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【マリノス】第9節フロンターレ戦感想【Jリーグ2022】

ACLの関係で前倒し開催された第9節で川崎フロンターレと対戦しました。結果は4-2で見事逆転勝利。今年度初勝利を前年王者から挙げました。この勝利はただの1勝以上に価値がある素晴らしい勝利でした。

スタメン

vsフロンターレ

前節からの変更点は畠中を温存してエドゥアルド、右WGには水沼に代わってエウベルが先発しました。

試合展開(得点経過)

1失点目 前半32分 家長昭博(フロンターレ)

一瞬フリーにしてしまった橘田からGKとDFの間にクロス、ダミアンがスルーして最後は家長に決められてしまいました。シュートシーンではGKも反応していたので簡単ではなかったと思いますが、簡単そうに決めてしまうあたりやはり家長は巧いなと思いました。

1得点目 後半12分 エウベル(マリノス)

マルコスの右サイドからのやや緩めのクロスを、後ろから飛び込んだエウベル登里に競り勝ちヘディングでゴール左隅に決めました。身長が高いわけではない(170cm)エウベルが打点の高いヘディングで決めたでビックリしました。

2得点目 後半13分 仲川輝人(マリノス)

1点目からわずか1分後マルコスのふわっとしたパスからエウベルが右サイドを抜け出して速いクロス、最後はゴール前に飛び込んできた仲川が決めました。まさにマリノスらしい電光石火のゴールで一気に逆転しました。

3得点目 後半19分 エウベル(マリノス)

右サイドを今度はレオセアラが抜け出してややマイナスのクロス。受けたマルコスは厳しいマークに遭いながら、後ろにボールを落とします。走りこんできたエウベルのシュートは他の選手がブラインドになりGKは動けず、そのままゴール左に決まりました。

2失点目 前半28分 知念慶(フロンターレ)

左サイドを家長山根に崩されてクロス。ダミアンの後ろから飛び込んできた知念に強烈なヘディングを決められてしまいました。ウイングに長身選手を置く鬼木監督の采配が当たりました。

4得点目 後半33分 仲川輝人(マリノス)

1点差にされましたが、さらに突き放すスーパーゴールが生まれます。右サイドでボールを持つ仲川に対して、小池がインナーラップで前を横切ります。これに相手が釣られて空いたシュートスペースから見事なシュートがゴール右上に決まりました。シュートのコース、スピードともに一級品でゴールキーパーが誰であっても止められない一撃、まさにゴラッソでした。

気になったポイント3つ

1.仲川、エウベル両WGの活躍

仲川エウベルの両ウイングが2得点ずつという素晴らしい活躍を見せました。両者とも昨年はゴール数は多くなかったので、彼らがコンスタントにゴールを挙げてくれると非常に助かります。特に仲川は前節に続き2試合連続ゴール。今年は本当にやってくれそうな気がします。

2.畠中の温存、エドゥアルドのフィット具合

畠中の先発落ちについては怪我明けで試合間隔も空いてないので無理せず休養させたのでしょう。昨年は酷使しすぎて怪我してしまったので、この措置は良かったと思います。代わりにエドゥアルドが入りましたが、思ったより違和感なくやれてるなという印象でした。少しパスがずれているところもありましたが、合流が開幕直前だったことを考えると上出来だと思います。

3.失点パターン

素晴らしい勝利でしたが、前節に続いて2失点しているのは見過ごせません。特に前節はセットプレーからヘディングで2失点、今節も2失点目はクロスからのヘディング、ファウルで取り消されましたがダミアンのヘディングもありました。チアゴ・マルチンス退団の影響もありますが、やはり空中戦に不安があるのは確かです。もちろんチームとして対策していると思いますが、今後注視していきたいポイントです。

試合全体を通して

フロンターレには前年ほどの強さは感じられませんでしたが、それでもリーグでは優勝候補No1のチームです。そのチームに逆転し打ち勝つことができたのは大きな価値があります。とにかくこの試合のマリノスからはあふれるようなパワー強さが感じられました。チャンピオンチームに対して臆することなく戦い、勝利を奪ったことで大きな自信プライドを手にしました。

マリノスのこの攻撃力は本物ですが、ただひとつ気になるのは前節、今節と先制点を献上してしまっている点です。昨年からの傾向ですがマリノスは先制されるとなかなか逆転まで行くことができません。それは先制した相手が守りを固めるからで、マリノスのサッカーは引いた相手を崩すことを苦手としているからです。

そういう意味では前節、今節とがんばっていると思いますが、連戦が続く中を毎回こんなにパワーを使ってしまっていては持ちません。逆に先制点を奪うことができれば、試合を優位に進めることができ、体力の消耗を抑えて、主力を休ませることもできます。特に早い時間帯に先制点を奪って試合のペースを自分たちでコントロールすることが、今後のリーグ戦やACLを含む過密日程を乗り切る鍵だと思います。

次の試合

次は2/27の日曜日にアウェイで柏レイソルと対戦します。アウェイとはいえ同じ関東なので移動の負担は少なめです。レイソルは主力が移籍して不安要素が多いかなと思いましたが、前節はベルマーレに2-0で勝利しています。ただ、その試合でドウグラスが怪我をしてしまったようですので、日曜日の試合に出場してくるかどうか注目です。

それではこの辺で失礼します。

この記事内ではフットボールラボさんのデータ、画像を使用させていただいています。(https://www.football-lab.jp/)

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