【IELTS7.5点】一発でハイスコアを狙う攻略法~ライティング編
先日フォロワーの方から、「忙しい社会人のためのIELTS対策」に関する記事のリクエストをいただきました。本当にありがとうございます!
これから紹介する記事は①最低限のコストと労力で、②高額なIELTS対策の専門塾などに通うことなくほぼ独学で③イギリスの上位校(オックスブリッジ以外)の大学院が設定している基準を突破する
ことを目標としています。
初回となる今回はライティング編。これからIELTSを受験される方にとって、少しでもご参考になれば嬉しいです。
まずはじめに、IELTS初受験で取得した実際のスコアを掲載しておきます。
私が修了した大学院の要求スコアはOverall7.0、各セクションで6.5点でしたので、ライティングとスピーキングは足きりぎりぎりです。
・・・まあ大学院から無条件オファーがもらえたのでそれでよしとしましょう。
実は2018年の育児休暇中に英語の学習を再開するまで、英語からはほとんど離れており、8年以上のブランクがありました。
さらにIELTSを受験した当時、試験対策に長時間・長期間確保できる状況ではなかったので、ライティングのTask1もTask2もぶっつけ本番で初めて書きました。
Task1を書き上げるのに30分かかってしまい、Task2の方は無理やり仕上げました。
こんなぐだぐだな状況でもなんとかなるものです(笑)でも、ぶっつけ本番はあまり推奨できないので真似しないでくださいね。
これからお伝えするいくつかのポイントを押さえて対策することで一回目の受験でライティング6.5点以上も十分狙えるのではないかと思います。
IELTSライティング対策で意識するべき3つのポイント
1.減点項目と加点項目を知る
1点目は「減点項目と加点項目を知ること」です。
IELTSの公式問題集のSample answers for Writing tasksをご覧ください。
⚠公式問題集はIELTS受験生必携なので、持っていなかったら今すぐ注文しましょう。最新版とその前の1冊、可能であればさらにもう1冊。値段は少し高めですが、それでもIELTSを何回も受験するよりも良いです。
まず減点項目から見てみましょう。
文法ミスやスペルミスなどでも点数は引かれるのですが、中でも最も致命的なのは「ワード・カウントが足りないこと」です。
IELTSの公式問題集を見る限り、大幅な減点となっているようなので、何がなんでも指定の文字数を埋めてください。
字数が足りない=高得点取得を逃すようなものです。
IELTSの字数制限が厳しいのには、理由があります。
IELTS(アカデミック)の受験者の多くは英米の大学・大学院に留学を目指す人たちだと思います。
つまりアカデミックモジュールのライティングセクションでは、「大学で課されるアカデミック・エッセイを書けるのか」という点が試されているのです。
英国の大学院はエッセイの字数制限が非常に厳しく、決められたワード数を下回る、またはオーバーしている場合、そのエッセイは採点対象となりません。(各大学の方針によるかもしれませんが、全体的な傾向として英大学院の字数制限は厳しいと思います)
Task1では150~180語、Task2は250~280語必ず書くように心がけてください。
次は加点項目についてです。
一番わかりやすくて本番で盛り込みやすい加点項目は「cohesive devicesをうまく使えるか」です。
Cohesive Device日本語では「接続表現」や「つなぎ語」を指し、文章前後の繋がりを明確にする役割があります。
例えば、
時間的移行: Firstly, Then, など
補足・追加: Moreover, In addition, など
例示・言換え:For example, For instance, など
比較:Similarly, Likewise, In comparison, など
逆接:but, however, など
原因・結果: because, therefore, など
があり、IELTSではその使用が正しいかを評価されます。
これらのポイントを本番の試験中に意識して、実際に書くエッセイの中に盛り込みます。これらのCohesive Deviceはだいたいパラグラフの頭の部分に来るので、段落の書き始めにこれらの言葉を入れます。あくまでも予想に過ぎないのですが、これだけで加点されます。
ご参考までにIELTSライティングの採点項目の表を掲載します(academicではなく、general trainingの表しか見つかりませんでしたが、採点基準はおそらくどちらも似ているのではないかと思います)。
先に挙げた「字数制限」と「つなぎ語の効果的な使用」が評価基準に含まれていますね。
採点官たちはおそらくこれに類似したassessment criteriaに従って採点しているので、これらの項目を満たしていないエッセイには点数が入らない仕組みになっているはずです。
2.出題テーマを押さえる
2点目は「出題テーマを押さえる」です。
IELTSのライティングTask2では、英検1級の問題で頻出する「死刑制度の是非」とか、「核兵器の廃絶は可能か」といった、いわゆるhighly controversial issuesはほぼ間違いなく出題されません。(もし本番の試験で出題されたらすみません)
なぜIELTSではcontroversial issuesが出題されないのか?
IELTSの受験生の中には、自然科学系の専攻を目指す人もいれば、人文科学系の人も社会科学系のバックグラウンドを持つ人もいます。なので基本的に特定の専攻分野に有利な問題は出題されないのですね。日常的なお題がテーマとして選ばれています。ちなみにこれはスピーキングのセクションについても同じことが言えます。
それにもかかわらず、「死刑制度の是非」に関するサンプルエッセイが載っているIELTS対策本が書店に並んでいたりします。
こうしたものを参考にすると、無駄ではないとは思うのですが、少し遠回りになってしまうのです。
3.良い型を覚える
3点目は出題傾向を押さえた上で「良い型を覚える」です。
おすすめはまずとにかくしっかりとしたサンプルエッセイをたくさん読み込み、自分なりにエッセイの組み立て方の定石というものをある程度頭の中で作れるようにすることです。
私が参考にしていたのはこちらの対策本に載っていたサンプルエッセイです。
こうした参考書に載っている良いサンプルを黙読したり、音読したりしながら、
文章の構成だったり、フローを頭に入れます。もちろん丸暗記する必要はありません。
特にTask1については地図問題、グラフ問題、プロセス問題など出題パターンが限られているので、型を覚えることは対策として非常に有効だと思います。
「アウトプットも練習したい」という方におすすめのサービス
ライティングに関しては完全に独学で行うのが最も難しいセクションであることは確かです。なので「アウトプットもしっかりやりたい」ということであればこんな添削サービスもあります。
・166円からの英文添削・英語添削 [英作文ならアイディー]
・Wordvice「TOEFLライティング添削パッケージ」→IELTSにも対応しています。
・IELTSライティング・アシスト 本物のIELTSの採点官からの添削・フィードバックがもらえるそうです。私は実際に利用したことはないのですが、とりあえず語学試験対策では公式のものに課金しておけばハズレはないでしょう。(TOEICとかもそうですね)
最後に
少々長くなってしまいましたが、ポイントとしては①減点項目と加点項目を知る②出題傾向を押さえる③良い型を覚えるの3つです。
いかがでしたでしょうか。少しでも役立つ情報があれば幸いです。
この記事を読んでくださった皆さまがIELTSを無事パスし、夢や目標への一歩を踏み出せるよう、応援しております!
今回はIELTSのテスト対策が中心の記事でしたが、全体的な語学力向上に役立つ情報なども発信していきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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