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哲学を発信するシステムです。

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  • レートムのソノツド

    レートムが頭と心の中身をそのつど発信します

  • 哲学とは何か?:〈メタ哲学を学ぶ〉シリーズ

    ケンブリッジ大学出版局から出版されている『メタ哲学入門』(An Introduction to Metaphilosophy) を下敷きに、メタ哲学についてレートムと勉強するためのシリーズ企画です。更新は不定期です。

最近の記事

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〈哲学とは何か〉を考える哲学:『メタ哲学入門』序論

メタ哲学が扱う三つの問い冒頭でもご紹介したように、「メタ哲学」では三つの問いを扱います。 哲学とは何か どのように哲学をすべきか なぜ哲学をすべきなのか 「そんなこと、実際に哲学をしている人に聞けばいいじゃないか」と思う人もいるかもしれません。しかし実は、哲学研究者でさえもこの問題に対する答えが分かっていないようなのです。 メタ哲学の答えは研究者に聞いても分からない哲学研究者に「何をされている方なんですか?」と質問したら、もしかするとこんなふうに答えてくれるかもしれ

    • 実力なんていらない

      何かで失敗すると、つい「自分の実力が不足していた」と思ってしまいがちです。本当でしょうか。 「不足」という言葉を使うということは、実力は数や量で表すことができるものとしてイメージされているということです。 速度計や高度計のようなメーターみたいなものが、体のどこかにくっついているイメージかもしれません。 例えばレートムの実力メーターが40の目盛りを指しているとしましょう。 恐らく、実力40に満たない課題であれば、レートムはミスなくクリアできるという意味ではないかと思います。少

      • 大げさに書く手を止める

        レートムは仕事でもプライベートでも文章を書くことが多いんですが、ふと我に返る瞬間が結構頻繁にあります。「そんなことないか」「そこまででもないか」と。 それこそ「我に返る」という言葉にしてみても、よく聞く言い回しなのでつい使ってしまいがちですが、「我に返る」必要があるほど執筆に全神経を傾けていたかと聞かれると自信がありません。 よく聞く言い回しは、少なくともレートムにとっては大げさなことが多いです。 生きていて出くわす事柄のほとんどは、言うほど「興味深く」ないし、「注目すべ

        • 何も知らないし何も覚えてないし

          「頭が良い」と一口に言っても色々な意味があって、例えば知識量の多さや記憶力の高さがそうだと思うんですが、それで言うとレートムは基本的に何も知らないし何も覚えていません。 具体的には、世界中の国がどこにあってどんな形なのかよく分かっていません。記憶力はかなり壊滅的で、先日5歳児に神経衰弱でボロ負けしました。知人からつみたてNISAの説明を5回ほど受けて、「どうやら始めた方がいいらしい」というところまでは理解できたのですが、結局始めていません。 同世代の友人や会社の方々とお話

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        〈哲学とは何か〉を考える哲学:『メタ哲学入門』序論

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        記事

          科学があれば哲学は要らないのか 『メタ哲学入門』第3章まとめ

          お世話になっております、レートムです。 この記事では「自然科学がこれほど発達している現代において、哲学の仕事は残されているのか」という疑問に対する、メタ哲学なりの応答をまとめています。 いま私はPCを使って、noteというプラットフォームで記事を執筆しています。 文字だけではなく音声でもお楽しみいただきたいので、Twitterのスペース機能を使って同様の内容を配信しています。 その意味で、私はもちろんこの記事を読んでいる皆さん(そして配信を聞いている皆さん)は、コンピュータ

          科学があれば哲学は要らないのか 『メタ哲学入門』第3章まとめ

          〈「レートム」とは何か〉:簡単な自己紹介と活動内容について

          はじめまして、レートムと申します。 この記事ではタイトルにもあるとおり、私の簡単な自己紹介と活動内容をご紹介します。 何か気になる活動がございましたら、ぜひ活動拠点のTwitterにお越しくださいませ。 自己紹介上記以外に気になる情報がある方は、お手数ですがnoteのコメントにてお寄せください。必要に応じて随時追記させていただきます。 活動内容哲学に関係する三つの活動を行っています。 Stanford Encyclopedia of Philosophyの記事序文を

          〈「レートム」とは何か〉:簡単な自己紹介と活動内容について

          実際にある/あった哲学とはどのようなものか『メタ哲学入門』第2章 Part1

          〈哲学とは何か〉という問いの二通りの解釈『メタ哲学入門』の第2章は「哲学とは何か」と題されています。 まずはこの問いでもって、何について問おうとしているのか明確にしておきましょう。 〈哲学とは何か〉という問いについては、次の二通りの解釈が可能です。 記述的な (descriptive) 問い 規範的な (prescriptive) 問い 前者は〈実際に存在する哲学とは何か〉という問いであり、後者は〈哲学とはどのようなものであるべきか〉という問いです。 それぞれ、哲学の

          実際にある/あった哲学とはどのようなものか『メタ哲学入門』第2章 Part1