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【お仕事】天才を匂わせる人

こんばんは。

昨日も今日もれふとでございます。
どうか本日も目を細めつつお付き合いくださいませ。

本日もお仕事の中で思った事、感じた事をシェアさせて頂きたいと思います。

先日職場で一緒に働いてくれているミッチェル(仮)が電話対応でお客様と長電話をしていて、
大丈夫かしら…?と遠目に気にしながら自分のお仕事をしていました。

電話は無事終わり、対応は完了したのですが、対応をしたミッチェルはどうもご機嫌斜めでした。
私はすかさず隣へ行き、膝をついてお声かけしました。

『大丈夫でした?何か問題とかありました?』

いつもニコニコしていて、礼儀正しい真面目なミッチェルですが、
その時は珍しく眉をひそめながら
「大丈夫なんですけど、お前頭悪いなって言われてちょっとムカついてます」
とムカムカしていました。

あらあら。
いますよね。
そう言う捨て台詞を吐いてくる、嫌味な事言えてしまう人。

私はミッチェルを元気付けたい、気にする必要はないとわかってもらう為に、
このようにお伝えしました。

『いいですかミッチェル。
よく聞いてください。

例えば本当にミッチェルは頭が悪かったとします。
だとしたら、そんなミッチェルに理解出来るように説明が出来ないそのお客様も
決して頭は良くないのですよ。
もしどちらかが頭が悪いのであれば、そちらに合わせて、理解し合えるように会話を進めていくべきじゃないですか?』

ミッチェルはすぐに元気にはなってくれませんでしたが、お昼休憩になる頃には元気にご飯を食べていました。
私はそれを見てやっと恵比須顔に戻ることができました。

よく業界用語であったり、専門用語を多用して説明を行う、
アルコ&ピースの平子がやるキャラみたいな人。

結構いたりするんですけどああ言う人って頭が良いとはとても思えないのです。
頭がいいのなら、おバカちゃんでもわかるように説明出来てこそ頭が良いと思うのです。
平子のあのキャラは大好きなんですが、ちょっと小馬鹿にしてるから面白いと言う側面もありますよね。

おバカちゃんに説明がきっちり出来ないなら、その人っておバカちゃんではないとしても
決して頭の良い部類には入らないんじゃないのかしら。と思うのです。

専門用語も知っていて、詳しい知識があったとしても人にそれらを正しく伝えることが出来ないのなら、
プレゼンが下手な人とあまり大差ないように感じます。

自分の曲をアピール出来ないアーティストをたくさん見てきた私としては
どうもそう言う風にしか写らないのです。

専門知識がない、専門用語がわからないなどでその子が理解を出来ないのであれば、
説明している側の能力不足、理解をしてもらえていない事に気付いていない利己的な会話の進め方であって、理解の出来ないその子がおバカちゃんとは限りません。

ミッチェルは真面目で優しい子なので、嫌味に対しても真摯に受け止めて心を痛めてしまうから、
上記のような言葉でお伝えしました。

合わせて逆に、天才を匂わせるような人も稀に現れたりします。
それはさらっと使われる言葉ですが、なかなか耳にする事はありません。


『わかりました。それでは、質問を変えます』


と言う言葉です。
上記で記載したような、説明しても上手く理解をしてもらえない、
上手く伝わらないと言う事態に陥った時、この言葉を言える人って
とってもスマートに見えるし、カッコいいし、頭が良い人だなと感じるのです。

思った回答を得られない時、引き出せない時に理解を出来ない人を卑下するのではなく、
質問を変えて別の角度から再アプローチを試みるその姿勢と、
別の角度から物事を捉え相手の心情を理解しようともするその姿。

あれ、この人天才の香りがするかも。

なんて私はバカなので思ってしまうのです。
あるシステムエンジニアとお仕事をする機会があり、
「あ、ちょっとすいません。」
と言いつつ、急に英語でペラペラと喋り出し、
HAHAHA!!みたいなアメリカンジョークっぽい事を言っていた中でやりとりを行なっており、
その中でその人が言い放った言葉でした。

あ、英語だけど今あの人質問変えるって言ってた。やっぱり頭いい人なんだろうなと感じました。

日本語をメインに喋る日本人と、英語も喋れる日本人とではまたアプローチの仕方が異なるとは思うのです。

戸田奈津子が字幕を担当した映画を見て育った幼少期の私は、
外で待っている友人を待たせているのに気づき「ちょっと外へ行っても?」と言う字幕を
あえて全部言わない感じ、察させる感じかーっこいー!と思い、
大人達へ似たような言い回しを何度も試したものです。

※大人になってから字幕を読み切れる文字数の関係かもしれない
と思ったりしましたが、今回はこのままお付き合いください。

同年代では「…行っても?…何?」
大人達の中の数人は「ああ、行っておいで。」
でした。

つまりはそう言う事なのかなとも思うのですが、
言語としては日本語の方が全然複雑と聞きますから、
質問を変えると言う言葉を日本語メインで暮らしている日本人が言えるって
どうしても私には匂ってしまうのです。

天才っぽい匂いが。

是非日頃の会話、難しい内容でやり取りを行うシーンに遭遇した際、
思った回答、理解を得られない時に使ってみてください。
「質問を変えます。」
きっと
「お、この人、出来る人かも」
と思ってもらえるでしょうし、欲しい回答を得られる可能性もきっと高まると思うのです。

面接などでもインパクトを与えるには十分だと思います。
「わかりにくいご質問で大変失礼致しました。それでは、質問を変えさせていただきます。」
ぐっときますよね。

とてもスマートな人に写る事請け合いです。

ちなみに私はすぐ「ごっこ」遊びをしたがるので、
質問変えるごっこ、子供の頃から大人になった今でも、何度も試しているのですが、上手く使えた事はありません。

だって、頭の良い人間ではなかったのですから。


皆さんは是非上手に使って天才の香りを振りまいてくださいませ。
それではまたいつか。

本日も良い夜を。

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