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「読めない本、途中でやめる?やめない?」本好き達の、永遠の課題について考える。

「うーん、この本読みにくいかも」
「この本は自分の趣味に合わないかもしれない…」

みなさんはこのような思い、したことありますか?
・・・私はもちろん、幾度となくあります!!(汗)
そしてその時、みなさんはどうしていますか…?

スッと諦めるのか、意地でも読み切るのか…
今回はすべての読書好きが一度はぶち当たるであろうこの問題について、私なりに色々と考えてみました。

読書スタイルは人それぞれなので、十人十色の考えがあると思います。
しかしそういった部分もまるまる含めて、今回は私なりの考えを発信していけたらと思います。
本が好きな人も、そうでない人も…ぜひぜひ、読書スタイルについて一緒に考えていきませんか?

途中でやめるメリット「出会い」

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私が思う「読めない」と感じた本を途中で諦める最大のメリットは言うまでもなく、次の本に時間を充てることができるということです。

読めないと感じた本をそのままダラダラと読み続けるということは、次の新たな本との出会いや、その新しい良本に費やす時間を削ってしまっているということ。
私たち学生の時間は、無限にあるように思えて、実は有限。
潔く諦めて、次の本を手に取るという選択も時に必要です。

しかし読めない本を途中で諦めるその時、誰もがふと考えてしまうのではないでしょうか・・・「この本に費やしたお金と時間がもったいないから、意地でも最後まで読み切りたい…」と。

本一冊の値段は、決して安いとは言えません。なんなら全然高いです(笑)
だからこそ、なかなかその本を諦めるかどうか踏ん切りがつかないんですよね…。

それでも私は、嫌だ嫌だと思いながら本を読むよりも、純粋に楽しいと感じる本と向き合うことこそが読書の良さだと思います。

今回の記事の後半にて、このジレンマに対する打開策も提案していますので、是非そこまでお付き合いいただければと思います…!

読み切るメリット「チカラ」

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次に「この本読めないなあ…」という本を頑張って読み切ることのメリット・デメリットとは?について語らせていただきます!

読めないと感じた本を読み切るメリットとは、ひとえに根性UP!そして理解力や難しい本を読むチカラもつく…という点だと思います。

例えば読みにくい洋書なんかは、苦戦しながらたくさん量を読んでいって、やっと慣れて楽しめるようになった…という方も多いのではないでしょうか?
そういったチカラを養うには、難しい本は最適の材料。

しかし、中にはただ単純に「つまらない」「趣味に合わない」という本があるのもまた事実・・・。
そういう場合に無理してその本を読み続けるというのは、時間を無駄にするという大きなデメリットを生んでしまいます。
私はそういった本は先程記したように、やはり潔く諦める必要があるかなと思います。
その本を諦めることで、新しい本と出会うための時間を得ることが出来るからです。

本を読み切るための解決策「成長」

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「この本読みにくい…よし、諦めよう!」
かつてそう思った本が、私にも実はありました。

その本とは…実存主義文学で有名な、フランツ・カフカの「変身」

主人公である男性がある朝目覚めると巨大な虫になっており、その男性とその家族がその後どうなっていくのかが、なんとも陰鬱な空気感で書かれているあのカフカの代表作です。

一度読んだことがある人ならわかるはず・・・決して長い本ではないのに、読んでも読んでも進んでいる気がしないという独特などんより感がありますよね!?
私はこの本を初めて読んだ時、その空気感に負けて、なんとたったの数ページで諦めました!!(カフカさん、ごめんなさい。)

しかしその後半年ほど、漫画から、小説から、ビジネス書から・・・色々な本を読んでいくうちに、「そういえばこの本昔諦めたよなあ…」という感じで、久々に「変身」と向き合うことに。

…そしてなんとあっさり読み切ってしまったんです。
「あれ?あの時の葛藤はどこに…」と思いましたが、やはりどんよりしていて読みにくいのは同じでした。
それでも読み切れたということは、自分の中で何か、それこそ「変身」した部分があったのかも・・・?

結論、読めないと感じた本は潔く諦める。
しかしその本は売らずに、捨てずに、大事に手元に置いておく。
またいつかその本を「読みたいかも」と、手に取り、そして読み切れた時、自分の成長を確かめるために。

また、趣味が変わってケロッと読めるようになるなんてこともあるかもしれません。
それに高いお金を払って買った本なら尚更、そうなってくれたら嬉しいですよね。お得な感じがして。笑

あくまで私の考えですので、整理整頓が苦手な人や断捨離が好きな人がいたらその時はこんな私をお許しください(汗)

次なる挑戦「わたしを離さないで」

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そんな私がこれからチャレンジしたい本…それが2017年にノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」

実はこの本、私が高校生の頃に購入し、半分くらいまで読んでから断念してしまった作品なんです。

イギリスで介護人をしている女性主人公が、自分の育ったヘールシャムにある施設で暮らした奇妙な少女時代やその卒業後を回想し、自分達の秘密を紐解いていくというストーリー。

こちらも作品独特の雰囲気があり、高校生の私には少し難しかったなあ、というぼんやりとした記憶が。
しかし今記事を書きながらこの本のことを思い出し、「ついに読み直す時が来たな」と、燃えています!

私は読めない本を途中で諦めることは決して悪いことではないと思います。
それは、その分、他に素敵な本がたくさんあることを知っているからです。
しかし、「読めなかった本が楽しめるようになれた」と実感する瞬間は本当に清々しいものなので、諦めた本もいつか読み返せる日が来るというのが理想かな・・・なんて欲張りな考えも捨てきれずにいます(笑)

けれど結局のところ、読書スタイルというのは人それぞれ。
今回は私の読書スタイルを綴ってみたわけですが…是非みなさんの読書スタイルもコメント欄などで教えていただけると嬉しいです!
自分なりの読書スタイルで、素敵な読書ライフを。

読書ライフに関する記事を他にも執筆していますので、そちらもぜひ読んでいただけると幸いです…!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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