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人生最後の日に、今の仕事をやりたいか コンサルからスタートアップへの挑戦

株式会社Leaner TechnologiesでCOOをしている田中英地さん。

新卒でA.T.カーニーに入り、マネジャーのポジションを経験しながら、Leanerに参画して1年半。コンサルティングファームからスタートアップにキャリアチェンジした理由や、彼の熱い思いについてインタビューを行いました。

・コンサルティングファームで次のキャリアに悩んでいる人
・スタートアップで働くのって実際どうなの?と思っている人

の参考になると思いますので、ぜひ最後までお読みください!

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まずは、自己紹介をお願いします!

LeanerでCOOをしている、田中と申します。
事業戦略の立案から、カスタマーサクセスとしての顧客対応、フィールドセールスに同行しての顧客提案、自社セミナーの登壇、PLの予実管理、など、ビジネスを前に進めるために何でもやるのが仕事です。

2013年に新卒でA.T.カーニーに入社し、マネージャーのポジションまで昇進した後、2019年にLeanerにジョインしました

Leanerに入社した経緯は、こちらの入社エントリも参考にしてください。

コンサルティングファームからスタートアップに入社することに、不安はありませんでしたか?

不安は特にありませんでしたね。もともと新卒で入った会社にずっといるつもりもなかったですし、どこかのタイミングで新たなチャレンジをしてみようと思っていました。
Leanerは信頼できるA.T.カーニーの後輩の大平が創業していて、事業ドメインである「調達・支出管理」という領域の負の大きさも理解していたので、ジョインすることに対する不安はなかったです。
むしろ、世界と戦える日本企業を創り上げることができるチャンスだと思っていました。

よく転職をする際に、「年収ダウンは気にならないんですか?」と聞かれることがありましたが、私は元々生活にかかるコストをそこまで上げていなかったので、全く心配はありませんでした。
Leanerにも出資頂いているCoral Capitalから、「個人のバーンレートを下げると人生に選択肢が増える」という記事が出ていますが、まさにこの記事の通りだと思います。
高くなった年収に合わせて家賃や食費、嗜好品など生活コストも上げてしまうと、自分が挑戦したいときに自由に動けなくなる、と考えていました。
少しでも転職することを考えているなら、不必要に広い部屋に住んだり、高級な嗜好品を買ったりせず、生活水準を上げないことが重要だと思います。

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Leanerに入ってからの経験について教えてください。

COOとしてジョインしましたが、私がジョインした当時はまだ顧客はおらず、「お客さんをどう集めるか?」にいきなり苦労しました。
コンサルにいた当時は1つのプロジェクトで半年で数億円というフィーを頂いていたりしたので、「お客様に提供するサービスで対価を頂くこと」の大切さを痛感しました。
この当時は申込書や規約の作成、請求書の作成や入金確認、カスタマーサクセス業務全般など、バックオフィス業務も含め、会社が前に進むために必要なことをすべて行っていました。

現在はリード獲得~商談獲得~受注~オンボーディングのすべてのプロセスに介在するようになり、ジョインした当時と比べても顧客理解がかなり進んだと思います。
Leanerは最近bizもエンジニアも優秀なメンバーが続々ジョインしてきているため、自分の体力をレバレッジするだけでは限界があり、チームのメンバーが気持ちよくワークできる状態の方が物事が前に進むと感じています。
COOとして目先のQの取り組みだけではなく、将来顕在化しそうな課題を先に拾っておくことも意識しながら日々業務を行っています。

Leanerが今取り組んでいる「調達」という領域は、真の意味で市場を変革しているプレーヤーがまだ出てきていません。
SAPやCoupaのような先行しているグルーバルプレーヤーは存在しますが、彼らでさえも「調達=BtoBの取引」の市場に革新を起こしているとは言い難い状況です。
Leanerは現場レベルで使いやすく、発注者だけでなく受注者側のDXも進められるようなプラットフォームを目指しています。真の意味で世の中のスタンダードを刷新できたと言えるサービスにするために挑戦を続けています。

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コンサルとスタートアップで、働き方に違いはありますか?

そうですね。違いとしては、大きく3つの違いを感じています。

①問題解決のアプローチの仕方
②事業の手触り感
③チームのマネジメント方法

1つ目の問題解決のアプローチの仕方についてですが、コンサルではプロジェクトの期間が決まっているため、定められた期間の中での最適解を出すことが求められます。対してスタートアップでは出した成果がすべて。
事業の正解を知っているのであれば誰しもがPMFしていますが、まず正解は分かりません。企業としての体力は有限で、取りうる選択肢は無限にある中においては、「選択肢の確からしさを考え抜くこと」よりも、「とりあえずやってみて、仮説検証を最速で回すこと」の方が重要だと感じます。

2つ目の事業の手触り感については、コンサルでは自分の行った提案が顧客の中で実行されたかどうかまでハンズオンで確認することができないことも多いです。スタートアップでは顧客に対しても、社内に対してもやったほうがいいと思ったことは、全部できる環境です。
特にLeanerはSaaS企業であるため、一定期間のプロジェクトが終わって関係が終了するわけではなく、顧客に対してずっと価値を返すことができます。手触り感という意味では、「血沸き肉躍る瞬間」があることも面白いところでしょうか。コンサル時代に自分の担当したプロジェクトが新聞に載ったりすることもありましたが、あくまで実行しているのは顧客。そこまで手触り感がなかったことを覚えています。スタートアップでは、些細なことでも物事が劇的に進む瞬間に携われることがあります。常に事業のターニングポイントに関われることは、スタートアップで働く醍醐味かも知れませんね。

3つ目のチームのマネジメント方法もかなり違いを感じますね。
コンサルでもプロジェクトはチームで行いますが、どちらかというと個々人の集合体として動くイメージです。各メンバーごとにイシューが分けられて、その成果物を出してくるのが基本です。コンサルは同質性の高いメンバーが多いので、平均点の高いメンバーが決められた期間で80点を取ることが求められます。マネージャーとしても、解くべきイシューに対するアウトプットを出すプロセスにまでこだわっていました。
対してLeanerでは特定の分野で尖っているが、それ以外は苦手、というメンバーも多いので、よりメンバーの意思を尊重するようなマネジメントを意識しています。「あなたは何がしたいのか?」というコミュニケーションをとるようになったのも最近です。メンバーが最大のパフォーマンスを出せる環境づくりを意識していますね。
Leanerに来て思うのは、同質性の高いメンバーが集まるより、特定分野に尖っているメンバーが集まったほうが、チームとしての総和が大きくなるということです。

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最後に、コンサルティングファームで今後のキャリアに悩んでいる方に向けてのメッセージをお願いします!

アドバイザーという立場ではなく、自分の手で世の中を変えていきたいと考えられている方は、スタートアップへの挑戦も1つの選択肢として考えてみると良いかと思います。
働き方に違いはありますが、コンサルで身につく「課題を特定し、解き方を考える」能力はスタートアップにいても活きると思いますし、踏み込む勇気さえあれば問題ないのではないでしょうか?
世の中的にコンサルタントの需要は増えていますし、「ちょっと違うな・・・」と思っても出戻りは普通にできると思うので、ぶっちゃけ挑戦するリスクは殆どないと思っています笑。
スティーブ・ジョブズは「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか?」ということを毎日自分に問いかけていたそうです。
魅力的な事業を行っていたり、素晴らしいチームを抱えている会社に出会う機会はそうそうありません。少しでも気になる会社を見つけたら、私のように思い切って飛び込んでみてはいかがでしょうか?

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