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フランス・ひとり旅【行程の計画と振返り】
小笠原諸島から帰ってきて"中3日"で外国に行くというのはなかなかヘビーでかつ贅沢なのですが、転職先でバリバリ働く前にフランスに一人旅してきました。
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1. やってみたかったこと・実現できたこと
前々から美術館などでモネや、マティス、ピエール・ボナールなどの作品を鑑賞してきた中で、彼らのゆかりの地にも行ってみたいと思っていたこともあり、今回はフランスを旅先に選ぶことにしました。45歳を目前にして初めてのヨーロッパ旅行です。
最初に、旅に出られる日数と日付を確定して、その後「やってみたい」と思っていたことを書きだし、それぞれの場所が大体のどの地域にあるのかを整理して、旅程を計画することにしました。
今回の旅で実現できたこと
今回の旅で実現できた「やってみたかったこと」の主なものは次の通りです。
パリ市内・近郊
・エッフェル塔の一番上に行きたい
・凱旋門の上に行きたい
・パリ・オランジュリー美術館の楕円形の展示室にあるモネの睡蓮を見たい
・セーヌ川をクルーズ船でみてみたい
・ヴェルサイユ宮殿に行きたい
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南フランス
・ヴァンス・マティスが手掛けたロザリオ礼拝堂に入りたい
・高速鉄道のTGVに乗りたい
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今回の旅で実現できなかったこと
反対に、残念ながら実現できなかったことは以下のとおりです。
・パリのルーブル美術館、オルセー美術館に行ってみたかった(旅程の時間的な制約と定休日の都合)
・ニースのマティス美術館(ニース)に行ってみたかった(新しい展示準備に向けて閉館中だった)
・イタリアまで足を延ばしてフィレンツェのドゥオモに行ってみたかった(日程が足りなかった)
特にイタリアは別の機会に行けたらとも思うのですが、美術館はそのうち"向こうから来てくれる"のを待ちたいと思います。
そういえば25年ぐらい前、オランジュリー美術館展が名古屋で開かれたときに行きました。2018年には国立新美術館で開かれた「オルセー美術館特別企画・ピエール・ボナール展」を見に行きました。この展示がきっかけで南仏に興味を持ったように思います。また、東京国立博物館の常設展示にはモネの睡蓮がたくさんありますし、2023年、2024年はマティス展を見ました。
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東京は恵まれています。魅力的な展示を企画してくださる美術館の方に感謝です。
今までに訪れたことがある国は、アメリカ(19歳で2週間ホームステイ、その後1年間留学、卒業前に1カ月まわった各都市)と台湾です。
旅の計画初期段階では、アメリカへの再訪も考えていました。留学中に住んでいた寮を訪ねた後、グランドキャニオンを見てみたいと考えていました。ところが、ドル高なのかアメリカの物価高なのか、25年前の感覚からはかけ離れた旅費がかかることが分かり、逆に以前は高いと思っていたヨーロッパが意外にも手が届きそうに感じられる状況でした。
2. 旅程の計画手順
旅に出かける日程を確定してから、東京~パリの往復航空券を手配した後、前述のやってみたいことを整理しながら旅程を組みました。
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パリ現地発着のジヴェルニーツアーに参加した以外は、航空券・鉄道・バス・ホテルともに全部自分で調べて計画しました。旅の計画はとても楽しいのですが、まあまあ神経を使う作業でもありました。
悩んだのはパリから南仏までの移動(費用と時間)と、旅程が固まりかけたところでパリ市内の美術館の定休日が判明することでした。最終的には前記のような旅程を組み、ほぼ予定通りに行くことが出来ました。
まずは航空券
最初に東京からパリの往復をトラベルコなどの航空券比較サイトなど探しました。なるべく現地で使える時間を長く取れること、少なくとも往路は羽田から乗れること、直行便であることを条件に探し、最も安価だったエールフランス航空の公式サイトから予約しました。
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そして、今回の旅の目的の一つでもある、ヴァンスという街は南仏にあり、ニースから路線バスでアクセスできます。そのニースからパリに戻る復路は、今回の旅の別の目的である高速鉄道TGVに乗るということで即決したのですが、パリからニースまでの往路のルートは悩みました。
パリ(CDGもしくはオルリー)からニース(コート・ダジュール空港)までは約1時間30分程度の直行便があるものの高く(片道3~4万円程度)、また、往路もTGVというのは能がないし時間がかかりすぎます(片道約6時間)。
