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Twitter・Instagramフォロワー1万2千人のインフルエンサー ゆかしさんに聞く、発信することの大切さ

SNS時代」とも呼ばれる現代。

今や誰でも自分の意見や体験を簡単に発信することができるようになりましたが、その大切さ実際に発信することによって何が得られるのかということを改めて考える機会はそう多くないかもしれません。

そこで今回は、普段は戦略コンサルタントとして働きながら、フォロワー1万人を超えるインフルエンサーとしてSNSでの発信も積極的に行っているゆかしさんに、彼女が発信をする目的発信することが苦手な大学生に向けてのアドバイスを伺いました。
輝いているけれどどこか飾らない、「等身大の若者」であるゆかしさんの魅力にも迫ります。

「伝えること」を躊躇している大学生は必見です!

「発信をすることで、今までとは違う、より新しい自分に出会える」

SNSをきっかけにモデル活動をした時期もありました2

まずは、どうしてSNSで発信しようと思ったのか聞いてもいいですか?

—大学入学前に周りがやっていた「#春から○○大学」に憧れて始めました。

えっ、そうなんですか?高校生の時とかはやってなかったんですか?

—ほとんどやっていなかったです。

(SNSを始めた)きっかけは、その波に乗ってという感じですか?

—そうですね。その「#春から○○大学」をやっていたアカウントをそのまま使い続けていて、1年生の冬にどの大学の人でも出ていいミスコンに出たことがあって。
その時にインターネットから投票してもらうためにSNSを頑張らないといけないみたいな感じだったんです!
その時に、リツイート数とかもミスコンの評価に入るから、どうやったらリツイートが稼げるかみたいなことを考えたりして。
基本みんな可愛い自撮りを載せるんですよね。
私は当時垢抜ける前と言いますか、みんなと同じようないわゆる「可愛い自撮り」が撮れなかったんです。

なので、ちょっと変わった自分の個性を発信しようと思いました。
例えばおでこの長さを測る動画とか、誰も思いつかない・やらないような投稿を日々繰り返していました(笑)。
そういうことをやってたときに初めてフォロワーが1500人とかになって、ちょっとした思い付きのアイデアみたいなものを投稿してこんなにいろんな人がフォローしてくれるのは面白いな、みたいな。
最初にSNSを頑張ろうと思ったきっかけはそんな感じです。

なるほど。ではSNSでの発信を始めてから、「自分にとってこれすごく良かったな」みたいなことってありますか?

—何点かありますね。
まず一つ目は、「私きっとSNSやってなかったら繋がらなかったわ~」っていう人たちと繋がれたということで、これが一番大きなメリットかなって思います。
それこそ私をEarth Light Projectに誘ってくれた方とも、InstagramのDMで仲良くなったんですよ。
もともと知り合いではなかった人と出会えたのはよかったかなと思います。
それから、誰かが私のことを紹介したいって思うときに、SNSがあることによって「こんな感じの人だよ」っていうのを伝えられるのがメリットだと思うから、「SNSをやる=人脈が広がる」っていうのも結構あると思います。
二つ目が、インプットとアウトプットを同時にできるということだと思います。
具体的には二つくらい例があるんですけど。

一つは「意見を持つ」ということができるようになるということです。
SNSって情報が垂れ流されているから、それをちゃんと自分自身に置き換えて受け止めるみたいな部分が、以前はその垂れ流されてる情報に対して一喜一憂しがちで・・・。
最近は比較的、情報を得た後は自分自身の考えに置き換えたりできるようになりました!
いわゆる「意見を持つ」ということができるようになったし、コメントでもリツイートでもいつでも発信できてしまうから、自分の意見をちゃんとした言葉にして発することができるようになれるっていうのは、とてもいいことだろうなって思います。

二つ目は、自分の感情をアウトプットすることによって溜め込みすぎないから、病みにくくなるということです。
「こういう嫌なことがあったけど、これを嫌だと思ってるのは私だけかもしれない」みたいなつぶやきをしたときに、「私もそのことは嫌だし、私だけが嫌なのかもしれないって思ってしまう部分も共感できます」みたいなコメントが来ると、なんかやっぱり救われるんですよね。
だから、自分の感情をアウトプットできるのもいいことだと思います。

そうやっていろんな人と繋がって言語化力が上がってくると、発信の幅が広がり、そして最終的に活動の幅も広がってくるんですよ。
それもすごい良かったことだと思ってて。
活動の幅というのは例えば「こういう人と繋がったし、こういうツイートにいっぱいいいねがつくようになったから、じゃあ今度からこういうこともつぶやけるようにしたらいいよな」とか、自分でこういう活動をやってみて「SNSで発信するのもありだな」と思うことで。
他者からのSNSの評価を通して、自分の今までよくわかってなかった部分を知ることができて自分自身の仮説検証みたいなこともできるから、より新しい自分に出会えるというか、新しい行動ができるようになるみたいな、そういうサイクルができるのはいいことだと思います。

