがこちら。

「共有力」:他人が聞いたときにわかりやすい言葉で示すこと
・日本へのパスポート
・橋渡しとなるサービス
・日本に行くためのドアやゲート(的なサービス)

「期待力」:ユーザーがこのサービスに期待すること
・日本で腰を据えて長期働ける求人がある
・スカウトされた会社を信用できる、安心できる
・働くに関するサポートがある(ビザなど)

「起点力」:外国人求職者が「日本で暮らす」出発点になること
・日本に住むためのビザがあること
・求職者が職を得られること
・日本企業と求職者がマッチングすること

これらをさらにまとめて、一言で伝わる表現はなかろうか?とさらに頭を悩ませました。


ついに決定

そして最終的に決まったサービスコンセプトはこちらです。

「The first step to Japan」

表現がシンプル、共有力があって、日本へ行く期待感があって、日本で暮らすことための最初の一歩、を表したコトバ。
代表と開発メンバー全員、おお!それや!と満場一致。視界がひらけたスッキリ感がありました。コンセプトメイキングってこういう瞬間が気持ちいいですよね。
このスカウトサービスを、外国人求職者にとっての"The first step to Japan"であるためのものにしていこうという方向性が決まりました。
サービス名もわかりやすいのが一番、ということでシンプルに「jopus scout」とトントン決定。


コンセプトメイキング、ステークホルダーとの日程を調整したり、会議に少し時間がかかることもありますが、最初に指針を決めておくというのはとても大事だと思います。他の会社ではこういった内容をどのようなプロセスで決めているのかについてもとても興味があるので、他のデザイン会社さんやデザイナーさんの知見も知りたいです。(どなたか教えてくれないだろうか...)

ちょっと長くなりましたが、コンセプトメイキング編でした!
次は要件から機能決定編、いよいよプロトタイピング作成に入ります。
それではそれでは。