市役所職員だってチャレンジ
市の仕事は、4月から3月までの1年間が「年度」という一区切り。
1月の終わりは、
次の4月から3月までの1年間の市の仕事の予算要求を、
最終的にまとめている、佳境です。
財政課さんは、最終予算案に向けて、全力で取り組んでいます。
施政方針を担当している私として、
予算案で重要なのは、「チャレンジ」です。
来年度予算に、どんなチャレンジを盛り込むことができていますか?
来年度予算案への滑り込み企画
企画部門の私は、
財政部局の皆さんには大変申し訳ないけれど、
最終市長査定に「滑り込ませる」予算案のサポートをすることが。
今週は、コロナ対策で国から降ってきた交付金のつかいみちを検討することと並行して、最終市長査定の滑り込み予算案を調整しています。
今回、私が関わった滑り込み来年度新規予算案は、大きいもので4件。
マイナポイントと、
公園と、
電動アシスト自転車と、
特に個人的にもやってみたかった、廃園のリノベーションです。
マイナポイント企画
マイナンバーカードの活用で、最大2万円分のポイントがもらえるという国が打ち出したキャンペーン。
その恩恵を受けたい市民のサポートを、
結局、市がしないといけないでしょうという仕事です。
ま、これも庁内調整で紆余曲折ありました(涙)。
なんとか調整できたものを説明しました。
公園遊具企画
コロナで、地域の遊び場、散歩などの公共空間として、
公園の利活用が注目されています。
うちも規模は小さくても注目されている公園があって、
企画したり、調査したり、本当によく動く職員が担当しています。
個人的に公園お掃除ボランティアをしていることもあり、
公園関係の企画は大好物。
そして、とっても幸運な申し出があったので、
その流れを補強する予算案を説明しました。
公園にチャレンジです!
電動アシスト自転車企画
うちの市では、自転車をテーマに安全でワクワクするプロジェクトがあります。
私は直接的にプロジェクトを実行する担当ではないのですが、
3年間の国の地方創生交付金事業なので、
補助を受けていることから、実績を上げるために、事業のブラッシュアップをすることが私の任務です。
どうすれば、もっとワクワクするか。
交流人口が増えるか、事故が減るか。
電動アシスト自転車をレンタサイクル店に導入することを企画し、
前向きな職員の協力、さわやかな出会い、日頃のお付き合いなどが重なり、開発中のある電動アシスト自転車にたどり着きました。
なんとか、計画変更と予算要求にたどり着き、
楽しいワクワクプロジェクトになりそうです。
どうか、盛り上がりますように。チャレンジしま~す。
廃園リノベーション企画
私が昨年の夏からずっと温めてきた企画が、「廃園リノベーション」です。
公共施設のリノベーション、地域づくり、市民活動まちづくり、この面白さを、市役所内部の多くの職員の共通理解になることが、正直とても難しく、
今でもあまり理解されていません。
でも、こういった地方創生的考えがなければ、
とある廃園施設の利用が何もできないということが判明しました。
そこで、地方創生を担当している私としては、
「廃園リノベーション」を提案しました。
あの施設、どうなるの?なんていう気になる廃園ありませんか?
関わってみたい・・・みたいな気持ちになりませんか?
ってことで、夏頃にはサポートさせてもらえることに決まりました。
企画段階では概ね了でしたが、
「廃園リノベーション」をするにあたって、
「ファシリテーション」とか
「市民活動」が意味するところを、
直接の担当者はまったく理解していなくて、
動くべき職員が動かず、まったく前に進みませんでした。
もう待ったなしの状況になって、
動くべき職員が動かないことを見るに見かねた、担当部署の隣の部署の職員が、
「廃園リノベーション」を進めるために、
「ファシリテーション」「市民活動」の意味するところを、
最後の最後に、強力な判断とゲキと指示がありました。
私も個人的なお付き合いのある市民活動支援団体の方にお願いし、
迅速で的確なご協力をいたたき、
一つの予算案として、投げ込み、説明しました。
この廃園リノベーション含め、すべて、
組織的に言うと私の仕事ではないのですが、
特に廃園リノベーションは、
今までの私の地域ネットワークを活かして、
地元の若い世代の人が、わくわくするようなプロジェクトに育てたいと思っています。
チャレンジがいっぱいです。
もちろんボツ企画もたくさんあります
今回は、予算要求までこぎつけた、企画を紹介しましたが、
ボツ企画なんて、もっとあります。(苦笑)
やっぱり、予算案までこぎつける企画は、
職員の協力、出会い、時代の流れとか、うまくいったときだなぁと。
ボツ企画でもね、
100%あきらめたわけではありません笑。
これからも、素振りなんだか空振りなんだかチャレンジを続けていくでしょう。
企画することは面白いですが、
・・・本当に、本当に、疲れます。
チャレンジしますが、疲れるのは、調整、説明です。
何度も何度も何度も何度も・・・まあ、何回繰り返すか。
予算案に採用されただけで、説明はこれが始まりであり、終わりでないというのも、なかなかです。
地方公務員もチャレンジ職種!
あなた次第ですけどね。
地方公務員も、こんな企画提案にチャレンジし、
ドッキドキな緊張感、味わうことができます。
チャレンジしたい人、就職活動を考えている人。
ぜひ、市役所職員も選択肢に。
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