根底にある「仕事を限界までやってるからズボラで楽な生活をしたい」という等身大の気持ち

YouTubeチャンネルでも素を出してました

今Twitterのフォロワーが1万2千人以上いると思うのですが、何があってその1万という数を突破しているのかを聞きたいです。

—なんか・・・フォロワー増やすために特別頑張ったわけじゃないんですよね。
私のSNSの大前提のスタンスとして、人と比べたりもしないし、めちゃめちゃ頑張るものでもないと根本として思っていて。
それはミスコンの時にすごく疲れてしまったから・・・。

そこで「頑張らない状態でこのまま発信していくときに、一体何をつぶやいたらいいんだろう」と思ったときに、とりあえずSNSでたくさん自己開示をしてみたんです。
「こういうことがあった、つらかった」とか、「こういうのがわからない」みたいな日常のちょっとした疑問とか。
大学2年の時から就活が不安だったから、そういうことをつぶやいたりとかしてたら・・・
あれ、待ってなんで私そんなにフォロワー増えたんだろ!?
わかんないなあ~~!

(笑)

—でも大前提としてミスコンのときから誰かにとって価値ある情報じゃないといいインプレッションを与えられないということや、いいねとかコメントはもらえないということはわかっていたので、すべてのツイートには目的を持つようにしていましたね。
大学生の時って自分が情報をもらうときのほうが多かったけど、「ギブアンドテイク」っていう言葉があるように、私は「受け取った分はどこかにその分を渡さないとこれ以上いいものがもらえなくなる」みたいな、そういう思想に囚われていて。
だから最初の方は「これって誰の役に立つかな」っていうことを目的にしたツイートが多かったんです。
「二十歳の大学生がニュースを読んで感じたこと」みたいなのを発信してた時期があって、そういうのを面白がってくれる人はいたんですよね。

でもあんまり楽しくなかったんです。
私は別にみんなが聞きたいって思うようなコメントはしたくない、もっと自由な発言をしたいって思ったから、なんかやっぱそれは向いてなかったなって思ったんですよ。
それで一度色々嫌になって、「もう素の状態をたくさんつぶやこう」と思いました。
でも素の状態を素の文章で出しまくっていた当初は荒れていましたね。
「言い方がキツい」とか、そのときはもうYouTubeを始めていたので「ゆかしちゃん動画ではいい感じに編集されてるけど実際の人格は怖い」とか。
「これはやばい」と思いました。

そこから何かネガティブなことを発言するときはネタのように書いたり、最後はチップスに繋がるようにポジティブに書いたりしています。
素の状態を伝えることがいいというよりかは、素の状態をSNSを見ている人たちにとって不快じゃない言葉で書かないといけないっていうことがわかってきて。
それをするようになってからは、比較的コンスタントに伸びていたフォロワーの伸びがより幅広くなったような気もするし、SNSで荒れることも減ったし、DMでいい話もたくさんもらえるようになりました。
一番目指したいのは、「自分は自然体の呟きをしているけれど、それが誰かにとってちょっと救いになる」という姿です!

なるほど。
ではInstagramで伝えるときに気にかけてることは何かありますか?
TwitterとInstagramで使い方が結構違うと思うんです。

—大前提として、私はTwitterとInstagramで演じてる人格がだいぶ違うんですよね。
でも根底は、等身大でいることで。
最近「丁寧な暮らし」が流行していると思うんですが、私の根底には「自分は日々限界で生きているからズボラで楽な生活をしたい」ということがあって、これはTwitterもInstagramも両方共通しています。

その上で見る側の人を考えたときに気にかけてるポイントはあります。
Instagramの場合は最近は文字入りのコンテンツの投稿を開始しました。
Instagramってストーリーで質問を募集できるのがあるじゃないですか。
そこでみんなによく聞かれるようなことや、みんなが知りたいって思うような内容、自分がもっと早く知りたかったと思ったことに関しては文字のコンテンツにして蓄積していくことが、自分にとっても言語化ができて整理できてプラスだし、誰かが調べたときのアンサーになれるっていうのがとてもいいことだなと思うんです。
知らない間にギブできてることっていいなって思うので、最近はそういうところを心がけています。
まあまだ5投稿しかしてないんですけどね(笑)。

こういうSNSでの活動と今の仕事がマッチしているところとか、役に立っているなと思うことってありますか?

—SNSを通して得た「どうやったら自分の言いたいことってその人に伝わるんだろう」という思考が根本にあって、それが会社の場で役に立った例が2パターンくらいあります。

まず一つ目は、(新卒)1年目での雑務や資料作成です。
資料作成って1スライド1メッセージとかって聞いたことあると思うんですけど、あれって何気に難しいんですよ。
短い1メッセージの中でどうしたら読み手の理解を促すような表現ができるんだろうかっていうところはSNSで毎日そういうことを考えて投稿していたから、自然とできるようになっていました。
それで結構「表現いいね」みたいなことを言ってもらえたりもします。
でも、「結構ドラマチックな表現が多いよね」と指摘されることもあるので、コンサルタントとしての言葉の力はまだまだですね(笑)。

