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かなしみと、さみしさと、


かなしみは
孵化しても
羽の開かぬ
蝶のようで


さみしさは
土中で
独り悶える
蛹のようで


何れにせよ
自力では
あたたかいものに辿り着けず


冬の匂いに
我身を浸らせて


暗く
熔けてゆく



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