日比野は退屈していた。新学期はまだ先、加えて世間は自粛モードだ。この退屈をしのぐには、
「梅…梅はうめぇ…ふふ。あられのあられもない姿…へへ。三人官女のお勘定、五人囃子の林さん…うひゃひゃひゃ」
その晩、郵便受けに手紙が入っていた。
『日比野くん、独り笑いの苦情が来てます。大家』
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