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20代で心臓カテーテル

これは、初めて心臓カテーテル検査入院をした私の経験を記録にしたものです。(長文ですがお付き合いいただけたら嬉しいです)

1,入院までの経緯

私は激務によるとても危険な日々を続けていました。
(1日十何時間ものPC作業、睡眠時間2,3時間は当たり前、お昼休憩時も仕事を進めたい、特に大事な仕事の直前はレッドブル・モンスター補給…
土日も含め常に仕事のことを考えてアドレナリン出まくりの交感神経優位の生活)
でも健康診断は問題ないし、自分のような生活をしている20代なんて山ほどいると思っていたし
毎日飲酒や喫煙者ではないのだから、自分は大丈夫だと思い込んでいました。

そんな生活を続けていましたがベッドで寝ていたら早朝に突然、心臓がグーっと圧迫されるような押しつぶされるような痛みがあり目が覚める体験をしました。

しばらくして痛みはおさまりましたが、症状を検索して狭心症と類似する点があったため、仕事終わりに循環器クリニックへ行くことにしました。心電図をとっても問題はなかったため病名については特定できませんでした。しかし狭心症の疑いは否めないということでニトロを処方してもらうことになりました。
その後も2,3ヶ月に1回ほど早朝に胸痛が起きて
ニトロを服用して乗り切っていましたが、使い切ったことを機に地元の内科で今後についてどうすべきか診察に行きました。

『ニトロを継続するか判断するために
紹介状を出すので大きい病院で
ちゃんと診てもらったほうがいい。』

と診断いただき、大きい病院で診察・検査をすることになりました。
(費用は1.5万円くらいでした)
そして1日かけて血液検査、尿検査、心電図、エコー、
トレッドミル検査等を行い担当の先生から今後の方針についてお話がありました。

『症状から冠攣縮性狭心症かもしれない。
普段は元気だけどストレス等で発生することがある。心臓疾患であるためなるべく早めに
心臓カテーテル検査をした方が安心できると思う。カテーテルはうちの病院では入院して〜』

と説明を受けて思考停止しました。
医療ドラマで心臓カテーテルとか
心筋梗塞とかってあるけど私がそれ?!
20代で、別に肥満でも高血圧でもないのに?!
と突然の入院という人生イベントに
正直ついていけませんでしたが、1泊2日の予定だし入院まで時間は限られているしとすぐ気持ちを切り替えて日々悔いのないように過ごしました。
とはいえ、普通に生活できるレベルの元気な体に
管をさして心臓(冠動脈)を調査するため、体にダメージを与えるイメージが強く検査後の生活に制限がかかるリスクを考えたりもしました。


2,入院から退院まで

8時以降飲食禁止と案内があったため、朝食は6時頃に済ませた状態で向かいました。9時頃に入院前PCR検査を行い入院となりました。病室はすぐ退院する予定であったため、少しお手頃な集団タイプのお部屋に決めました。
(女性のみです)
またパジャマや寝巻きに血がつくこともあるため
レンタルオプションの課金をしました。
(1泊1000円でパジャマ・タオルの内容でした)
10時頃から担当看護師さん、薬剤師さん、栄養士さんが1人ずつ挨拶に来られました。着替えて血圧や体温をはかり点滴を左腕に行い1時間程病室で
検査まで待機していました。看護師さんから順番がきたと呼ばれてカテーテル室まで案内いただきました。

