【イベントレポ】(QAタイム編)「広報PRが知るべきIT記者のリアル」
本記事は、IT業界記者の皆さんが「記者の日常業務」「読むプレスリリースを選ぶ基準」「参加する記者発表会を選ぶ基準」「取材ネタの見つけ方」など、広報担当者の仕事に役立つ“IT記者の業務の裏側”を教えてくれるイベントレポートの(後編)です。前編はコチラです。
「広報PRが知るべきIT記者のリアル」イベント~QAタイム書き起こし~
(司会)谷川さん:ここまでご視聴ありがとうございました! どなたか質問はありますか?
質問①
PR会社の者なのですが、「〇〇からの委託でお送りしています」という文章はメールの文頭に載せたほうがいいですか? 後のほうがいいですか?
谷川さん:後のほうがいいと思います。頭に書いてもみんな意識しないと思います。
質問②
メディアの方にとってリアルの記者発表会に参加するメリットは何ですか?
大塚さん:雑談レベルで情報を得たいということもありますし、人と繋がり直したいということがありますね。コロナで2年空いちゃったので、他の記者の顔ぶれも見たいですしね。ただオンラインでできるものは、オンラインで良いと思います。五味さんのような考え方の方もいるので(笑)
國谷さん:リアル開催でしか得られないぶら下がり(登壇前後の個別取材)の情報があるので、リアルの記者発表会はあったほうがいいとは思います。ただ、ケースバイケースで、以前に 海外のエグゼクティブがあいさつをしてすぐ退席され 、「それだったらオンラインでいいのでは?」 と思いました。
質問③
説明会でノベルティを配布されることがあると思うのですが、もらって嬉しいものがあれば教えてください。
大塚さん:紙のノートですね。わたしは取材メモをノートに手書きすることが多いのでありがたいです。
岩井さん:ボールペンは大量に溜まっていきますよね。
五味さん:今の時期(※開催は23年11月)だと、卓上カレンダーは結構うれしいです。
谷川さん:時代によってトレンドがありますよね。トレンドを見極めていただけるとうれしいですね。
大塚さん:モバイルバッテリーを10個も20個ももらった年があります(笑)。
質問④
メールのタイトルについて質問です。「メディア向け」や「開催日時」、「オンライン・オフライン」「社名」などを記載するとほかに表示できる言葉が少なくなると思います。先頭にいれるべきなのはどんな内容ですか?
岩井さん:会社名じゃないですかね。どこの会社の何の話なのか分からないと判断がつかないと思います。僕は最優先でどこが何やっているのか知りたいですね。
(司会)谷川さん:「プレスリリース」と「発表会」の違いを入れるにはどうしたらいいですかね?
岩井さん:ある程度は「これはリリースだ」って分かるんですよね。先ほどもお伝えしたようにフィルターを作っているので。「プレスリリース」と「発表会」の違いをタイトルに入れる必要はないと個人的には思います。
(司会)谷川さん:例えば「開催日時」や「場所」はタイトルに入れるべきですか?
國谷さん:意外と入っているものは少ないと思います。
(司会)谷川さん:本文にあれば十分ですよね。
大塚さん:あと細かい話ですが、メールの送信元、「From:」 に社名を入れて欲しいです。「From:」に 社名があればタイトルにはまた違うワードを入れられますよね。
質問⑤
ニュース性のない勉強会やランチセッションはどうお考えになりますか。興味のある会社であれば、参加しますか? オフラインで参加しにくい五味さんはいかがでしょうか。
五味さん:行きます。記事化のプレッシャーを感じてしまうと身動き取れなくなってしまうんですが、勉強会はむしろ行きたいです。記事化をしなくてもいい会の方が参加しやすい所はあります。
岩井さん:私の場合はいずれにせよ、出席したら書きますね。内容に特にアップデートがない時は「何が言いたいんだろう?」と思うこともありますが、どうしても伝えたいことがあるなら開催して問題ないと思います。
大塚さん:時々、広報さん側から「今回は新しい発表や情報が ないんです……」と恐縮され たりしますが、言いたいことがあるのなら、そこはあまり気にしなくて良いと思いますよ。その内容をまだ知らない記者もいるので。
谷川さん:勉強会3回やったら1回記事になるかもしれない、くらいの考え方で良いんじゃないでしょうか。
質問⑥
そもそもメディアの方と面識があることが大事との話がありました。広報担当者に面識がない場合は、広報担当者よりメディアの方とすでにつながりのあるPR会社から連絡した方が勝率が高くなりますか?
