
構造思考について
ビジネスにいて重要な○○思考について、いくつかをピックアップし学ぶことで、理解を深めていただければと思います。
構造思考とは
構造思考とは、世の中の全てのものは、「構造」と「運」によって引き起こされると考える思考方法です。
構造思考では、「仕組み」に着目し、全体的な構造を理解しようと考えます。
例えば、
サイコロの構造を考えると、立方体に6つの目が書かれており、それを振ることで数字が出ます。

俯瞰して見ることで、立方体を転がすことで、どの面が出ても良い「構造」になっており、出た目は「運」によって決まるといことが理解できると思います。つまり、サイコロで出た目の大小で一喜一憂するのは「運」に対する出来事で必ず勝てる構造になっていないということです。
勝つために、どうしても1の目を出さなければいけないときは、「運」に頼る「構造」を変える必要があります。
例えば、全てが1の目のサイコロを使うことで「運」の要素を排除するなどです。

事例
構造思考の事例として、
「リモートワークが普及しないのはなぜか?」
を考えてみたいと思います。
まずは、リモートワークが普及しない原因で、考えてられる要因をいくつか挙げます。
1. リモートワークできる業務では無い
2. 上司が出社していて在宅しづらい
3. 家に居ずらい
出社が前提となっている会社で「みんなでリモートワークしてみよう!!」と叫んでも何も変わりません。
リモートワークが前提となっている会社ならどうするか?を考えて、仕組みを変える必要があります。
1. リモートワークできる業務では無い
→会議はオンラインを基本とし、承認も電子にする。
2. 上司が出社していて在宅しづらい
→上司もリモートワークを中心とする
3. 家に居ずらい
→サテライトオフィスを設けて近所で働けるようにする
「仕組み」を変えることで、リモートワークを推進することが出来ると思います。
「リモートワークしようと言ったのにみんなが実施してくれない」と悩むより、仕組みが悪いと考えて改善することができます。
構造思考では、人を恨まず、仕組みを恨むことが重要です。
価値観が大切
構造思考で、仕組みの問題に気づけ無いのは何故かというと「価値観」を正しくとらえていないからです。
氷山モデルによると、目に見える出来事の水面下には、
①その出来事を引き起こすパターン
②パターンや行動に結びつける構造
③構造を結びつける価値観
などがあります。

構造思考ができない人は、出来事に着目しており、出来事を引き起こすパターンを繰り返しています。
大切なのは、目に見える出来事でも、出来事を引き起こしたパターンでも、パターンや行動に結びつける構造でもありません。
事例で説明したように、
上司を気にして出社を前提とした考え方や行動パターンの会社では、どれだけ大声で「リモートワークをしましょう!!」と叫んでも、効率重視でリモートワークが前提の会社の「価値観」に気づけないため、リモートワークを実施できません。
価値観をアップデートし、構造思考を理解して、「仕組み」を作り、あとは、「運」次第と考えて行動しましょう!!