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RIPPLE〔詩〕

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2019年4月の記事一覧

四行詩 18.

四行詩 18.

弱々しい指の感触残る左手

幻にしては鮮やかすぎて ふと見やる

歩こうか 引き連れるべき瑞々しさよ

花びらが 光を透かして青く照る路

短詩

短詩

心ゆらゆら瞳も揺れる
鏡を見ればまた取り繕う
誰かが言った「私はいない」

信じられること信じること
どんな本にも書いていない
誰の口からも出ない言の葉

ーーそれは
誰かの涙の底に宿る詩
誰かの瞳に火を灯した詩
言葉であることを忘れた詩