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【市役所職員が思う】仕事の進みやすさは、つまるところ人による。

1月5日。今日から通勤渋滞。
市役所では昨日から仕事。
世間一般では今日が仕事始めなのかな。

今日は、
なっかなか仕事が前に進まない相手方2ヶ所と、
仕事が進みそうな相手方2ヶ所についてnoteします。


仕事が進みそうな相手方

今日は、学校との連携について2件、話し合いました。

そのうちの小学校とは、以前からお付き合いがあり、
引き続き、「動画」作成について話し合いました。

また、市内にある高校とは、来年度1年間、
ある専攻コースのお手伝いをする件についてです。

私は職業としての先生を選びませんでしたが、
地域の担い手を育てる、成長する子どもたちの記憶に残る体験に関われることは、先に生まれた者として、本当に嬉しいことです。

小学生は、地域の大人たちととても密接な関係にあります。
小学生が持つ、大人たちへの影響力はとても大きいものがあります。
高校生は、初めて自分の意思で体験することが増えてきて、
精神的自立・大人に向けて大きく成長するときです。

彼ら彼女らにとってよい体験、思い出になる、
地域コミュニティとのつながりができれば、
地域として、市役所として、とても嬉しいグッドニュース。

今日は2校との話し合いですが、
どちらも責任ある先生が、
子どもたちのために少しでも良い授業・経験を準備してやりたいという思いが伝わってきます。


重要なのはチャレンジしようという人がいるかどうか

チャレンジしようという先生がいるから、
私もやったことのない仕事にチャレンジする勇気が出るというものです。

誰かのためになら頑張れる、そんな思いです。


なかなか進まない相手方

名指ししたいので名指しします。
まず1ヶ所目は、戸籍・住民票を管理している部署です。

彼らの主張は、
①マイナンバーカードの発行はするけど、ポイント付与支援はうちの仕事じゃない。
②住民票を発行するし、届け出は受け取るけど、市役所に来た人への案内はうちの仕事じゃない。
③企画は現場を知らない。

という3点です。

ご存知のように、マイナンバーカードで保険証と連携させたり、口座番号を登録することで7,500円分のポイントがそれぞれもらえる、というキャンペーンが国によって新たに決められました。

それをそれぞれ国民1人1人に案内していくのは、
市役所の仕事だそうです。(国によるとね。)

こういう、国から一方的に押しつけられた仕事というのは、
ワクチン接種もそうですが、コロナ対策臨時交付金も含め、市役所は本当に混乱します。

何かの仕事が減っていればいいのですが、減っていないので、摩擦は相当なものです。
コロナはまだしも、マイナンバーカードは現金をばらまいてさらに普及させる必要性にも、なかなか腹落ちしません。

財源はつける!と国から言われても、
カネがあっても、チャレンジしようというヒトがいなければ、対応できないことばかりです。

人口減少、少子高齢化という、
負担が増えながら縮んでいく社会において、
市役所に求められる仕事は増えていく一方です。

当然ですが、市役所も簡単に採用人数を増やしません。65才まで雇う前提に慎重にもなります。
たとえ募集しても「ものになる」人材が応募してくれているかというとそうでもありません。


大事なことなのでもう一度言います。

「本当に、市役所は混乱しています。」


①から③の理由で、
自分たちは知らないと知らない顔をするのが、この部署です。

それをなだめ、
手取り足取り話をしないと動いてくれないのがいつもこの部署です。

忙しいから、と放置したまま、調整はもとより予算要求すらしないので、
本当に大変です。

要するに、チャレンジするヒトがいないのです。
「にんべんに動く」の「働く」ヒトがいないのです。

小さな声で言いますが、
市役所には、やってみようと思う人が圧倒的に少ないのです。


もう一つの部署は、「防災」担当です。

アナログな情報共有手段しか知らない上司と、
デジタルな情報共有手段を知っている若手職員の差たるや!

水害対応をする部署は、情報共有の大切さを身にしみて知っていて、
それをデジタル技術が補完してくれることも知っています。

でも、「防災」を主管する上司が知らないのです。

自分で理解できないから、だと思います。

責任感の強さからか、
新しい手段を「受け入れられない」とすべて断ります。


驚愕の事実。

このうまく進まない相手方となるキーパーソンお二人は、

なんと・・・ご兄弟なんです!


😲



やれやれですが、
とりあえず笑っておきまーす!


おまけ。公務員10年契約制

私は若い頃から、市役所職員10年契約制というのを提唱(笑)しています。

10年ごとに契約更新。
今までやってきたこと、これからやってみたいことを真剣に宣言し、
合格した者のみが次の10年間、市役所で働くことができるのです。

いわゆる定年制度は撤廃します。

もちろん、新規参入、転職大歓迎です。

そうしないと、22才で市役所に入り、
のんびり65才まで暮らす生活を望む、
働かない公務員の再生産が止らない、と感じます。

最近よく目にする45才定年制も、
よくわかりませんが、組織の新陳代謝を促す観点から
面白そうな考え方だと思います。

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