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【インタビュー】現在イギリスに留学中の学生に、イギリスの現状と留学生の苦労を聞いた。

こんにちは!
今回私たちLEAD編集部は、ある女性にインタビューをしてきました。

そんな記念すべきインタビュー記事第1弾にご協力頂いたのは、
馬場宇明香さん。

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馬場さんは現在21歳にして、ヘアカットを学ぶためにイギリスで単身留学をしている最中なんです。

今回私たちが馬場さんにインタビューをした目的は大きく分けて2つ。

1.コロナ禍のイギリスでの留学生の現状を知るため
2.留学をした理由を聞くため

まずは、コロナウイルスの大流行によって、多くの人が留学の機会を奪われてしまっている中、留学をしている馬場さんの留学生活の現状をお伝えします。そして、そもそも何故留学をしようと思うのか、しなくてはならないのか、という留学の根本的なテーマについてもお話を伺いました。

馬場さんへのインタビューシリーズの初回である今回は、「コロナ禍の留学生の現状」にフォーカスを当てた内容でお届けします!


まずは、何故イギリスに留学をすることにしたのかについて簡単に教えていただいてもよろしいでしょうか!

——私は日本で美容師の専門学校を卒業しました。でもその上で、ロンドンにあるサスーンアカデミーにどうしても通いたかったんですね。そこで改めて美容師の勉強をしたかったんです。なのでイギリスに留学しました。そして、現在はそのサスーンアカデミーの24週間コースを受講している最中です。

1ヶ月に及ぶ長期のロックダウン

サスーンアカデミーのことや、留学の経緯についても非常に気になるところですが、そこに関しては次回の記事で余すことなくお伝えします!
まずは今回の本題、コロナウイルスについてです。日本のニュースでも、ヨーロッパのロックダウンについては伝えられていますよね。実際にロンドンに居る馬場さんに現状を聞いてみましょう。

まずは、イギリスのコロナウイルス流行の現状を教えてください。

——最近だと、11月から12月で1ヶ月の長期のロックダウンがありました。特に今回はティア4だったんですね。ティア4っていうのは、飲食店だけでは無く、対人の営業を禁じられる段階なんです。なので学校とかも閉鎖になってしまうんです。無意味に出歩くと捕まるので、本当にスーパーへの食料品の調達以外は出歩けないんですよ。

〈大混雑のスーパーの駐車場〉
スーパーの前だけは、車の量がすごいことになっているようです。

スーパーの駐車場

撮影日:2020年12月25日

しかも、そもそもこの1ヶ月のロックダウンっていうのが、クリスマスを迎えるにあたって一旦落ち着かせる為に行われたものだったのに、結局クリスマスもロックダウンになってしまいました。


〈人の居ないカムデンマーケット〉
ここは、日本で言うと原宿のような場所らしいです。そう考えると、かなり人通りが少なく感じますね。

カムデンマーケット

撮影日:2020年12月25日

・・・となると、それこそ美容室とかも営業できないと思うのですが、髪を切ったりとかは皆さんどうしているんですか?

——切れないですよね。ロックダウン中は、伸ばしっぱなしですね。なんなら今回の場合、本来ならサロンとかはクリスマス前が繁忙期のはずだったんですよ。なぜなら、ヨーロッパって、キリスト教の国が多いから、クリスマス期間って逆にお店とかほんっとにどこもやってないんですよ。日本の年末年始みたいな。

なるほど・・!お話頂いた今回のロックダウンって変異種によるものだと思うのですが、それ以前のロックダウンとの違いって感じられましたか?

——あ〜悪い意味で違いはないですね。そんな危機感に関して、空気感の違いは感じられないです。「またかまたか・・・」みたいな感じですね。ただ時期による違いがあって、今回のロックダウンがクリスマス期間にもろ被りした為、国民の反発は以前よりかなり大きいです。なぜならさっきも言ったティア4って、一緒に住んでいる人以外に会っちゃいけないから、クリスマスに親戚一同集まってお祝いをすることが出来ないんですよ。クリスマス愛故の反発ですね。

「マスクをしているだけで褒めてくれよ」っていう風潮

ここまでイギリスのコロナウイルス流行のリアルな状況を聞いてきました。ここからは、馬場さんからみたイギリス人の認識や行動についての現状を聞いていきたいと思います。

イギリスに住んでいる馬場さんから見て、イギリス国民のコロナへの認識で、日本との違いを感じることなどありますか?