そして部屋に入ったのですが思いの外寒くて驚きました!
室内には先生や看護師さん放射線技師さん、
おそらく麻酔担当の先生等心臓カテーテルチームのみなさんがいて、初めての検査で緊張していた私を温かく歓迎してくださりました。
そして指示に従い台にのったのですが
思いの外幅が狭くて驚きました!
機械調整がはじまり手術ドラマでよく見る青いシートを体にかけられ、右手首から局部麻酔が始まりました。
(右橈骨動脈からのアプローチです)
麻酔は歯医者の麻酔と同じ感じで、そのあとカイロの熱のような薬が入り、最後にヘアアイロンで少し火傷した時くらいの熱のようなものが体内に入りました。おそらく最後に入ったものが造影剤だったかと思います。二の腕あたり、肩あたりというようにどこを通っているかわかる感覚がありました。局部麻酔が効いてるとはいえ、終始、右腕は動かないくらい痛く胸(心臓当たり)は気持ち悪い感じでした。先生の指示に従い呼吸を吸ったり止めたりして、痙攣誘発剤・ニトロをいれたりして検査自体は1時間ほどで終了しました。先生と会話しながらモニターに映る自分の心臓(冠動脈)を見るオペという感じで、これからどうなってしまうのだろうという不安も感じました。

麻酔が少し切れたのか検査後管を抜く際が一番痛かったです。私が痛みで叫んだのでかなり熱めのタオルを右腕に置かれニトロを追加して管を抜かれてカテーテル後の右手首には止血ベルトを巻かれ終了となりました。検査後は目眩と胸焼けが辛く車椅子で病室まで送っていただきました。

特に私は病室に戻ってから、目眩が激しくなり
様子を見に来た担当看護師さんに貧血の薬はないか聞いたほどです。
(今思えば明らかに貧血ではないのですが、以前貧血で倒れる前と同じ感覚だったため咄嗟に出たSOSの発言だったのだと思います)頭を上にして体を横にしていただき、水を飲み1時間ほど眠ると回復して昼食を食べることができました。その後病室にカテーテルの担当先生が来られて、写真を見せながら丁寧に説明してくださりました。

その後は数時間に一度担当看護師さんが
右腕の止血ベルトの減圧に来るようになりました。病室ではスマホを使うこともありましたが
ブルーライトで疲れることもあり、紙面の書籍を読むことにしました。その後は夕食、就寝となりましたが左手には点滴、右手は止血ベルトをしているため寝相が悪い私は、夜外れてしまわないか気になってあまりぐっすり眠ることはできませんでした。
翌朝7時には朝の血圧や体温チェック後、
朝食を済ませると退院関係の書類も揃ったとのことで、9時頃には会計を行いました。
(費用は検査入院費+ニトロ処方+入院レンタルオプションで合計5.7万円くらいでした…)看護師さんや医療事務さんと退院手続きをスピーディーに進めていただけたおかげで10時には無事退院することができました。

3,退院後に考えたこと

医療関係者のかたに改めて感謝を送りたいです。
病気や怪我の苦痛で自分のことでいっぱいいっぱいになってしまう患者さんも多い中で、治療に加えて入院中の精神的なケアをしていてただただすごいと思いました。

私が発症した症状は遺伝的な要因も一部あるかもしれませんが、ほとんどは自身の健康管理を怠ったことにあると考え改善を試みています。
現在は仕事のお昼休憩は自席から離れてしっかり休むように、睡眠時間もなるべくとるようにしています。結果、栄養ドリンクもあまり飲む必要も感じなくなりました。
最近Twitterや Instagram、雑誌等の色々な面で
将来の"資産形成"という名目で、現金以外の金融資産の重要性を訴求している記事が多くあります。
しかしどんな年代でももしもの怪我や病気も起こりうることを考えると、一概に現金保有率を下げることが良いとはいえないと考えました。貯金のために無理な節約をして結果体調を崩して、余計に医療費がかかることも本末転倒です。若くて元気なうちに保険に入ることで、月々の支払いが安くて入れることはラッキーなことですが値段だけでなく、保障内容が合っているかという点も改めて重要だと再認識しました。
(私は今回対象の保険に加入していたので大丈夫でした。保険会社にもよるかもしれませんが、ネットで保険請求して約2週間後には指定した銀行に振込いただけました!改めて母には感謝したいです。)

長文、乱文になりましたが最後まで読んでいただいたかたありがとうございました。






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