リコリス・リコイル 第9話の考察
ネタバレ注意！
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TVアニメ『リコリス・リコイル』予告動画 #09「What’s done is done」
2022/8/25 （1分7秒）
クルミに年齢を聞いてウザがられるたきなの図。話がシリアスになるにつれ、予告は明るくなっていく……これもバランスかな？
あと30年ほどで人は死ねなくなる、というクルミの言葉（さすがに無理でしょうけど）がここで差し挿まれたのは意味深ですね。
リコリス・リコイル | 本編第9話 What’s done is done
2022/9/3まで無料視聴可 （25分）
リコリス・リコイル、第9話「What’s done is done」を視聴しました。
タイトルの意味は「済んでしまったことは仕方ない」。「覆水盆に返らず」だと英語で”It is no use crying over spilt milk.”ですけど、それだと本当に取り返しがつかないんで、このタイトルなら挽回できるのかな……と。
記事を書くのが遅くなってしまったけど、仕事が立て込んでて時間が取れなかったせいですね。9話でショックを受けたわけではない、はず。
では、感想と考察、書いていきましょう。
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第8話、不穏な引きで終わった続きから。
姫蒲（ひめがま）さん、戦闘もできることが判明。練度が極めて高いリコリスであるたきなから逃げおおせるとは。
前回の考察、最後で「千束（ちさと）の人工心臓に何をされたのか」についていくつか予想をあげましたが、正確には言い当てられなかったなあ。
人工心臓の充電を不能にするという意味では「パワーダウン」は当たってた感じか。そして高電圧をかける点でセイフティに着目してはいたけど、シンプルにハード接続部を破壊する目的だったとは。
余命2ヶ月と宣告され、千束本人より取り乱すたきな。元々の余命が成人までというのは、千束やミカ・ミズキあたり知ってたんだね。クルミは薄々勘づいてたか。
幸いにして充電直後だったので……というくだり。ある程度の余裕がないと千束が自暴自棄になりかねないので、当然そのタイミングを狙ってのシンジ・姫蒲による犯行でしょう。
普段まさか充電ゼロ近くになるまで待たないと思うので、おそらく毎月の定期健診ごとに充電してたんだと思います。充電率50%ぐらいからフル充電に戻してるのかな。アラン機関から充電方式だけは教わってるんでしょう。
7話の考察補遺で、難病パターンはやらないんじゃないかと願望交じりで書きましたけど、9話でばっちり言及されちゃいました……
千束「人間、一生で食べられる回数は決まってるんだよ」（4話）、ミカ「千束が望む時間を与えてやろう！」（7話）などのセリフ
上記セリフは、素直に伏線と受け取って良かったのね。逆張りし過ぎたのは反省。全13話しかないから、逆によけいな演出はできないか……でも、ちさたきのことを考えると、千束には寿命が来てほしくなかったんだよ！
千束の人工心臓を充電不能にした意味は。
使命を果たさないアランチルドレンを始末するだけなら、その場で処分すればよかった。わざわざ時間を与えているのは、アラン機関の意向に沿うように交渉する意図があるんでしょう。
今回のCパートで登場したシンジは、アタッシュケースを持ってました。これが千束の新たな人工心臓なのは、ミカの回想で同じようなアタッシュケースを見ている視聴者側からは明らかですね。不殺を撤回して〈殺しの天才〉として励むなら人工心臓を交換してあげよう、さもなくばそのまま死んでくれ、という二択を迫るつもりでしょう。
正面からこの二択を突きつけられると、千束側に交渉の余地はありません。もしそうなっていた場合、おそらく千束は新しい人工心臓を拒否して余命の2ヶ月を楽しむ方を選んだんじゃないかな。それが、千束が自ら考えて選び取ってきた道だもの。
バランスを重んじる真島さんの介入。どう転ぶか分からなくなってきました。なぜか生き残る謎の才能のおかげか、行き当たりばったりでも成果を上げるんですよね、こいつ。
千束に興味を持っちゃった真島さんなので、「吉さん」こと吉松シンジと千束の関係について問うでしょうね。それで新しい人工心臓のことにも気づくと。千束が今使っている人工心臓が充電できなくなったのはDAにも伝わってるので、ハッキングに成功したロボ太なら情報入手できるかも。
で、真島さんがどう動くかだなあ……
真島さんにとって、千束は格好のライバル。簡単に脱落するような展開は、バランス重視の彼にとっては許せないでしょう。アラン機関に甘ちゃんな姿勢をとってる千束への、シンジのやり口も公平とは言えないし。
話だけ聞いて、何もせずシンジ・姫蒲を解放するとは思えません。新しい人工心臓が入ったアタッシュケースは真島さんが没収して、千束に対して「こいつが欲しいなら俺と戦え」ルートに行くんじゃないか、と予想。
シンジたちが人工心臓だけ奪われて解放されたとしたら、アラン機関の総力を挙げて取り返しに動くでしょうから……真島は彼らをどこかに監禁するのかな？ まさか始末まではしないと思うけど。そして、姫蒲さんの活躍で脱出……というシナリオかもしれない。
さすがに分からないので、第10話を待ちます。
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千束がDAに呼び出されてミズキの運転で向かう途中、DQNの車に煽られる。容赦なくぶっ放したなあｗ