——まず、マスクをしないんですよ・・・本当に!ヨーロッパって本当にマスク文化が無いんです。以前わたしの友人が、インフル予防の為に職場にマスクをして出勤したら「重大な病気にでもかかったの?」って言われたらしいんですよ。
なので逆に言うと、そういうことじゃないとマスクをしない国なんです。だから、今は法律が出来て、店の中とかでマスクをしないと、罰金を取られるらしいんですよ。まあ捕まってる人は見たことないですけどね。
そんな背景により、イギリスでは今、「マスクをしているだけで、褒めてくれよ!こっちは我慢をしているんだよ!」という風潮が感じられますね。

〈店の前で食事をする人々〉
消毒液と、マスク着用の張り紙が見えますね。

イギリスのお店

撮影日:2020年12月25日

ヨーロッパでのコロナウイルスによるアジア人差別のニュースを目にするのですが、実際のところどうなんでしょうか?

——コロナウイルスの関係無しにアジア人への差別的発言をされたことはありますが、アジア人としてコロナによる差別を感じたことは、今のところないですよ!そこは、イギリスが元々多民族国家であることが良い影響を及ぼしているかもしれませんね。

6分の1以上の学習時間が削られてしまっている

ロックダウンなどの厳しい制限により学校に行くことすら許されない日もあるイギリス。そんなイギリスでの留学生生活へのコロナウイルスによる影響はどのくらいあるのでしょうか。

先ほど馬場さんはサスーンアカデミーの24週間コースに通われているとおっしゃっていましたが、その期間の中にはロックダウンで学校に行くことができない期間も含まれてしまうのですか?

——そうなんです、授業数が少なくなっちゃってるんですよ。私たちはVISAの関係で帰る日が決まっているから、純粋に授業の時間が短くなってますね。
学校に行けない間は、ウィッグを使って家で練習することしかできないんです。それではやっぱり人頭には敵わないので、技術面の習得に大きな影響を及ぼしています。

そうなんですね・・・そのロックダウンなどによって削られてしまった学習内容って、24週間コースの全パッケージの中でどれくらいを占めているんですか?また、体感的に「ここもっと学びたかったのに・・!」っていうところとかってあったりしますか?

——純粋に数字だけ見たら6分の1以上削られてますね。「ここもっと学びたかった・・!」に関してはめちゃめちゃありますよ。例えば・・私たちには、集大成の披露の場として『ルッキングオブザデイ』というヘアショーが用意されているんです。そのめちゃくちゃ大事な舞台に必要不可欠であるモデルさんも自分たちで選ぶんです。ただし、スカウトするには、モデルハンティングの授業を受講しなくてはいけないんですね。なのにコロナの影響で、すでに2ヶ月近くその授業が遅れてしまっているため、私たちもルッキングオブザデイの準備期間がどんどん削られてしまっています。正直どこかで妥協をしなくてはいけない状況になりつつあるのが、私的にはしんどいところではありますね。

なるほど・・・!色々現在のイギリスでのリアルな生活を教えて頂き、本当にありがとうございました!次回は、美容師という夢に向かう留学生というテーマで深掘りさせて頂きたいと思います!

ということで、馬場さんへのインタビュー記事第1弾はいかがだったでしょうか!
やはり日本よりも、イギリスでのコロナウイルスによる影響は大きく、厳しい制限がかけられているようでしたね。そして、国民性の違いも感じられました。
その影響はやはり留学生にも・・・。現地の留学生なリアルな声を聞くことができた貴重な経験でした。


馬場さん、インタビューへのご協力・写真の提供、本当にありがとうございました。

インタビュー記事第2弾もお楽しみに・・・!

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