🍋🍯本編 第一部第六章 熱い紅茶はいらない(1)
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「ミエル、ボクと話せる? 長い話」
「あー、待って、ドアは開けないで。ドアの前に本の山がある」
「わかった。部屋を片付けている? ボクはリビングにいる。話ができるとき、ミエルは出て来てほしい」
僕は本棚の整理の手を止めて、本の塔が崩れないように小分けにする。ドアの開閉を阻害する本と椅子を退けると、リビングへと向かった。ソファーに座っているものと思ったレモーノは、部屋を漫然と歩いていた