見出し画像

フルマラソンは準備するプロセスにも価値がある

フルマラソンを8回走って学んだ事 : その2

自分が出来るとは到底考えていなかったフルマラソン、目標としていた中級アスリートの証 Sub 4(4時間以内でのゴール)は達成する事は出来ませんでしたが、結果的にアメリカに移住して8年間は毎年走りました。
そして8回も走ってようやく気づいた事は、、、1日に42.195kmも走るのは体に良くないという事です(笑)。 特にマラソン・レース終了後に好きなテニスへの影響が大きい事が理由でしたが、何事もやり過ぎは良くありません!フル・マラソンに向けた練習と、一日に走るならハーフ・マラソンぐらいが丁度良いと思います。

ただ、毎年走ると決めて、準備するプロセスにも大きな学びがありました。

以前のブログで伝えましたが、フルマラソンは、ほぼ誰でも完走できます。 その為に最初に必要なのは、まずはレースに申し込んで、目標を明確にする事です。いつのレースで、どんなタイムで完走したいのか明確な目標があると、その為に必要な練習が科学的に導き出されます。そして科学的に証明された綿密な計画があれば、あとは着実に計画を実行するだけです。

ただ、ご存知の通り人間は「続けるのは大変と思い込み」を持つ生き物。。。私自身が練習を習慣化して、着実に実行する為に使った戦術を共有します。

1. なぜ走るのかを明確にしておく。
準備期間だけでなく当日の困難にも打ち勝ち易くなります。マラソンレースの日には、家族や病気と戦う友人の為に走っているとTシャツに書いている参加者も良く見かけました。私は自分の健康の為だったのですが、8回も走って健康に悪い事に気づいたので辞める事にしました(笑)

2. 練習する事に他の理由も見つける。
「人間が創造性を発揮する為に手っ取り早いのは覚醒剤だが、ジョギングを20分程続けると同様の機能を持つエンドルフィンという脳内ホルモンが放出される」と、某大手自動車会社の役員の方に教えて頂きました。
実体験として振り返ると、ジョギング練習をしている間に、仕事上の問題などについて色々な閃きがある事が多く、とても納得できたので、どうせ考え事があるなら、ジョギング練習をしながらやれば一石二鳥だ!となりました。それ以来、考え事がある時は走る事にしています。また、アメリカに来た時から基本的にモバイル・ワーカーだったので、自分の発言の必要が無い、一方的な講義形式の社内電話会議などに参加必要な時もジョギングをしながら参加する事で一石二鳥を達成していました。それ以外には、全米中を出張していた私は、それぞれの出張先で観光を兼ねながら、走った事をアプリにトラッキングする事も楽しみにしていました。

3. 計画と進捗を管理する。 
私はエクセルでレース3ヶ月前からの計画を作り、Endomondというトラッキング・アプリを使って毎回の練習の詳細のトラッキング(距離、時間、場所、心拍数)とエクセルでの計画進捗管理を実施して、必要に応じて計画の変更をして、結果的に7回連続で自己ベストを更新しました。(最後はサブ4で有終の美を終えたかったのですが、計画通りの準備をせず、失敗して終えました。)
宣言して、自分で決めた事を、他人との決め事にする。自分への言い訳よりも、諦める難易度が高まります。

4.  一緒に取り組む仲間を見つける。
同じ目標に向かっている仲間を見つけるのは、間違いなく励みになります。またお互いの学びを共有する事で、新たな発見・改善に繋がります。ランニング・グループに所属して、強制的に練習する時間を決めるのも効果的でした。

5. 応援してくれる仲間を見つける。
レース当日の沿道の応援もとても励みになりますが、本番に向けた練習期間にも、日々の進捗管理を確認して、応援してくれる人がいると、励みにもなり、裏切れなくなって継続できます。家族やコーチが果たしてくれる役割でもあります。

6. テクノロジー・薬に頼る。
テクノロジーが日々進歩しているのは、マラソンについても同じです。習慣化や進捗管理をサポートするアプリ、より早く・楽に走れる靴、軽いサングラス、心地よいシャツや短パン、汗の流れを変えるサンバイザー、各部の擦過傷を防ぐワセリンも含め各種イノベーションを積極的に活用しました。
番外編としては痛み止めの薬Advil。本番は勿論、、、長距離の練習前に飲んで置くと、痛みを忘れて練習できます。痛みに弱いアメリカ人の常備薬であり、レース時のAid Stationでも足が痛いと言えば無条件で渡される薬です。(副作用には注意してご利用下さい。 私は一時ハマり、二日酔いにも活用していましたが、今は極力避けています。。。)

写真は、2012年に走った故郷で初めての京都マラソン。知らない沿道の方々の多くが名前を呼んで応援してくれました(笑) 。シカゴ・マラソンでは多くの人が沿道からの応援を目的に自分の名前を体やゼッケンに書いてアピールしてるのですが、京都では僕ぐらいでした。お蔭で森脇健二さんの次ぐらいに名前を呼んで貰った気がします。

http://global-challenger.com/

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?