見出し画像

最高にエモい「画家たちの友情」がテーマの美術展、知ってる?

最近、急に秋めいて気温もぐっと低くなりましたが、みなさんいかがお過ごしですか?

え、私ですか?
私は「卒論やばいな…」と焦燥に駆られています。
やばいです。
…やばいです。
あまりにもやばいので二回言っておきました。

卒論はやばいですが、せっかく過ごしやすくなってきましたから、少しくらいは秋らしいことをしたい!
秋と言えば…そう、「芸術の秋」ですよね!

ということで今回は、美術大好き大学生である私が、現在東京のアーティゾン美術館で開催されている「印象派展」のレポをお送りしたいと思います。

「美術のこと、なーんにも知らない!でも気になる!」という方も、読んだらきっとこの美術展に行ってみたくなる…はず。
それではさっそく行ってみましょう!

「画家たちの友情」が最高にエモい。

画像1

今回私が行ってきたのは、現在東京のアーティゾン美術館で開催中の「石橋財団コレクション選 印象派 画家たちの友情物語」という美術展。

タイトルにもある通り、こちらの美術展のテーマは「画家どうしの友情」です。
友情」というワードでなんとなく察するところもあるかと思いますが、特に画家どうしの友情となると、かなりエモいエピソードであふれているんですよね…。

激情を向け合い、その発露としての作品を描く人もいれば、お互いに影響を与え合い、共に画業に取り組む人、一度は意気投合するも、後に別々の目標のためにそれぞれの道に進む人…などなど。

今回の印象派展では、そのような数々の激エモエピソードと共に、彼らの作品が展示されているんです。

また、そんな画家たち本人の肖像写真も展示されいるコーナーもあり、彼らがいったいどんな人だったのかを窺うこともできます。
意外と普通のおじさんみたいな人もいて、親近感が湧くこと間違いなしですよ…!

そしてなんと!
この美術展は、大学生・専門学校生・高校生はウェブ予約をすれば無料で行くことができます!
さらに、画家たちの相関図も配布されているのでとてもわかりやすく、音声ガイドも無料
作品の撮影も基本的に可能です。
また、この美術館で同時開催されている他の美術展もそのまま入場できるということなので、一粒で二度おいしいどころの騒ぎではないです。

これは行かない手は無いですよね…!?
こんなにお得な美術展は他では見たことが無いので、ぜひ軽率に行ってみてほしいです。

ていうか「印象派」ってそもそも何?

ムーランドラギャレット

「そもそも印象派って何なん?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんので、お次はそちらの説明を。

印象派とは・・・

先入観を捨て外界の事物から受ける感覚的印象をそのまま表現しようとする見方,考え方をいう。フランスの画家マネやモネにはじまり,1880年代から他の芸術分野にもひろまった。
(引用:世界文学大事典より)

要は、何か景色や物を見たときに、その対象をただ描くのではなく、そこから受けた印象や雰囲気をまるっと表現しよう!という芸術のことなんですね。

つまり、これを鑑賞する側も、その雰囲気を楽しむことができるということ。
その作品が描かれた詳細な経緯を知らなくても、描かれているものを知らなくても、「あ、この作品なんとなく好きだな」と、気軽に楽しむことができるんです!

印象派の魅力については、こちらの記事でじっくりと語っていますので、「もう少し印象派のこと知りたいかも!」という方は、ぜひこちらも読んでみてくださいね。

人間味あふれる印象派画家

ゴッホの寝室

最後は、そんな印象派の画家たちの「エモエピソード」を少しだけご紹介しましょう。

印象派の中でも後期に活動していたゴッホゴーギャンは、お互いに強く影響しあっていたことでよく知られています。
一時期は二人で南フランスにアトリエを構え、共同生活をし、同じ生地からキャンバスを作っていた…なんてエピソードも。

そのわりに彼らは衝突も多かったようで、結局二か月で共同生活は破綻してしまうのですが、ゴッホはその後もゴーギャンに手紙を送っていたとか。

一緒に住んで作品制作をしていたほど影響しあって、お互いの作品を尊敬しているのに、まったくそりが合わなくて決別。
でもその後も連絡は取っていた…。

特に劇的な大団円があるわけでもなく、私たちが人生で経験するのと同じような「別れ」で終わっていく関係性。

私はこのエピソードを知った時、その人間味に親近感を覚え、その存在を一気に身近に感じました。
歴史に名前が残るような人というと、つい遠い存在だと思ってしまいがちですが、こういうエピソードを聞くと、「彼らもやっぱり人間なんだな」と思うことができます。

この二人だけでなく、印象派の画家たちにはこんなエピソードが他にも色々あるんですよ…!
興味を持ってもらえたら、この美術展を訪れるとともに、ぜひ自分でも調べてみてくださいね。

おわりに

今回の印象派展では、作品を楽しむだけでなく、この記事で紹介したようなエピソードを通して、その内側に一歩踏み込むことができます。

彼らの人間味溢れる人柄や関係性を知ったうえで作品を見てみると、また違った見かたができるというところも、印象派の魅力です。

まだ印象派に触れたことの無い方は、この機会に新しい世界をちょっと覗いてみて、既に触れたことのある方は、さらにその世界に浸ってみてはいかがでしょう。

この秋を、「印象派の秋」にしてみませんか?

LEADのTwitterはこちら
生活の中の豆知識や、"ちょっと" 勉強になるツイートなど、学生生活に役立つ情報を配信中です!

この記事が参加している募集

最近の学び

休日のすごし方

よろしければサポートよろしくお願いいたいします!