國谷さん:まず、まったくお会いしたことのない 方から連絡が来た場合 、 なぜ連絡先を知っているんだろう?と思いますね。どこかで情報漏洩しているのかなと疑ってしまいます 。よく知っているPR会社の方からでしたら、その辺りの心配はないので、ご紹介いただく機会が多いですね。
(司会)谷川さん:もしPR会社のリストから連絡したのであれば、正直にそう言ってくれた方がいいですよね。大塚さん、「勝率」に影響しそうですか?
大塚さん:一般的な人間関係の話としても、まずは知っている人を通す方が付き合いやすいと思うので、やはり影響するんじゃないですかね。
(司会)谷川さん:最近だとSNSのDMで面識のない方が連絡をしてきて、候補日程まで送られてくることがあってさすがに引きますね。
岩井さん:時間帯も書いてあると怖くなりますね。
谷川さん:事前にやりとりがあってその連絡ならいいんですけどね。
國谷さん:「都合が悪かったら返信してください」など 、当初からこちらの都合をほとんど考慮してくれない方からのメッセージは残念に思いますね(苦笑)。
(司会)谷川さん:PR会社なのか企業の広報担当者なのかは関係なく、何らかの繋がりを持った人の紹介などワンクッション入っていれば「勝率」は 上がりそうですね。
質問⑦
11時にプレスリリース発表が多くその時間に見ることが多いとのことですが、他の時間帯にはプレスリリースのチェックはしないのでしょうか?
全員:そんなことはないです!
國谷さん:この時間帯は記者発表会などの開催時間とも被るので、会見に参加している時はメールチェックが後回しになることもあります。
岩井さん:上場企業は11時、13時、15時発表が慣例のようですね。
(司会)谷川さん:ベンチャーで時間に縛りがないのであれば、時間や曜日を気にする必要はないと思います。いろんな傾向があるので、いろいろ試してみるのもいいと思います。
質問⑧
全然知られていないベンチャー企業でもメールのタイトルに社名を入れていいんでしょうか?
岩井さん:メールの送り主が何者なのかは大事な情報だと思います。ぜひ入れた方がいいと思います。
(司会)谷川さん:たくさんのご質問ありがとうございました。今回はここで終わりにしようと思います。
※本イベントはすでに4回開催済みで、今後も開催されるかもしれません。ご興味のある方はこちら(Peatixアカウント)をフォローしてくださいね。
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以上、IT業界記者主催の広報担当者向けイベント「広報PRが知るべきIT記者のリアル」~広報との関わりから編集会議までのすべての裏側~のQAタイム書き起こしでした。
初心者の広報担当者の方なら一度は聞いてみたい質問がいっぱいでしたね。もちろん、メディアや記者個人の方によって意見が変わる部分もあるとは思いますが、ぜひお仕事の参考にしていただければと思います!
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今回も最後までお読みいただきありがとうございました!ヽ(`・ω・´)ノ
(ライター:野内遥/Xアカウント)
新卒で株式会社スープストックトーキョーへ入社。店舗勤務、販促の経験を経て広報業務に従事。広告会社に転職し広報・マーケを担当したのち、現職である株式会社Asobicaへ一人目の広報専任として入社し日々奮闘中。休日は推しのアイドルの応援に全力を注いでいる
(取材・編集・構成:リープフロッグ 代表 松田純子)
B2B企業向けに、伴走型・人材育成型による広報部門の立ち上げ支援コンサルティングを行うリープフロッグ代表。新人、ひとり広報でも最速で効率よく広報部門を立ち上げ、企業成長に資する広報活動が行えるよう支援。コンセプトは「外から来る広報マネージャー」。各種メディアでの執筆や登壇多数 (お問い合わせ先)リープフロッグHP
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