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ピンククラウンに乗って

「しゅんめいのお母さん、ピンククラウンに乗るんでしょ?」
沖縄タイムスさんの副読誌「ほ〜むぷらざ」(12/26分)さんに載せてもらえたので
それを(お母さんがかな?)見てくれたみたいで、授業参観の日に息子のクラスのこどもたちから声をかけてもらいました。うれしい限りです♪

実は、この「ピンクのクラウンに乗って、沖縄中の学校をまわる」という文言は今回が初めてではありません。
看護学校1年生の時に同じく沖縄タイムスさんで半年間、隔週でコラムを担当させていただいていた時期があります。
その時はバリバリ助産師になる気マンマンだったので「ピンククラウンに乗って、沖縄県内の小中高校を周り、命の授業をして周ります!」と書いたことがあります。その時も看護学生の男の子に「コラム読みました!ピンククラウン、いいっすね!」と声をかけてもらいました。(お母さんが読んでくれていたそう。)

同じ「ピンククラウン」に乗って「学校中をまわる」行為なんですが
あの時とはずいぶん中身が違っていたりします。

ことは、看護学校2年生の時に遡ります。
「健康科学」という授業(琉球大学・宮城政也先生)の一番初めの時に
「最近、命の授業って流行っているよね〜」
と一言。先生が言いました。

私は「キタキタキタキターーー」と思いました。
「それそれ♪私がやりたいやつ♪ふふふ」と上機嫌になりましたが
次の瞬間、政也先生が言った一言は
「あれって、意味あるのかな?」でした。

「え?」

沖縄では毎年6月になると小中高校で「慰霊の日」について学習します。戦争についても学ぶし「命どぅ宝」はもう沖縄県の合言葉みたいになっています。

「命が大切、っていうのは、みんなもう知ってるんじゃないの?」
「教室の中で苦しんでいる子たちっていうのはさ、その大切であるはずの自分の命が『友達や親から大切にされていないこと』とか、その大切な命を『自分自身が大切にしてあげれてない』から苦しんでいるんじゃないの?」

・・・・・・

「それなのにさ、命が大切だ大切だって言われても。って感じじゃないかなぁ」
「余計に苦しくなったりしないだろうか」

・・・・・・

もう、私も全くその通りだな、としか思えませんでした。
たった数分間で、自分自身がやろうとしていたことって、なんだったんだろう。とっても浅はかな考え方だったなー。なんて思ってしまいました。(あ、もちろん、命の授業自体は素晴らしいものだと思っています。ただ、私がやろうとしていた「命の授業」が「とても浅はかなもの」だったということに気がついたということ)

そして、政也先生の1年間の授業内容は
「ストレスマネジメント」「ストレスコーピング」「マインドフルネス」「アンガーコントロール」などでした。1年間この授業を受け、私がやりたいこと、こどもたちに伝えていきたいことはコッチだな。と思い、現在にいたります。

私たちはこどもの頃からあたりまえに「ストレス」を受け続けています。物理的にも精神的にも。それは生きていく上で当たり前のことであるし、それが良い方向に作用することもあります。(良いことだって「ストレス」)

親子関係、友達関係、受験、進学、就職、結婚、子育て、、、と

ホントにずっと色々あるのが人生。
色々なストレスに遭遇するのに、「ソレ」がなんであるのか、
どう対応すれば良いのか、を学校生活において学ぶことがないなーと思いました。
「自分を知る」「自分の考え方、感じ方のクセ」を知る機会もありません。
ストレスにどう対応していくといいのか、コーピングにはどういった方法があるのか、自分に合う対処法はどれだろう?など

学校でそういうことを学べるといいなー。と思いました。
なので、そういう機会をどんどん作っていこうと思っています。

そしてさらに、去年の4〜6月に福井とネザーランド(オランダ)で学んできた「ポジティヴヘルス」の概念や、ツールとしてのスパイダーネット(蜘蛛の巣)を活用し、広めていきながら、沖縄県全体としての健康・医療の概念を緩やかに変えていくことができればと考えます。

沖縄県は様々な問題や課題を抱えていると言われています。しかし、それらはうちなーんちゅの努力だけではどうにもならないことも数多くあります。私はうちなーんちゅひとりひとりが幸せであることが最大のレジスタンスだと思っています。不屈の精神で、つながり、一つ一つの課題を解決していくことができれば。そしてその方法が「ひとりひとりが『幸せ』であること」であれば。

沖縄はかつて「ブルーゾーン」と呼ばれていました。
私はそれを「取り戻す」でもなく、「復活させる」でもなく、
「一歩先へ」を目指していきたい。

沖縄が真の「HAPPY ISLAND」になるといいな、といつも思っています。

私がピンククラウンをGETできるのはまだまだ先かもしれないけれど、みんなでつながり、いろんな「HAPPY」を共に体感していきたいな。
ひとりで学ぶより、みんなで学んだらより楽しい。
一緒に楽しみながら、進んでいけたらいいなと思います。

ああでもいつかは、いつかは乗りたいピンククラウン。
今度はピンククラウンに乗って、新聞に載ります。期待しててね。

こちらのサポートはBlueCrossCoffeeの復活費用に使わせていただきます(^^)みんなでより良い社会をつくっていきましょ〜♪\(^^)/