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アプリで出会って、恋をして【14】

ハレさん、ついに書斎をゲット。

言葉で言うほど大仰なものではないけれど、座椅子しかない私の2DKの自宅。
和室にやたら多いわりに全く使ってなかった家具を押し込めていたので、この機に断捨離を敢行。

座椅子でリモートワークすることに腰の限界を感じていたハレさん。
横幅120cm 縦180cmのガチな食器棚を処分し、ワークデスクと椅子を取り寄せ、設置。ついに自分だけのプライベート空間を手に入れたのである。
物置だった和室は今では風通しの良い仕事部屋となった。
ハレさんは快適にリモートワークに励んでいる。

昨今、外出への自粛が必要な時期、家の中で人と過ごす時間がいつもより増えたために、「コロナ別れ」、「コロナ離婚」という言葉が出来た。

反面にこんな機だからこそ、と入籍するカップルも増えた。

一緒に時間を過ごし続けることで、お互いのパートナーとの関係性をしっかり見つめ直す良い機会となったに違いにない。
そして私もまた、いろんなことを考えた。

そして学んだのは、一緒に時間を過ごすなら絶対部屋を分けられるようなキャパが必要だと。

ハレさんの自宅は一人暮らしらしい、ワンルーム。
一人になる事はできないし、同じ部屋に誰かがいるのは最初は楽しくて幸せだったが、そんな気持ちも一週間程で慣れて、相手がいることが当たり前になってしまう。

当然、私達はだんだんピリピリとしてきた。
部屋を片付けないハレさんにイライラする私。
朝起きない私にイライラするハレさん。

けれどそんな時期も乗り越え、うまく妥協しあうことを学んだ私達は、お互いに一人になる時間が必要であると、根本的な事に行き着いた。

そして兼てよりハレさんから、物置部屋を書斎にしたいという希望を叶えるべく、私は食器をメルカリに出したり捨てたりと断捨離を始め食器棚を処分し、ハレさんは以下に安く机と椅子を手に入れられるか模索に励んだ。

そしてつい先日やっとすべてが揃い、ハレさんはやっと篭り部屋を手に入れ、仕事へ勤しんでいる。

私はリビングで読書をし、Netflixをあさり、たまにハレさんが部屋から出てくると二人でお茶を飲んだりして過ごしている。

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