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2024年9月26日 亡き母がつないでくれた

東京に住むAさんは、一年前に亡くなった母の墓参りのため、妻と娘を連れて四国の実家に帰省しました。中学生になる娘は、距離の問題もあり、祖母と生前に多く話す機会がありませんでした。

Aさんは母の墓前で、娘に母がどのような人物であったか、自分が幼い頃の思い出や、結婚してから娘が生まれた時の話など、思い出を初めて語りました。

娘が中学生になってからはAさんとの会話が減っていましたが、母の墓前では、二人の会話は自然と弾みました。その日の夜、娘は祖母の写真を手に取りながら、静かに思いにふけっていました。

その時、娘は「私の命は一人の命ではないのね」とポツリと話したのです。亡き祖母とのつながりを感じながら、父と娘で新たな絆を深めていったのでした。

家から戻ってからは娘との会話の機会が増えました。亡き母が私たちをつなげてくれたのだとしみじみと感じたAさんは、娘の繊細な感情を大切にしながら、しっかりと向き合おうと心に誓いました。

今日の心がけ◆命のつながりを大切にしましょう

出典:倫理研究所 職場の教養2024年9月号より引用


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【1】 著者の個人的な感想

命のつながりと言えば…
あ、ここから先のお話はオカルトと言われても仕方ない内容ですし、信じてもらえなくてもよくて…ただただ私の体験談として書いています。

母との別れは2024年8月、地元の花火大会の日でした。
家からでも花火が見えるロケーションの実家には、毎年花火を見るために同居している姉の一家が集まります。母からしてみたら孫やひ孫たちですね。私は今の家族があるので別所で花火を楽しんでいました。

―――20時30分。
盛大なフィナーレを迎えた花火を見終わると、母はそのまま「疲れたからもう寝るね」と早々にベッドへと向かったそうです。いつもならひ孫たちが帰るまで起きているのに、その日は早く寝てしまったので父と姉は違和感を覚えたようですが、この日は健康診断の結果を聞きに行った日で、医師からは「異常なし、健康ですね」と言われた当日だったので安心していました。

―――同時刻、別所。
楽しい花火の時間…のはずでしたが、謎の腹痛に襲われました。おへそのあたりがズキズキするんです。内臓の痛みというよりも、おへそを打ったような、つねられたような表面的な痛みの症状でした。

腹痛に耐えながら家に着いた私は痛みと暑さで汗だくでしたが、お風呂に入る元気もなかったので、薬を飲んでそのまま床で横になりました。
薬が効いたのか、数時間後に多少楽になったので、その隙に入浴を済ませて私も早々に寝ることにしました。

―――深夜0時頃。
母の容体がよくなくて救急搬送されていると姉から連絡がありました。父と姉が感じた違和感のとおり、やはり具合が悪かったようです。もともと体の弱い母はここ数年、何度か救急車のお世話になることがあったので、「今回もきっと大丈夫」と思いたいところでしたが、自身の腹痛が続いていたことと、得も言われぬ不安でこの日はまったく落ち着きませんでした。

―――数分後。
病院に到着した姉から再度連絡があり、医師から「覚悟しておいてほしい」と告げられたことを聞きました。あわせて『急性大動脈解離』と診断されたことも…。私はすぐに病院にかけつけましたが、その数時間後に息を引き取ることとなりました。


看取ったところを書くと思い出して泣いてしまいそうですし、職場の教養の感想とはかけ離れてしまうので割愛しますが、最初に『オカルト』と書いたのは、母の具合が悪くなった時間と、私がおへそに痛みを感じた時間が同じだったということです。この痛みはまるで、生まれてすぐに切られてなくなったはずのへその緒が、実は見えない形でずっとつながっていて、それが本当の意味で切られてしまう痛みだった…つまり別れの合図だったのかなって。

「偶然だ」と言われればそれまでですが、今年の夏はそんな命のつながりを感じました。亡き母がつないでくれたこの命を大切にしなければいけませんね。

さて朝礼では。

両親がご健在であれば元気なうちに親孝行してくださいね。命のつながりに気づいて思いにふける頃ではもう遅いんです。心が通じ合っている今を大切にしたいという気持ちをスピーチしてみましょう。


有料記事は30秒から1分で話せるスピーチ風に
原稿を書いています。


【2】 意見を述べてみよう

親の存在というものは、心のどこかではちゃんと「ありがたい」とは思っていても…

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