自動運転技術で煽り運転件数を減少させる力になるのか.
日本よりも圧倒的に経済状況では劣っているベトナムでライドシェアが行われ実は日本よりも過ごしやすいのではと感じる今ですが、日本ではライドシェア以前に車同士による「煽り運転」が社会問題となっています.
2020年の11月に大分県で煽り運転を行い全国初の逮捕事例が上がり話題になってから近しいですが今も尚煽り運転の被害は上昇しています.法律が厳罰化されても尚無くならない煽り運転は乗っている側の問題だとしても運転手側の考え方を改めるのは難しいです.
そこで考えなくてはならないのが、いかに煽り運転の発生を食い止めるかのUIの開発だと思います.煽り運転の発生の原因を調査すると1位に「追い越しをされたから」が入ってきています.要は自分が煽り運転をされたんじゃないかと思い、逆に自分が煽り運転をする当事者になってしまうということです.
ではそこでソリューションの鍵になるのか.それはコミュニケーションです.人はコミュニケーションを行うことで生活をしますが、車の中というのは外部とのコミュニケーションが取れない唯一の場所です.
なので、自分が煽り運転をしていないと思っていても相手からは「煽られた」といった相互に勘違いが生まれてしまうのです.
では実際に方法を考えてみましょう.今の法律上運転中にデジタル機器などの使用は禁止されています.なので自分が操作するのは難しそうです.では外部化してみましょう.
AIを使ったコミュニケーションはどうでしょうか.AIが煽り運転を感知して事前に防ぐ役割を担ってもらうのです.例えば自分が危険な運転をしてしまった時相手の車に「ごめんなさい」のコメントを送ったり、もし自分に非があると感じたら何かしらのプレゼントギフトを贈る仕組みをいいと思います.
「でもどうやって感知すればいいのか」
簡単な話しです.今のテスラやスバルに搭載されている「アイサイト」他の企業の車にも車載カメラが取り付けられています.これを利用します.普通に今の乗用車の多くには事故発生時の記録としてカメラが搭載されているので、これに煽り運転のデータを導入し自動的なAIコミュニケーションを確立させるのです.
そのためには今の自動車のテクノロジーの部分に問題があります.今の方法だと導入スピードや専用カメラやコミュニケーション用のアプリが必要となるため極力車同士のコミュニケーションを目指さないといけません.
そこで目指すべきなのが自動車のインターネット接続です.現在の自動運転車と呼ばれる車の多くはインターネットにつながっていないオフライン状態での走行を行なっています.
要は車の中でシステムが完結しているという状態です.車の中に搭載された自動運転用AIによって運転しているのですが、これでは勿体無いです.今の状態からさらに基地局が増えれば5Gに接続された状態で車のシステムを外部化し車内でのシステム演算の処理が低くなります.
これはスマホと同じ原理で動画視聴を長い時間行なっていたり3Dグラフィックのゲームを行なっていると端末が発熱し始めますが、あれはシステムの演算処理を行なっているために消費電力が大きくなってしまうのです.
最近ではインターネットに随時接続された状態の車がテスラやNISSANから販売されていますが、これを上手く活用することによって車間コミュニケーションを実装できるようになります.
今の時代に位置情報共有サービスが流行っているように車の位置共有を行ってもいいですし、車同士のコミュニケーションも発達することで事故の未然防止にも役立ってきます.