明るく振舞ってる千束も、突然に余命2ヶ月と言われたら、それは内心思うところもあるでしょう。たきなと出会えて楽しい日々が（あと2～3年くらいは）続くはずだったのに...…
千束にカメラを返す楠木指令。残り時間が少ない千束を思いやって、でしょうね。リコリスの事ちゃんと考えてるよ、楠木指令。戦力として数えた上でだけど。千束も憎まれ口は叩いても、分かってるでしょう。ポリシーは曲げませんが。
真島討伐への参加に際して、千束がたきなのDA復帰を交換条件に出したのは、自分がいなくなった後のことを考えてかな。千束がいなければ喫茶リコリコは無くなるので、たきなは養成所戻し。それなら、たきなの元の願いを叶えてあげたいということか。
しかし、アラン機関の情報流出を防ぐためにカメラを隠匿していたのなら、DAとアラン機関はけっこう近しい立場かな？ 情報統制において何がしか契約があったのかもね。アラン機関についての情報は口外しない・させない条件で、千束への人工心臓を提供したとか。
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たきなにDAへの復帰辞令を持ってきたフキ。またサクラが甘味を食いそびれてるｗ 最終回でちゃんと食べられるといいね。
「バカが感染ったんじゃねえの」と呟くフキに、千束への信頼感が透けて読み取れます。
クルミ（ウォールナット）が調べても、ネット上でアラン機関に関する情報が出てこないのは恐ろしい。ロボ太のピンチに流れた千束のセーフハウスでの映像の件も含めて、アラン機関にも第三のハッカーがいると考えた方が妥当かな。他に該当する人物が出てくる気配ないし、おそらく姫蒲さん。あの人、何でもできる懐刀っぽい。
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千束は、やはり先天性心疾患でした。人工心臓は突発的な事故にすぐ間に合う代物じゃないので、これは当初の予想通り。絶大な戦闘能力があっても短時間しか発揮できず一戦終わるごとにぶっ倒れてたのでは、リコリスとして使い物にならない。まあ、そんな子に銃撃たせるなよ、とは思った。
小さい頃のフキが倒れた千束の介抱に回ってるの、本当に優しいな。この頃の関係から思えば、人工心臓を貰って先へと走っていく千束を後ろから追ってきたフキにも複雑な感情があるはず。
ミカとシンジ、どう知り合ったのか馴れ初めが気になりますね。二人の約束の解釈違いがここにきて響いています。
そもそも、小さい千束に対してシンジがちゃんと言わなかったのが悪い。シンジさんもさすがに幼女に向かって「バンバン殺してくれ」とは言いづらかったのかもしれないけど、そこは倫理など気にもとめないアラン機関のエージェントでしょうが。「救世主」と名乗っちゃったら、小さな千束が「人を助けるために生かされた」と解釈するほうが自然じゃないですか？
〈殺しの天才〉であると定義したのは、アラン機関のシンジであって。DAがいかに悪人を処断する秘密組織だといえども、千束にあったのはあくまで銃撃戦の才能。その才をどう生かすかは千束次第、他から強制される筋合いはありません。
10年前からシンジの勘違いがずっと続いている状態なので、終盤でシンジと千束の論戦がありそうな気がします。シンジが改心するかは分からない。アラン機関の都合で〈殺しの天才〉が必要になった流れでもなさそうなので、改心してくれるとハッピーエンドで終わるんだけどなあ。
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千束とたきなのラストデート。いや、ラストであってほしくない。
4話のデート回をなぞってますね。5話のしおりも含め、以前の話に対応させてくるなあ。時間厳守のたきな、天気予報通りに21時からの雪に間に合わせようと頑張ってたのね。水族館が休みで、時間合わせは失敗しちゃったけど。そもそも予報通りに21時から雪が降ると思ってるたきなが可愛い。
「楽しいよ？ たきなといればさ」ってPV第2弾ラストのセリフをここで回収してくるのズルすぎんか……そんな文脈だったのか……
TVアニメ『リコリス・リコイル』PV第2弾｜2022年7月放送
2022/7/1 （1分17秒）
21時ちょうどには降らなかった雪が、別れの間際に降ってくる演出も素晴らしかったですね。願いはきっと叶うって意味だと信じたい。ちさたきが今後も続いてほしいという、視聴者の願いも叶えてほしい。
互いを思いながら、それぞれの道へ向き直り、別れていく二人の心持ちが伝わってきました。
ううん、こうなると二人が戦うシーンとかは無いかも。終盤であったとしても、フェイクで戦う振りをするぐらいかなあ。
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次回予告も来てます。
TVアニメ『リコリス・リコイル』予告動画 #10「Repay evil with evil」
2022/9/1 （1分10秒）
10話のタイトルは「悪をもって悪に報いる」。一方の悪に真島が入るのは確定でしょうが、もう一つの悪とはDAかそれともアラン機関か。
千束とミカのコントで、相変わらず映像から意識が逸れるｗ 真島たちはシンジを監禁してるのかな？ DAは真島の本拠を叩く作戦行動に出てるけど、ロボ太のハッキングで筒抜けみたい。
みんな、生き残ってほしいな……
今回はこの辺で。
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