そこでパリからマルセイユまで飛行機で向かい、マルセイユから陸路でニースを目指すというのを考えてみました。エールフランスの公式サイトで見つけた16,000円(もちろん変更・キャンセル払戻し不可)の片道航空券で昼過ぎにパリからマルセイユに向かいマルセイユで一泊。そして翌朝の格安高速バス(Flix bus)でニースに午前中に着くというプランを立てました。
そしてホテル
ホテルは、「トラベルコ」や「trivago」、「Googleマップ」などを参考にしながら、agodaとHotel.comというサイトを使って予約しました。
数日前までならキャンセル料100%返金というプランがいいと思いました。日々の予約状況によって、同じホテル同じ日程でも見る都度かなり変動しましたし、結局直前でも空きがあることも多いようなので、まずはキャンセル可能なプランで押さえておき、立地や料金の面で有利なものが出てくるのをチェックするというのが得策です。
私は6日目のパリのホテルを、キャンセル不可のプランで予約してしまい、後から変更したいと思ったもののできなかったという失敗をしました。
陸上の中長距離移動手段
旅の目的の一つである、高速鉄道TGVは、フランス国鉄の公式サイトから予約しました。iPhoneに公式のアプリをダウンロードしておき、現地では購入したチケットをWalletで表示して改札を通りました。
マルセイユからニースまでのバスもFlix Busの公式サイトとアプリで予約しておきました。
各種入場券の購入
限られた時間の中、見てみたいものや行きたい場所がたくさんある旅の中で、チケット購入のために列に並ぶ時間は可能な限り少なくしたいと思いました。旅の計画を立てながら事前に以下のものを予約しました。
・エッフェル塔の1番上の展望台 (エッフェル塔の公式サイトで)
・オランジュリー美術館の入館券、ヴェルサイユ宮殿の入場券、エトワール凱旋門の入場券 (楽天トラベル観光体験で)
・ジヴェルニーへの現地ツアー (Get your Guide で)
予約を進めていく中で、美術館の休館日に気付いて旅程を入れ替えたりということもありました。知らずに美術館まで移動し、当日休館を知るということを避けることが出来ました。
荷物預かりサービス
チェックイン前・チェックアウト後にスーツケースを預かってもらえるサービスを受けられるホテルが多いのですが、旅の6日目、「ニース空港近くのホテルをチェックアウト ⇒ トラムで市内に移動 ⇒ 市内の駅からTGVに乗る」という片道のルートを考えました。限られた時間の中で荷物を取るためだけに2時間も無駄にしたくありません。そこでbounceというサイトでニース市内の駅の近くに荷物預かりを予約、事前決済しておき、当日はスムーズな預け入れと時間節約をすることが出来ました。
都市内の交通機関
パリ市内の移動は、Navigo の1週間パスをiPhoneに入れておき、モバイルSuicaみたいな要領で便利に使いました。
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こちらは30.75€で「月曜日スタート日曜日終わりの1週間」という縛りがあるのですが(2024年6月時点)、私の今回の旅程にドンピシャでした。シャルルドゴール空港からパリ市内まで一往復半+ヴェルサイユ宮殿までの往復は確定していたので、それだけでも40€以上します。また市内のバスや地下鉄にも乗れたので、かなり自由に乗りました。
マルセイユは空港から市内までのバスは、当日現地で購入しました。そしてマルセイユ市内のトラムも1日券+1回券を現地で購入しました。
ニースのバスも現地でチケットを買いましたが、結構難易度が高かったです。現地に住んでいる日本人の方のブログなどで情報を収集しておいたので、何とか目的地にたどり着くことが出来ました。
3. 事前に読んだ本
モネやマティス、ピエール・ボナールについて、原田マハさんの小説や案内で、事前にイメージを膨らませておき、帰国しながら再度読むという贅沢なことをしました。
また、マティスとピエール・ボナールのやり取りから第2次大戦が激しさを増していくさなかのフランスに思いを馳せます。
やってみたいことや行ってみたい場所についてのアドバイスはプロが作った紙の雑誌が役立ちました。本の大きさや内容を何冊か見比べながら、以下の2冊とインターネットの情報を頼りに旅の計画を立てました。
4. 旅の詳細は別の記事で
旅程の概要と組み立て方を後日の備忘のために振り返ってこの記事に書いておくことにしました。旅の日記は、以下の別の記事に書きましたので、ご覧いただければ幸いです。
1日目はこちら:(1日目: 羽田発パリへ)
2日目はこちら:(2日目: エッフェル塔とモネの家)
3日目はこちら:(3日目: オランジュリー美術館・凱旋門・ヴェルサイユ宮殿)
4日目はこちら:(4日目: シテ島散歩~空路マルセイユへ)
5日目はこちら:(5日目:いよいよマティスのロザリオ礼拝堂へ)
6日目はこちら:(6日目: ニースの絶景と念願のTGV乗車)
7, 8日目はこちら:(7,8日目: 帰る日)
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