二つ目は、先輩とかのレビューを受ける時です。
例えば作成途中のExcelとかPowerPointの資料にレビューを貰う時に、文章の言い回しやレイアウトに関して、なぜそうしたのかを言えるようになりました。
最初は先輩のレビューに対してコメントすることはなんだか悪い気がしていましたが、SNSで角の無い意見の発信を日々していく中で訓練されていたのかなと思います。

SNSでやっていたことは社会で生き残っていくために必要なコミュニケーション力に通ずる部分がある気がします。

新しい自分に「変わる」というより「常にいろんな小さな新しい自分を見つけられる」

社会人2_トリミング済

ゆかしさんは大学から(SNSを)始めていて、元から発信が上手だったというわけではなかったっていう印象を受けてるんですけど、世の中では「発信が大事」だと言われている気がしていて。
でもそれって結構ハードルが高かったりすると思うんです。そう思っている大学生に向けて何かアドバイスってできますか?

—うーん、難しいですね・・・。
でも、「発信は大事」というのは私なりにもう少しわかりやすく噛み砕くと、「自分の意見をしっかり持つこと」「自分の経験や体験、疑問とかを正しく整理して言葉にできること」の二つだと思ってます。
発信するまでの意見化や言語化のプロセスがかけがえのない時間だと思うんです。

前者の「意見を持つこと」に関しては、ニュースなどを見る中で、世の中に対して気になっていることが出てきたときに、その「気になる」は何なのかをしっかり意見化できることが大事だと思います。
例えば、自分派賛成か反対か、その理由派何か、ということなどです。
意見化できたら、あとはどこかにポストするのみかと・・・!

後者に対しても、今私が「何でSNSのフォロワーが伸びたんですか」って言われて全然答えられてないからダメなんですけど、本当だったらそれがしっかり言えて、それをSNSのコンテンツに落とし込めるくらいすらすら言葉にできてたら、それって誰でも伝わる知識に変わっていくと思うんです。

世の中できっと求められてることって、「ちゃんと目的や理由を持ってしっかり意見が言えて、自分が誰かから授かった経験や知識を後の世代にちゃんとパスしていけること」だと私は認識しています。
「発信が苦手だな」と思ってる大学生の多くは、発信が大事だと言われた時に、「この程度の内容を発信していいんだろうか」などの疑問を持つのかなと思うんです。
「自分は別に起業もしてないし、エリートなわけではないし、特別なことも何もしてないし、芸能人でもないし、そんな人が発信して何になるんだろう」「誰が見てくれるんだろう」とか、周りの友達に「エセインフルエンサー(笑)」とか言われたらどうしようとか、そういう不安が、発信したいという気持ちよりも先行してしまっている気がします。
その不安は、発信していてフォロワーが集まれば集まるほど無くなっていくものだし、全然身近な内容でもOK。
ただし伝え方を工夫しないと届けたい人にそのメッセージを届けることができないから、そこはちょっと試行錯誤しないといけないかなと思います。
だから、「特別なキャラクターじゃない、でも発信したい」という気持を持ち続けることがとても大事です。
まずは怖がらないことみたいなのが一番かもしれないと思いますね。

なるほど・・・。
ではゆかしさんは、「伝えることはどうして大切なんですか?」と聞かれたらどう答えますか?

新しい自分に出会えるからっていうのが一番大きいと思います。
新しい自分に出会えるっていうのはどういうことなのかと言うと、私の中の解釈は二つあります。

一つ目はその発言によっていいね数など、目に見える数値が変わるので、「なんとなく過去の体験を呟いたら、それがみんなの知りたい情報だった」とか「私ってこういう人だと思われてるんだ」などがわかるということで、自分の中では知らなかった発信のクセや自分の特徴などを認識できるということです。
二つ目は、その場ではなんてことないと思っていた発信の積み重ねによっていつの間にかフォロワーが1.3万人になったりすると、今まで繋がれなかった人と繋がれるようになるということです。
そこでまた新しい人と交流することで、今まで知らなかった色々なことが吸収でき、未知な体験をすることで、新しい自分の一面を発見できているような感覚になります。

この「新しい自分がわかる」っていうのは、新しい自分に「変わる」というよりかは、「常にいろんな小さな新しい自分を見つけられる」ということの方が、メッセージとしては大きいです。

めちゃくちゃいいことを聞いてしまいましたね・・・!

—そんなに華やかなことをしていなくても、地道にいっぱい試行錯誤を繰り返していれば数字もついてくるし、発信の大切さというか、発信することによって得られる新しい人脈・新しい自分や新しいスキルみたいな部分も追いついてくるのかなっていうのは、私の実体験を基にして結論として言えることなのかなって思います。


どの質問にも、終始笑顔で、一番的確な表現を探しながら真摯に答えてくれたゆかしさん。
彼女の発信に魅了される人は、彼女のこの必死に頑張っている姿に共感し、応援したいという気持ちになるのかもしれないと感じました。

伝えることは確かに難しいことかもしれない。
でも決して怖がる必要はないのだと、改めて気づくことができましたね!

もしこの記事を読んでいるあなたが今、他の人に伝えたいことがあるのなら、思い切って発信してみましょう。
もしかしたら、それが誰かの「答え」になるかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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