【詩】今日からぜんぶ、愛

2021年5月22日 00:56

「ぜんぶ、愛だった」#art #painter #painting #drawing pic.twitter.com/Mq34aDgEtq
— ゆめの (@yumeno_art_) September 30, 2017

息がかかるほどの距離で　君の香り弾ける
体温の運ぶ君の一部が　私を包む
これから暮らすふたりの部屋は　荷解きもまばらで
寝る場所をようやく作り　ふたりで笑い転げた

暗い部屋の片隅で膝を抱えてた夜
散り急ぐ桜の花びらを浴びた春の日
蕩けるような暑さをひとり忍んだ夏
萌える緑の中に佇み人生に迷った日

過ぎてみれば　全ては今　今日この時に続いていた

ハッピーエンドは　ぜんぶ、愛だったと気付いたあの日
始まりの日に気付いたことは　今日からぜんぶ、愛

ふたり並んで　時を刻めば　編まれていく　ふたりの存在が
記憶に残ることも　記憶に残らないことも　何かが生まれていく
編み上げられていく　ふたりの時間　

今日からぜんぶ、愛

春も
夏も
秋も
冬も

今日からぜんぶ、愛

朝も
昼も
夜も

今日からぜんぶ、愛

夢見るときも
夢見ないときも

ひとりのときも
ふたりのときも

今日からぜんぶ、愛

ぜんぶ、ふたりの愛

ちょうど企画のタイミングで、たまごまるさんが誕生日で祝われまくっていたり、冷蔵庫企画で表彰がされまくっていたり、新垣結衣さんと星野源さんの結婚をはじめ、もっちーさんが結婚したり、桃子さんが結婚したり、オメデタイだらけだったのです。

「ぜんぶ、愛だった」のです。せっかくなので過去形体言止めではなく、エンドレスタイプの、「今日からぜんぶ、愛」で詩を書いてみました。

詩集「象をまさぐる」に収録。

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